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「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」をテーマに6人の名作家がストーリーを紡いでいきます!
2020/06/14 12:06
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、世界で愛読されてきた『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』をテーマにして、我が国の人気ミステリー作家である有栖川有栖氏、宮部みゆき氏、篠田真由美氏、柄刀一氏、山口雅也氏、北原尚彦氏の6人が紡ぐ6つの物語です。最初の有栖川有栖氏の作品から最後の北原尚彦氏へと後になるにつれて幻想的な作品になるように並べられています。どれも傑作ですが、私個人的には、宮部氏の「白い騎士は歌う」、篠田氏の「DYING MESSAGE 《Y》」、北原氏の「鏡迷宮」が特に印象的でした。
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投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
アンソロジーではあるが、アリスというところに、そもそも魅力を感じる。そして、これだけの作家が揃ったら、ぜひ読んでおきたい本だと思った。
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表紙に騙された
2016/07/31 11:49
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投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーとは名ばかり。
暇つぶしにはいいですよ。
アンソロジーとしては、毛色の変わった話を集めてあるので、一定の評価は出来ます。
基本、ミステリー読者ではないので、正当な評価は控えさせていただきます。
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『不思議の国のアリス』をテーマにしたミステリのアンソロジー。本書には有栖川有栖、宮部みゆき、篠田真由美、柄刀一、山口雅也、北原尚彦の短編を収録。
6本中4本は親本を買っていたので既読なのだが、再読しても楽しめた。特に柄刀一『言語と密室のコンポジション』は、読んだのが随分と前なので(文庫版は2004年だが、私が持っているのは2000年刊行の講談社ノベルズ版)懐かしかった。なんやかんや言って一番ロジカルでミステリっぽいのは本作だと思う。
同テーマでは『不思議の国のアリス ミステリー館』というアンソロジーが、同じく河出文庫から刊行されていて、こちらも面白かった。
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アリスに関する話が、こんなにも色んな物語になるってすごいなぁ~って思いました。
短編集なので、読みやすかったのもよかったです♪
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ミステリーアンソロジーと銘打ってはいるけど、ミステリ?という感じのものもあったような(笑)
でも、アリスとミステリって、親和性が高い気がする。
作家さんそれぞれのアプローチがあって面白い。
・有栖川有栖
火村ものなのが嬉しい。アリスと火村のコンビは本当に好き。
・宮部みゆき
マサの事件簿、久々だ~♪真相は切ないものだったけれど、マサとの再会が嬉しい。
・篠田真由美
久々の蒼クン。京介の名前も登場♪
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有栖川有栖と宮部みゆき読みたさに借りる。
・・・アンソロジーは私には向かないのかな。ほか4人の作家は読んだことがなく、内容も頭にも入って来ない。。
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」くらいは読んでおくべきだったか。。。?
