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新聞記者の軽快な取材力とネットという双方向性を遺憾なく発揮した参加型の紙面。食は方言であるとのスタンスが頷ける。
しかし天ぷらにソース?、冷やし中華にマヨネーズ?、漬物を煮る?・・・。私にとって驚愕の食文化が広がる。それを日本地図に落としてみると、はっきりと見えてくる結果。テレビ番組の「ケンミンショー」は、この本がヒントになっているようだ。
他人の嗜好をおかしい、気持ち悪いとするのは本当は偏見なのだけれど、やはり食べ物は自分の好みで食べたいよ。この先もお肉といったらブタ好きとか、味噌汁は長野産が好みなのは変わらないし、冷やし中華にマヨネーズはいらない。両親とも東日本出身の私の嗜好形態がはっきりしたし、痛快でもあった。
後半の著者が東海道を歩いて実際に体験した食の境界線は、本当にすごい調査記録。
白ねぎと青ねぎ、サンマー麺エリア、喫茶店のモーニング文化圏、うなぎの調理法、うどんとそば等々、東海道沿いの食文化は、大きく関東・中京・関西に分かれるけれど、当然のこと両方が混在する地域もある。しかし境界線は、川とか峠など自然環境のバリアが影響していることも分かった。おまけとして石油ポリタンクの色が赤以外に青とか白の地域もあるそうだ。足で歩くことは深く知ることでもある。
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あんまりおもしろくないなぁ。もっとなんでこうなったとか書いた人の意見が反映されてる方が楽しいのになぁとか思いながら読んでたので、途中で放棄してしまいました。
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2009.08.07
食文化の研究を読みたいと思ったのではなく、もっと気軽な内容を想像して読み始めたので退屈だった。
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日本における食文化をインターネットを使って統計をとった本で、とてもおもしろかった。第十六章「東海道における食文化の境界」は東海道を歩いて、食文化の境界線を調べた紀行文であり、圧巻。是非写真入りで続編を含めて刊行してほしい。
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日本経済新聞のネット部門 NIKKEI NETの「食べ物 新日本奇行」に寄せられた投稿などを中心にまとめた日本の食文化を投票で色分けする企画を基に書かれた本。
天ぷらにウスターソースをかける文化があるのはどこか?
汁粉文化とぜんざい文化の境界線は?
冷やし中華の呼称とマヨネーズに関して
等々、ネットを使用した即答性と多様性を上手にまとめた食文化本。
巻末に著者が自らの足で歩いた東海道「食」の境界線探訪の旅も含め気軽に楽しめる本でした。
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こちらに書きました。
http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2009-02-11
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+野瀬さん、日経新聞者のすごく真面目そうな方。
+「食の方言」。名言です。
+野瀬さんがNIKKEI NETのコンテンツで収集した食の方言が満載。
+日本国内の話であるが、かなり文化的衝撃多し。
+野瀬さん、食の方言勢力をすぐに日本列島分布図に起こします。
+野瀬さん、後半は「圧勝」「完勝」と勢力を評価します。
そーとー興奮していますね。これは。
勝ち負けじゃないって。。。
+わたしは、東京生まれ・千葉県育ち・東京在住の
青森県人と岩手県人のハーフであることを踏まえ、
驚きの食文化を以下に。
-天ぷらにソースをかける?
-福神漬 → ふくしんづけ?
-メロンパン?サンライズ?
-冷やし中華にマヨネーズ?
-漬物を煮る?
+圧巻は、野瀬さん、東海道を東京日本橋から京都三条大橋まで、
なんと、徒歩で、その足で食の方言を確かめた記録。
-サンマーメンの勢力は以外に。。。
-青ネギと白ネギの境界線は?
-歩く、歩く、とにかく歩く。
-うなぎの食べ方、ここで混ざる!(文化混交地帯。いい言葉だ。。。)
-新金谷という所でおでんを食べたときには「はっきり言ってめちゃうま」ですって。
若者に伝わりやすい表現でその味を伝えてくれます。
+解説の椎名誠さんもちょっと興奮気味である。
+いやー実に充実した!一冊でした。
+日本は広い!とお腹を「ぐぅー」っと鳴らしながら深く深くうなずくのであった。
+おしまい。
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面白い!!!!
面白い!!!!
面白い!!!!
