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投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
よくテレビのニュースで警視庁担当の記者が中継することがあるが、この小説に登場するマスコミと同じようなことをしているのだろう。報道の自由とか知る権利とかよく耳にするが、考えさせられてしまう。特ダネを報道し、自社の新聞(雑誌)が売れ、新聞社(雑誌出版社)の利益になる構図はいつの世でも変わらないのではないか。
紙の本
後半がきになりすぎる~
2016/11/18 08:49
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投稿者:maki - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化発表の時から気になってた本作。
映画も終わったころに、やっと上巻了読。
え?え??ど~なるの??
娘さんの事もだし、奥さんとのこともだし、
そして事件、刑事人生の向かう先まで。。。
気になる事が多すぎます(@_@)
後半に急げ!!
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【2012年のミステリー二冠! 究極の警察小説登場!】昭和64年に起きたD県警史上最悪の事件を巡り警務部と刑事部が全面戦争に突入。その狭間に落ちた広報官・三上は己の真を問われる。NHKで4月にドラマ化
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元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。記者クラブと匿名問題で揉める中、(昭和64年)に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定する。だが被害者遺族からは拒絶され、刑事部からは猛反発をくらう。組織と個人の相克を息詰まる緊張感で描き、ミステリ界を席巻した著者の渾身作。
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警察組織の内部事情がめんどくさい。素人には刑事と刑務の違いがよくわからないし、誰が何やら、語りは理屈っぽいしどっぷり嵌まるのは難しい。後半は問題点が大きく浮かび上がってくるので、これがどう解決されるのか楽しみになってくる。
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7年ぶりの新刊。文庫化に2年。
待った時間の分だけ味わいも増したか?
否、元々が佳いからである。
複雑に絡み合う個々人の思惑を丁寧になぞり、読み手に若干の忍耐を求める中盤までの展開から一転、クライマックスに向けて目まぐるしく状況が変化する一気呵成のスピード感。
これまでにも何度となく読み返してきた横山ミステリに、これからも幾度となく手に取ることになるだろう一冊が加わった。
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これから下巻読みますが、たしかに読み出すと止まらない。それにしても主人公、ここまで抱えて大丈夫なのか。。
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一時期、筆者の作品を立て続けに読んだが、
最近全然と思っていたら
作品自体が数年ぶりということで。。。
感想は下巻を読んでから。
ただ、組織の体質だとか権力争いだとか、
そのなかで理想を保ちつつ現実と折り合うために
苦悩する人物だとか、謎の真相や仕掛けではない部分が
やっぱり物語を厚く見せて、そこに引き込まれる。
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現場部門と管理部門の戦い。
お互いのプライドをぶつけ合って一歩も引き下がらない。
エグい職場環境やな。
ここまで表現した警察小説は初めてです。
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高校生の娘が家出して行方知れずになった刑事の話
留置所の話が刑事課に筒抜けっていうのは本当かな〜仕事柄そこが気になりわ
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元刑事ながら人事で刑務部門の広報に配属された現D県警広報官警視の三上義信。記者クラブとの軋轢に苦慮する彼に、昭和64年に起こった誘拐殺人事件の被害者遺族に、警察庁長官視察の決定とその際の遺族宅への訪問の旨を伝えるよう命令される。
しかし遺族はこれを拒否し、三上は刑事部と刑務部の動きからこの事件の裏に何かあると察知し独自に調査を始める。
