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紙の本
九転十起生
2015/11/17 20:23
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊藤博文や大隈重信や渋沢栄一をも動かすほどの圧巻の人生で、驚きの連続でした。
とにかく、次から次へと難題が襲ってきますし、何度も命の危険に晒される「九転十起生」の人生です。にもかかわらず、浅子氏は厳しい局面になればなるほどワクワクし、決して守りに入らず、新しいことを実現していく様は、凄いとしか言いようがありません。骨太な人生に圧倒されながら読了しました。感動しました。
恥ずかしながら、私は広岡浅子氏を知りませんでした。新島八重氏の時もそうでしたが、女性の社会進出の先駆けとなる、偉大な人物が世間に名を知られていないなんて、歴史教育に問題があるのではないでしょうか。
それにしても、宮本輝氏の解説は、ほとんどが単なるあらすじでした。手抜きだと思いました。
紙の本
びっくりぽん
2015/11/17 08:06
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」が好評だ。
その冒頭、「原案」としてクレジットされているのが、この小説である。
ドラマを観てこの小説を読むと、色々な点で違うので(だから「原案」となっているのだが)とまどうかもしれない。けれど、そういうことをわかった上で読むと、なかなか面白い。
ドラマがこれからどう展開していくか、観るまでお楽しみという人は、ドラマが終わるまで辛抱するしかない。もっとも、今はモデルとなった広岡浅子さんの関連本がたくさん売られているから、彼女がどんな人かは結構知られている。
それにしてもこれほどの立身出世の女性はここまであまり知られていなかったのはどうしてだろう。
三井財閥に生まれ、大阪の両替屋に嫁いでからは傾きかけた家を守って石炭、銀行、それと日本女子大の創立に関わり、大同生命という大会社までも興した女性だというのに。
そもそもこの小説は1988年に初版が刊行されている。今から27年前だ。そのあとラジオドラマ(!)や舞台化はされたそうだが、ここまでブームになることはなかった。
それがここにきて、一気に大ブーム。
さすがNHKの力はすごいということになるのだろうが、この原作をさぐりあてた人がえらい。
これだけの人生を生きた女性だけあって、ドラマとして面白い。
この小説では広岡浅子が嫁いだ加島屋(ドラマでは加野屋)の家のそばにあった土佐堀川をタイトルにしているが、ドラマでは浅子から「あさが来た」と、これも朝の連続テレビ小説向きになっている。
そもそも作者の古川と広岡浅子の出会いは偶然である。女性の生き方に関心のあった古川が高群逸枝の『日本女性人名辞書』にあったわずか14行ばかりの記載に興味をもったことが始まりだという。
潮文庫版の「あとがき」に古川自身が綴っている。
広岡浅子の座右の銘が「九転十起」。よくいわれる「七転八起」よりも回数が多い。それだけ浅子の人生が起伏にとんだものだったということだ。
古川もまた「九転十起」を味わっているかもしれないが、今はまさに「びっくりぽん」なのではないか。
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テレビドラマ
2015/12/05 11:17
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earthbound - この投稿者のレビュー一覧を見る
当然ですが、テレビドラマより詳しく「あさ」が描かれています。
こんな素晴らしい女性経営者がいたことを今まで知らなかったことを恥じ入ります。
中学の歴史の教科書に載せて貰っても良い人物ですね。
感動しました。
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エネルギッシュな人生
2015/11/21 13:05
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あちゃこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生の一瞬一瞬を懸命に生き 走り抜けた女性の生き様。 自らの商才を最大限に奮い、時代の流れを読みながら果敢に新しい事業に乗り出し、炭鉱事業、銀行、保険会社を設立。さらには女性解放へと繋がってゆく女子大の設立に東奔西走し貢献する。その過程で築かれる人脈、家族の絆。近代史の大きな流れの一端を垣間見る。自らの病もはねのけ、エネルギッシュに立ち止まる事なく人生を走り抜けた女性に感服する。
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元気をもらえる一冊です
2015/10/28 07:35
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ND - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHK朝ドラ平成27年下期の原作本。いわゆる"偉人伝"ではありますが、あまりのパワフルさに圧倒される感があります。草食男子という言葉が定着し、また女性の活躍うんぬんを政治家が掲げる当今の風潮は食傷気味ですが、その流れに一喝いれ、また"教科書"になってくれるストーリーではないでしょうか。
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「とにかく前に進む!」勇気に感謝
2016/01/11 15:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公が女性であることは、読後どうでもよくなる。
「とにかく前に進む!」勇気に感謝。
久々にいい本に出会った。
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あっぱれ!
2018/11/12 11:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たれちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治時代という男尊女卑の色濃く残っている時代に、結核や乳がんという病魔に見舞われながらも、その強い生命力で炭鉱事業、日本女子大学、大同生命の設立に尽力した度胸と根性にあっぱれです。また、浅子の才覚を見抜き、優しく見守っていた旦那さんも素晴らしく、この時代にしては珍しい考えの方だと思いました。
どんな困難が降りかかっても、九転十起生の精神で立ち上がる浅子のたくましさに感動を覚え、一度読了してもまた読みたくなる一冊です。
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読書後の感想
2016/03/30 14:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:デビルマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」にハマリ、その原案本であるこの作品を購入。
内容は主人公豪商油小路三井家出身の浅子が、大阪一の両替商「加島屋」の後継者広岡信五郎のもとに嫁ぎ、自ら先頭に立って加島屋の危機をかわしながら次々と新しい事業として炭鉱・銀行・大同生命設立と大事業を成し遂げ、さらには日本の女性の高等教育を普及させるため日本女子大学創立を行ったという、女大事業家広岡浅子の生涯を描いたもの。その成功の裏には結核や乳癌、さらには人に襲われることもあり、いく度も命を失いかけることもあったが、彼女の座右の銘である「九転び十起き」の精神で乗り越え、事業を成功させ、加島屋の発展と女性の地位向上のつなげた。
内容はドラマとは別物でより緊張感があった。浅子の言葉には本気で仕事している者としての姿勢が垣間見られ見習わなくてはという気持を起こさせると同時に著者の表現の上手さを感じた。
読んでいて古い表現が多くて難儀したが、最後の“解説”で実はこの作品は1988年に刊行されたものと知り驚いた。二十数年間も日の目を見なかった作品がいま脚光を浴びているのはドラマの影響もあるだろうが、それだけ女性の地位が向上した時代になって来たのではと考える。
こんな人もいたのかと感動を覚え、大変面白かった!
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ドラマ脚本との違い
2016/03/15 15:48
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投稿者:shinsaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマ放映中に原作を読む行為は初めてのことでした。原作そのものの評価というより、脚本との違いを楽しめた1冊でした。脚色されていることが視聴する立場にとって面白かったり、原作に忠実であった方が迫力があるのではと思ったり・・・。女中の小藤(ドラマでは「うめ」)が愛妾だった事実は、昨今では抵抗ある演出になることでしょう。久しぶりに読書を普通に楽しめました。
紙の本
強い人です。
2016/03/15 12:23
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投稿者:パパゲーナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝ドラの原案ということで読みたいと思っていました。文庫本で読めるようになって、手軽になりました。テレビドラマは広岡浅子さんの一生とは違うところも多いですが、幕末から明治にかけて、強い女性がいたことを改めて知りました。