何が面白かったか、何を食べたいと思ったかは、もう一々書いてられないんだけど、すごく良かったよ、この本。
日本全国津々浦々!その食文化の深く複雑で、そして、いとおしいことよ!
同じ食材でもところ変われば味付けも調理法も違う!
同じ県でもところ変われば食べるものが違う!
食という柔らかいテーマだけど、さすが日経新聞発の企画にして新潮文庫。
内容盛りだくさんで、濃いです!勉強になります!
かなりボリューミーです!
読めばきっと、日本がもっと好きになる。
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サブタイトルに「ニッポン食文化の境界線」とある。そうです、例えば肉まんと呼ぶのか、豚まんと呼ぶのかといった食文化の違いの境界線を日本地図上で探ったルポです。ちなみに、私は広島出身なので豚マンで酢醤油と辛子をつけます。
私の妻は九州の出身で、東京から見れば広島も九州も西日本で同じようなものに見えますが、食文化はもー全然違います。もし将来、妻と別れることがあるとすれば、その理由は浮気でもお金でも子供でもなく、間違いなく食生活の不一致です。それくらい、違う。
この作品はそんな食文化の違いを、読者からの投稿(もともと日経ネットでの連載)で解き明かしています。この投稿が、結構面白くて、素人恐るべしです。
最後の章では著者自ら東海道を徒歩で京都まで向かい、鰻の裂き方やサンマーメン、喫茶店のモーニングからイルカを食べるかどうかまでも地図上の境界線を求めて旅します。
どうでもいいことに執念を傾ける、これ、素晴らしいですな。
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昔「ぜんざい」で九州の人と話が噛み合わなかったことがありました。
北海道の人に「お赤飯は甘い」と聞いた時は衝撃でした。
生まれた時から同じ土地にいると、自分の常識は全国津々浦々通じると思いがちですが…日本も広いと、つくづく思う本です。
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東西の食文化境界線は確かにある。でも飛び地は何なんだろう。でも「食の方言」は本当に普段気付かないところにあるんだなあ。
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「全国アホバカ分布考」がこの手の本の最初だったような気がする。
つまり、いろんな食べ物の境界を探す…という単純にして、しかし興味深いテーマ。そして境界が多くが、近世の藩や自然の地形によっている、というのも何とも興味深い。
まあ、為にもならないが、宴席での話題に困ったら持ち出すくらいのネタにはなる、と思う。
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「食は方言である」
の一言は真理だなーと。食のボーダーラインがどこにあるのか、著者本人のフィールドワークとネットで広く集めた意見を参考に作成された地図。
紅しょうがの天ぷらや、天ぷらにソースをつけるかどうか、おでんの具の種類や、サンライズと呼ばれるメロンパン、甘い茶碗蒸し、サンマラーメンなどなど。某TV局の「県民ショー」みたいな・・・。
個人的には西日本のところてんに黒蜜をかけるのが許せない私ですが。
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ケンミンSHOWをほぼ毎週見ているが、その度に地方の風習や味覚に驚きながら楽しんでいる。特に味覚というものは、時としてケンカに発展するぐらい譲れない一線のようだ。私は天ぷらには天つゆ、ちらし寿司、カレーにはゆで卵、お汁粉、背びらきウナギが当たり前だと思っていたが、どうやらそうではないらしい(笑)この本では著者がネットで読者へのアンケートを実施した日本地域分布や、自分の味紹介メールを効果的に載せていて、関西圏や関東圏など地域差が一目でわかってとても興味深い。たまには違った味覚で「これもなかなかオツなもの」と楽しむのも気分が変わって面白いだろう。漬け物を煮ると聞いて驚いたが、結構美味しそうで機会があったら食べてみたい。でも…さすがに納豆に砂糖へ挑戦する勇気はありません…
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岐阜に住んでいたとき、地域のイベントには必ず「たません」があって、他では見たことがない食べ物だったから、ジャンクな発想がとても新鮮だった。もちろん、おいしかったし。どの家にもマヨネーズ型の味噌があるっていうし。あと、「甘辛ピーマン」も(辛くない「こしょう」のこと)。静岡でイルカを食べるのも「へ〜」って感じ。食に代表される地域文化は本当におもしろい。途中で飽きることなく、さくさく読めるおもしろい本。