”横山秀夫ここに在り”
上巻を読んでいてそんなふうに思いました。序盤の広報の改革に乗り出す三上の心理描写。それを読んだだけで、横山さんらしい重厚な登場人物の心理描写がひしひしと伝わってくるのです。
そしてその横山さんの描写力はとにかく精緻です。記者クラブとの特ダネを餌にした心理戦や人間関係や各社の思惑といった微妙なひだも、
そして刑事部に戻りたいと思いながらも、家族のため自らの思いを封印し動く三上の心理描写も圧巻の一言に尽きます…。
個人を捨て、家族のため組織の不条理や矛盾に目をつむろうとしながらも、それでも現れる様々な思い。反感や不信、そして家族をめぐっての自らへの責めや遺恨。
そして横山作品だからこそ書ける警察の管理部門や人間関係、力関係の圧倒的なリアリティ。
この二つがものすごい濃度で絡み合い、そこから生まれる緊張感は全編にわたって途切れることはありません。
横山さんが7年間の沈黙を破って発表した作品、さらに文庫化する際にも改稿を加えたそうで、横山さんの魂が読んでいる自分にも伝わってくるようでした。
横山さんの魂がまだ下巻でも味わえるのか、と思うとワクワクするような作風の作品ではないと頭では分かっていながらもワクワクが止まらない自分がいます。
2013年版このミステリーがすごい!1位
2013年本屋大賞2位
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警察の広報官として働く主人公。警察内部の権力争い、警察とマスコミとの駆け引き、娘の家出を機に引きこもりがちな妻との関係‥主題の未解決殺人事件64。
広報官の仕事にひけめを感じながらも、苦悩と葛藤を繰り返しながら毎日を懸命に生きていている姿に思いを馳せながら一気に読みました。
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県警の広報官を主人公にした警察小説
1週間しかなかった昭和64年に発生した少女誘拐殺人事件
”ロクヨン”をキーワードに、警察と記者、中央と地方、刑事部と警務部、組織と個人、折り重なった対立構造の中で、話がスピーディーに展開していく。
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旅行中読もうと思って買ってみたのだが、読み始めたら止まらない。
善玉、悪玉がはっきりしており、おなじみの刑事ドラマの舞台である刑事課ではなく、広報という脇役とかで出てくる部署が中心にもかかわらずすらすら読める。
作者の感情が入っておらず、伝えるべき情報がバランスよく入れ込まれているため読者の脳に混乱が起きない。
かといって理系作家の文章ではないので、紋切型の登場人物造形であるにしても『人間』が小説の中で歩いて、悩んで、苦しんでいる。
この作家はお金とって他人に読ませるものを書くという意識があると思う。
横山秀夫といえば『半落ち』で周囲が絶賛し、ネタバレされたので後回しになっているが、この本を読む限り面白いんだろうなと納得する。
広報官である主人公がマスコミと刑事課と上司の板挟みになるというシチュエーション。
上巻は過去の事件の被害者宅に長官が出向く手筈を整える仕事と、事故を起こした妊婦の実名報道について抑える仕事が進行する。
事件自体はものすごく、地味な内容だ。
現実に過去の大きい事件の被害者宅に長官が出向くというニュースはたまにあるし、交通事故なんてしょっちゅうだ。
15分のニュースに1分も映らない。新聞だって小さいスペースしか割かない。
しかし、これがこじれてこじれて、読んでいてはらはらしてくる。
主人公の動きも、被害者宅詣でやマスコミの懐柔という地味な仕事が中心になるのだがそれでもページをめくる手が止まらないのだ。
主人公のプライベートはというと娘が父親とそっくりな自分の顔を憎み呪い家出するというバックボーンがあり、娘の捜索に特別に配慮する通達を上司が出したため、彼は自分の矜持や考えを捻じ曲げねばならずますます窮地に陥れられる。
この上司が本気で嫌な奴で、その娘も礼儀知らず(まあ、この年頃だったらこんなもんだけど)で、そもそも自分にも娘がいるならそれを取引に使う卑怯なことよくできるなというむかつき度マックスな奴で、ついつい作者の術中にはまっていく。
とにかく、面白い。
それにつきる。
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著者の本は以前にも読んだ事があるが、今回も前回同様にフィクションなのにどこか、ノンフィクションと錯覚してしまう程の妙なリアリティがある。14年前に起こった悲劇がまた蒸し返され、その狙いの真相を追い続けていく主人公の三上。
真相が明るみになり、個人としての想いと組織に飲み込まれまいと必死に葛藤する姿は、読み手にも痛い程伝わってきて辛くなった。
内容はずっしりと重いのに、いつの間にかこの世界に引き込まれてページをめくる手が止まらなくなった。