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氷河期以後 紀元前二万年からはじまる人類史 上 みんなのレビュー
- スティーヴン・ミズン (著), 久保 儀明 (訳)
- 税込価格:4,950円(45pt)
- 出版社:青土社
- 発売日:2015/04/23
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紙の本
内容は充実しているけど、長い。
2018/05/03 15:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
長い。途中で飛ばし飛ばししながら読んだ。
本書(上巻)は、「はじめに」と、
「西アジア」「ヨーロッパ」「アメリカ大陸」のそれぞれ
紀元前2万年以降の、人びとの暮らしや考古学的な話、気候変動や環境の変化など。
最終氷期最盛期の紀元前2万年ごろを寒さのピークに氷河期が続き、
紀元前12700年ごろから2000年近く後期亜寒氷期と呼ばれる温暖な時期があり、
再びの寒冷化(新ドリアス期)のあと、地球は急激に温暖化し、気候が安定化していく。
例えばある時代のある地域で、人びとがどんな生活をしていたのかを知るために、
地層に残された花粉や動植物の化石などから、当時の自然環境を推測する話など、
興味深い話も多くあった。
また、野生植物の栽培から農耕の開始までについての話や、
野生動物の家畜化から牧畜の始まりまでの話など、考古学上の証拠と推測を組み合わせて
詳しく書かれて面白い。
全体的に内容は悪くはないと思うけれども、長かった。退屈してしまう。
原題は、"After the Ice"
A Global Human History 20,000-5000 BC
↓以下は本文より
『 ラボック君は、歴史の中で自分が占めている時代区分をしばらくの間忘れてしまった。
チョウが舞い、草花が咲き乱れている自然の中でそよ風に身を任せていると、時間の感覚などどこかに
消し飛んでしまうからだ。けれども、時は今、紀元前一一〇〇〇年であり、気候の劇的な変動は、
今にも始まろうとしていた。ステップに座っている家族の人々は、それを知る由もなく、
環境の激変という断崖絶壁の崖っぷちをよろめいていたのである。
新ドリアス期は今まさにその幕を開けようとしていた。』
『しかしながら、筆者は、肥沃な三日月地帯のどこかで、新ドリアス期のある時点において、
移動性の狩猟ー採集ー栽培民の一つか、それ以上の集団が新たな系統の種子を方々に運ぶようになっていたと推測している。
彼らは、おそらく、自分たちの収穫量がはるかに増大したことに気づいていたに違いない。
だが、改めて断るまでもなく、それらの種が「文化的なダイナマイト」であることなど知る由もなかった。
しかしながら、新ドリアス期が劇的な終末を迎えたまさにそのとき、このダイナマイトの短い導火線に火がついたのだ。』
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