紙の本
怪談特集
2023/05/14 10:23
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投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本古来の怪談を、唯川流に色っぽく艶っぽく。
時代物は余り読まないが、これを読んでいると闇は一層暗く、(それ故にお化けや妖怪もでやすかったのかと変に納得〉現代とは違う空間に誘われた。
時代を超えて共通項は嫉妬の存在、人は変われない、変わらない。
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女の性愛と情念という視点で日本の古典怪談話を再構築する、という試み。
2015/08/19 00:35
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投稿者:arima0831 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なるほど女の性愛という視点でこういう話を再構築する、という試みは、ありそうでなかったものかもしれない。
お馴染みの筋立てに創作的なディテールも絡んで、面白く上手なお話になっている
女性視点のエロスもきっちり濃い目に盛り込まれている。
濃いけれど下劣にならないのは、作者の上手さだろう。
女同士がネチネチいがみ合う話も、男女がネトネト絡み合う話も、コッテリ厚塗りな女の情欲も、古典世界におけばちょっと距離感をもって読める。背景がとりあえず格調高いので、現代ものだと小恥ずかしくて手が伸ばせないヲジサンたちも参入しやすいのがミソなのかも、と読了後思った。
日本の古典怪談世界に女目線のエロをきっちり盛り込む、という設定の勝利。企画勝ちですな。
ただ、素材としては語りつくされたものばかりなので新鮮味は薄かった。
女の性愛とその悲哀はよろしいが、その先のドラマがあまり見えてこないのが寂しい、なんて言ったら、ないものねだりなんだろうが。
「だからなんなんだ」と突っ込んでしまうワタシみたいなヒトは、最初から読まきゃいいだけの話、なのではあった、かな・・・。
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気持ち悪い
2015/02/02 07:26
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投稿者:東野ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集ですが、なんだか読んでいて気持ち悪かったです。性描写が多くて…また古典なのが読みにくいです。
結局最初の一作目しか読んでいませんが、今までの唯川さんの恋愛小説とはだいぶ異なり、読んでいてがっかりでした。ハードカバーなので値段も高かったのに、残念な物語でした。今までの小説のほうが、私は好きです。
前作の『掌の砂漠』のほうが、問題提起をしていてかつ女性の心理描写がわかりやすくて読んでいてハラハラして好きでした。
次回の唯川さんの作品に期待しています。
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よく知ってる怪談が恋愛の物語になっていて
とても不思議。読んでいくと知らない話なのかも
しれないと思わせる。
身分の差。長男信仰。男尊女卑。水のみ百姓。化身
そんな背景を考えると切なくなるけど
女は情念は怖いし、男はある意味だらしないと思う。
男と女の切ない思いが溢れていた。
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古典や怪談をモチーフにした官能恋愛小説。どの作品にも女の深く暗い情念があり恐ろしさのある世界観を作り上げていた。行為に及んでいる部分の表現はどれも似たり寄ったりな気はしたが引き込まれる物語だった。
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有名な古典をアレンジした色恋の怪談。時代はオリジナルのままだけど、これを現代版に変えたとしたら、どんな感じなんだろうか。モノノケや妖怪なんか、現代には似合わないのかな?
なんて、想像をしちゃいました。
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有名な古典的怪談話の数々が、官能的要素もあり、また切なく哀しい人間の物語としても読めて興味深かった。
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四谷怪談、源氏物語、番町皿屋敷など古典や、怪談をベースに書かれたロマンチックエロチックホラー。
基本的に登場人物に悪人はいないのだが、女の恋愛に対する執念が化け物となって現れるのが物悲しい。
だからか、化け物が出て来る場面も決して怖くはない。
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怖いのが苦手なので、怪談をモチーフにしたこの本に興味はあっても読むのを躊躇っていたのですが、「そんなに怖くないですよ」の言葉に勇気をもらって読了。確かに怖さをあまり感じませんでした。それは情の部分が前面にでたストーリー展開だからでしょうか。どの話も行き過ぎた情なのかもしれませんが、私には純粋に恋求める姿に見えました。でも、やっばり怪猫伝をベースにした「漆黒の闇は報いる」はちょっと怖かったです^^;
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牡丹燈籠、番町皿屋敷、四谷怪談などの8つの古典をテーマにした奇譚集。どの作品にもエロスが漂う短編集。
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唯川さんの小説でおすすめのモノを探していて、オンナのドロドロした感じっていう印象だけで本を開いてみると 時代小説だったことに驚きました。しかも怪談系(笑)。
どっちかっていうと苦手な感じかなと思ったのですが、さすが唯川作品だけあってすぐにのめり込みました。
官能な部分もすごく表現が艶っぽくて素敵でした。
ま、好みはあるかもしれませんが(笑)。
短編になってるのも読みやすかったです。
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読み終わった後になぜだかホッとした。
怪談話なのに、どの話もどうしてなのか切ない気分になる。
1つ1つの話の中に深い意味を感じることができて良かった。
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有名な怪談をベースに少しエロさ加えてアレンジされた短編集。
お岩さんは、京極さんの嗤う伊右衛門のイメージが強いのだけどこんな視点もあるのねーなんて思いながら読んでた。
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古式ゆかしき怪談をベースに、艶咄でした。
女の骸骨の幽霊と夜な夜な抱き合う男の話って「牡丹灯籠」だったか・・・。これはなんか切なかったよ。エロよりもなんともむずがゆ切ない。唯川節。
あとまさかの「番長皿屋敷」が、奥様とお手伝いさんの女の子の百合セッだったからびっくらこいた・・・。オチは生まれ変わり母娘百合だよ!!!!びっくり!!!!!!!
「蛇性の淫」も男×白蛇の化身・・・ちゃんと切なかったよ・・・。どうも女性と蛇ネタはすきなんだよな~~~・・・。
「怪猫伝」って化け猫だよな??これはオチ読めるスタンダード怪談でひたすら救いがない・・・怖い・・・。
「ろくろ首」は首を長くして待つの由来ってか・・・なるほど・・・。
「四谷怪談」はお岩さんね。恋に狂ったお嬢様。あれお岩さんてそんな話だっけ・・・???まあいいか。あと奥様と醜い使用人って、ン十年前からのテーマだよな・・・コナンでもあったねそんなネタ・・・あれめっちゃすき・・・。奥様に按摩やってるだけなのに欲情しちまう使用人~~ああ~~~・・・。
「山姥」も疑似母息子エロとみせかけてせつないオチになってたよ!!!山姥というよりは雪女かな!!?
「六条御息所」は定番の本筋をなぞって~~・・・の、光源氏が亡くなってやっと彼は誰のものにもならないで済む・・・って成仏する六条御息所マジ女してるっていうオチ。六条御息所いいよな。
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唯川さんらしいエロさ全開
有名な怪談をアレンジしたような、いつの時代にも
エロは存在(アタリマエだが)していたのね。な物語でした