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脚本家として活躍している鈴音を訪ねて、高校の同級生だった水絵が息子を連れてやってくる。
離婚して仕事もリストラされ、行くところがないと言う。
10年も有ってなかった同級生に、どこまでするのが善意なのか。難しい話だ。
久々に一気読みした作品だったが、読み終わった後のモヤモヤが多い…
2016.12.11
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読みやすかったけど結局淡々と物語が進んでいき、最終までだらだらなイメージ。
正直読んだのが時間の無駄だった。
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微妙な違和感や些細なイライラをとても上手く描いてると思う。
だからこそ読んでいると感情移入し、気分が悪くなった。
「はぶらし」というタイトルも、この小説をよく表していて、かつ渋いセレクトだなあと唸らされた。
ただ、心理サスペンスというのとはちょっと違う気がする。
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う~ん、
心理サスペンスと言ってしまうにはちょっとパンチがなさ過ぎるかな?
自分が男のせいか、どちらにも感情移入できず、終始どちらにもイラっとしたまま読み終えてしまった感じです。終盤からラストにかけての鈴音の感情の揺れ動きにも、さほどの共感は湧き起こらず。
逆に、色んな女性に聞いてみたい!この2人の心理はリアルなの?どうなの?
まぁそれでもね。強いて肩入れするとしたら、水絵の側かなぁ。
20代の頃ですが、自分も当時日雇いで、“1日でも休めばアパート家賃入れられんなぁ”ぐらいの貧乏はした事があるんですよね。あれでさらに小さな子供を抱えて・・・と思うとね。その絶望感は、少なからずとも想像のつく所。たとえ10年来の疎遠な友人にでも、知った名にはすがって然りかなと思います。
あ~、あと。
DVモラハラな男を選んで結婚した水絵自身の責任はどうとか、世間様は言われるかもしれませんが。変化こそ人間の本質だからねぇ。パートナーの男が結婚後悪い方に変化してしまったとしても、100%水絵の責任とは言い切れはしないだろうというのが僕の持論。
ん?
結構、水絵サイドに入れ込んでる?
手癖の悪さ?
それはまた別の話だ~ね。
【DATA】
30代、独身。脚本家としてまだまだ不安定な世界で生計を立てる鈴音の元に、高校時代の部活仲間から唐突に連絡が入る。相談にのって欲しいと・・・。
彼女の名前は水絵。ファミレスで待ち合わせた彼女は幼い男の子の手を引き、切羽詰まった様子で近況を語る。結婚した相手とはDVが原因で離婚。職場ではリストラに遭い、今の所再就職の当てがない。
頭の中で、自分が貸してあげられる金額を計算していた鈴音に対し水絵から出た次の一言は予想外のものであった。
「一週間で良いの。鈴音の家に泊めてほしいの」
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気持ちのいい物語ではないがとても現実的で実際自分だったらどうするか、を二人の女性の立場にたって考えて苦しくなってしまった。
好きなタイプの小説ではないのに一気に読まされてしまったのは近藤さんの文章がやっぱり好きなんだろうなあ。
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何とも言えない読了感。友達って確かに何だろう。難しい。
私も友達の家に居候していたことがあるし、逆もある。そのときのことを思い浮かべながら読みました。
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人に優しくするのは、思っていたほど簡単じゃない。
人を助けるのってね。難しいわよ。
2015/11/14
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疎遠になれば記憶や情は薄れていくもの。そもそも友達とはどういう存在なのだろうか。我が身にも起こりうる考えさせられる作品。すごく面白かった。
あらすじ(背表紙より)
脚本家として順調に生活する鈴音(36歳)が高校時代の友達・水絵に突然呼び出された。子連れの水絵は離婚し、リストラに遭ったことを打ち明け、再就職先を決めるために一週間だけ泊めてほしいと泣きつく。鈴音は戸惑いつつも承諾し、共同生活を始めるが……。人は相手の願いをどこまで受け入れるべきなのか?揺れ動く心理を描いた傑作サスペンス。
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ラストが気になって一気読み!
