紙の本
UFOは本当に存在するのか?
2015/03/22 09:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
自衛隊パイロットたちのUFO体験を中心に紹介し、UFOの信憑性を説いた本でした。巷に溢れるトンデモ本と比べると、国内外のパイロットたちの経験談を地道に集めた真面目なスタンスに、私は好感を持ちました。特に自衛隊パイロットも話は滅多に聞けるものではありませんので、たいへん面白かったです。
また、世界各国と日本の指導者とのUFOに対するスタンスの違いを知りました。世界(特に米国)では明確に国家(国防)への脅威と位置づけ、UFOを調査・研究しているとのこと。一方、日本では、「UFOなどという非科学的なものを見たというような人物は精神的にどこかおかしい(7ページ)」とし、UFOのことを口にすれば、自衛隊・民間を問わずパイロットは首になるようです。平和ボケ国家ということでしょうか。
結局、本書の結論は、『「宇宙人=地球侵略者」という悪しきイメージは「アメリカのイメージによって植え付けられた誤ったイメージ」であり、「宇宙人は常に地球、特に核エネルギーの未熟な扱い方について見守ってくれているのだ(252ページ)」』とのことです。
私はUFOを見たことはありませんので、半信半疑です。存在を否定する根拠はありませんが、肯定する確たる根拠もないというのが現状ではないでしょうか。ましてや、UFOは核施設を監視している(第六章)なんて、コメントの仕様がありません。ただ、この手の話には常にロマンがあって楽しいものです。
それにしても石巻にある神社の神主である預言者Sさん(223ページ)って、一体何者なのでしょうか?UFOよりもSさんに興味を持ちました。
投稿元:
レビューを見る
自身の体験も含め自衛隊パイロットの証言を元にしたUFO論で、世界でのUFO議論等も紹介。単なる目撃談ではなく、UFOによる地球への警鐘にまで議論を掘り下げる。
投稿元:
レビューを見る
自衛隊の元パイロットが、同じ元自衛隊パイロットから集めたUFOについての証言と、著者のUFO論をまとめた本。UFO否定論でもなく、むやみに宇宙人の乗り物としていない、冷静な考察が良い。UFO=宇宙人の乗り物ではなく、あくまでも未確認飛行体である、と繰り返し述べている。
投稿元:
レビューを見る
話題になっていたので読んでみたのだが、自衛隊のパイロット云々なんかはどーでもイイような、単なるUFOに関するありきたりな読み物だった。
投稿元:
レビューを見る
東日本大震災を予言し、ベストセラーになった前作に、大幅に新情報を加筆。空自衛隊の空将まで登り詰め、飛行時間3800時間を誇った元戦闘機パイロットによる、渾身のノンフィクション! UFOを目撃した部下が処分を受けたことから調査を始めた著者が得た100を超える証言の数々……「UFOはなぜ原発の近くに飛来するのか」など、自衛官ならではのまったく新しい視点から「未知との遭遇」を描く最新作!
投稿元:
レビューを見る
サブタイトルは「地球外生命は原発を見張っている」。著者の佐藤氏は、元自衛隊空将・南西航空混成団司令です。素人にも、要職に就かれていた方なのだなあ、とわかります。前半はタイトルの通り、自衛隊航空部隊関連のUFO遭遇、目撃話で、それらを読んでいると、スクランブル発進をふくめた、「空」の事情を垣間見ることになります。戦闘機で飛ぶ「空」って、こんな世界なのだなあ、思っていたよりもずっと何かある世界だなあと思いました。それは、空の風景もそうなのですが、空間識失調と呼ばれる、右旋回なのか左旋回なのか、はたまた夜間では、逆さにに飛んでいるのかまともに飛んでいるのか、その区別・認識がなくなる状態に陥ることもあるそうで、地上でふつうに生活しているひとは経験しない状態が「空」にはあります。また、未確認飛行物体(UFO)は、有史以来、かつてない多くの人間が空を飛んだ第二次世界大戦中にも「フー・ファイター(幽霊飛行機)」と呼ばれながら存在したそうです。空には先客がいた、そんな印象を受けますね。後半は、UFOの歴史や海外のトピックについて書いてあります。著者は、「未確認飛行物体(UFO)=宇宙人の乗り物」だとは決して決めつけておらず、そういった態度で、でも、事実をできるだけそのままの形で伝えようとペンをとってくれている感覚なんです。そして、肯定派ではありますが、否定派を排除するスタンスではないです。そこはあとがきでも触れらていますが、肯定派も否定派も、もっと言えば現代人は、自分の信じることや考えることと違うことに対して、排除的だったり排他的だったりし、それによって、謙虚に相手に耳を向けて真実を探求しようという姿勢に欠けている、と言っている。そこはなるほど、その通りだなあと膝を打ちました。UFOに限らず何事も、ですよね。
投稿元:
レビューを見る
著者は元空将、閣下である。それだけで、正直ちょっと緊張してしまうのだが、内容は正直肩透かしだった。「実録・自衛隊パイロットたちが目撃したUFO」とのタイトル通り、自衛隊パイロットの方々が公私において体験されたUFOに関する事象がまとめられている。一方で、日本にキリストの墓があるとか、原子力発電の付近にUFO事例が頻発するとかいう、所謂オカルトの王道的なエッセンスが織り交ぜられており、せっかくの両素材を毀損しているように感じた。ここは、自衛官の方々が公務において体験された未確認飛行物体に関するエピソードを、客観的にまとめることに集中された方がよかったのではないかと感じた。