人にどこまで親切にするべきか。
「友達」の関係性。
すごくリアリティあって、難点な問題。
とにかく、苛々するぜ。
こんな人いるよなー怖いなー。
お人好しもダメ!
イエスノーで答えられる人になる!
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友達に子連れで自分のマンションに転がり込まれる。ちょっとした親切心が仇になる。友達の図々しさにイライラし、主人公のお人好しさに呆れる。まさに、貸したはぶらしを返された気分そのもの。
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以前、NHKでドラマ化されいたものをちらりと見ました。
もともと、近藤史恵さんは大好きな作家さんで、ドラマも面白そうでした。
これは原作を先に読まねば!と思い、ドラマを見るのはやめました(笑)。
でも、大正解だったようです。
ちらりと見たドラマですが、原作とはかなり違う…
脚本家の鈴音を、高校時代の友人水絵が息子の耕太とともに「1週間おいてくれ」と訪ねてくる。
高校卒業以来、交流のなかった二人。
水絵がなぜ自分を訪ねてきたのかわからない鈴音。
疑心暗鬼に陥りつつも3人の生活はスタートする。
気が付けば鈴音の立場になりきっていて…
面白かったです。
一気読みでした。
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断ることが苦手な私にとってはとても身につまされる話。
そこは断れよと思う気持ちと、でも断れないよねと思う気持ち。
だったら最初から断ってほしかった、て言われたことがある。
痛い。すごく痛かった。
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前にドラマを見て こわいやら 面白いやら ハマってたやつの原作。
またちょっとストーリーとか設定は趣き違うけど ドラマのときのキャストが目に浮かびながら 読んでた。
原作も面白い。
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NHKのドラマ原作。
鈴音は内田有紀、水絵は池脇千鶴とぴったりのキャスティングだったと原作を読んで感じている。
子供を連れて突然現れた友人。
今日泊めて、そう言われたらあなたならどうする?
友人をどこまで助けるべきか、その問いは現実となると非常に難しい。
子供は大人が思うよりも多くを見聞きしている。
目の前で無理だと突っぱねることもできるかもしれない。
冷たいと言われてもできないものはできないと断るのはある意味では優しさかもしれない。
しかし、実際に幼い子供がいるのならば助けて「あげよう」と思う。
それなのにそれが当たり前だと思われては....
いや、なんだその上からな態度は。
それにしたって彼女の行動はおかしい。
なんで使ったはぶらしを返すんだ?
紹介した仕事もトラブルになりそうだからと断ったりやっぱり受けるといったり。
それにあのことだって、このことだって......。
人には助けられる限界がある。
それは当たり前のことで、それを受け入れられる容量も一人一人違う。
だから鈴音が断らなかったことも、水絵が頼りきったことも、その人の中の「当たり前」でどちらかが決定的に悪いわけではない。
それに、みんな同じに見えた学生時代とは違って、それぞれの人生を歩んでいくうちに「当たり前」は得ていったもので、過去しか知らなかったとしたら、互いの「当たり前」に戸惑って当然なのだ。
水絵はやはり好きにはなれないし、共感できかねる部分が多いが、自分がちゃんとした母親かどうかわからなくなった、という言葉には大いに共感する。
その言葉があることで、私は単純に水絵を嫌な女だ、とか酷い母親だ、とは思えないのだ。
断罪することは簡単かもしれない。
しかし、その理由を知ると、善悪二元論で物事を進めることこそ歪んだ思考のように思える。
そうは言っても、母親はこうあるべき、の気持ちが自分の中にも(残念ながら)あって、結末はドラマ版の方が個人的には好きだ。
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2016.9.16読了
自分だったらどうする?
大きな事件が起きるでもなく、誰かが殺されるわけでもないのだけど、なんとなく嫌な気分になる。
耕太くんがしっかり成長していたのは嬉しかった。