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まあ、書き下ろしのはずがないわな……。
ミステリとアリスネタって切っても切れないし、好きだからとりあえず買って読みました。有栖川と山口目当て。北原尚彦は読んだことなかった。他に何かいてるひとだろ。
とりあえず、「…………アリス、ネタ……?????」って感じ。脳内でハテナマーク乱舞。
有栖川のは「ジャバウォッキー」って名前が絡めてあるだけの話。作家アリスシリーズ。古い時代のものだからいろいろとツッコミどころはあるけど、まあ普通に有栖川だなって。言葉での遊び方が綺麗ではあったかな。
宮部のは軽くて面白かったかな。犬って色の認識できたっけね、と思ってしまったけど、そこはスルーすべきところだろう。リンタローとタケマルじゃあるまいし。これも「白い騎士」って単語が絡んでるだけ。
篠田真由美、久しぶりに読んだよ。建築探偵シリーズの短編。キャラとか全然覚えてないけど。これもまあ、うん、本格というより社会派だよね。
柄刀一ってあれだっけ、ノベルスの前後から話が読めるの書いた人。たぶん一冊くらいは読んだことあると思うんだ。これはね、面白かった。アリスネタではないけど。これこそほんと「アリス」って名前しか絡んでない気がする。一番アリスネタから遠かった話だけど。ただ、いろんな言語が既に生まれている塔なら「清音の部屋」は無理があるだろ。「脚立」と言い張っても英語圏の人には「ステップレーダー」であって、半濁音も濁音も入ってんじゃん。つーかだったら、その部屋の中のもの全部中国語表記にしちゃえばよくね? ネタ的には面白いけどこじつけだなぁという感じ。好みは分かれそう。
山口のは一番好き。この系統大好き。「ミステリーズ完全版」からだっていうからもしかしたら読んだことがあったのかもしれないけど。「奇偶」があるから、アリスネタとか上手く書くだろうなって思ってて、予想通りだった。存在論というか形而上学というか。とりあえず、「語り得ぬものについては沈黙しなければならない」でいいんじゃねぇのって思う。
北原のは、一番アリスでした。「ミステリー?」とはなるけど。暗号が入ってたからミステリ臭はあったのか。さくっと読めるけど、この作家の本をわざわざ買う気にはなれないな。たぶん表現が好みじゃない。
結論としては「アリスネタが好きだから」という理由で買うのなら、やめとけ、と止めます。
追記。
山口の「不在のお茶会」さ、ラストがすげー好きなんだけど、最後から六行目「私(=あなた)」っていう表記要らなかったな。直接的すぎる。ここをもっとぼやかして、それでも「読者(=自分)が引きずり込まれてないか」という感覚を抱かせたままでラストがあればもっとぞっとしたのに、って思いました。たとえば「誰か」という表記にして傍点を振る、みたいな。思わせぶりなほうが好みだなって。
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書下ろしなのかと思っていたけど違った。。。
宮部みゆき「白い騎士は笑う」だけ昔読んだことがありそれ以外はお初。
有栖川有栖さんの作品が面白かった。実はまだ手に取ったことがない作家さんなのでこれを機に全部読んでみようかなと思った。こういう新しい発見があるからアンソロジーはすき。
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【収録作品】「ジャバウォッキー」有栖川 有栖/「白い騎士は歌う」宮部 みゆき/「DYING MESSAGE《Y》」篠田 真由美/「言語と密室のコンポジション」柄刀 一/「不在のお茶会」山口 雅也/「鏡迷宮」北原 尚彦
*オリジナル編集の短篇集とはいうものの、既読感あり。と思ったら収録作品は結構古いものばかりで、すでに初出時に読んでいた。オリジナルのアリスを再読したくなった。
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アリスに関係したミステリアンソロジー(ミステリかな?)。ジャバウォックととある苗字が似てるってかなり強引。普段読まない作家さんのは読みにくかった。そもそもアリス自体も雰囲気でわかった気になってるだけだし。
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つまり本年(二〇一六年)は、キャロルがアリスに出会ってから、ちょうど百六十年目にあたるのです(!)。ドジソンがアリスと出会わなければ、二つのアリス物語も書かれなかったわけで、そのような重要な節目の年に、アリス・ミステリーの新しいアンソロジーを刊行できたのも、何かの縁というべきでしょうか。
(P.343)
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採録された作品はどれも「アリス」つながりのミステリで良かった。
こんな楽しみ方があるんだなと思いました。好き嫌いはあると思いますが、まずは読んではどうでしょうか。
勧めてるじゃん。騙されたと思って...
解説も良かった。こんなにアリス関連本あるんですね。それらも読んでみようと思います。
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世界中で愛読される『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』をテーマに、人気ミステリー作家・有栖川有栖、宮部みゆき、篠田真由美、柄刀一、山口雅也、北原尚彦が紡ぐ6つの物語。事件から事件へ、現実と異世界を自在に行き来する、ユーモアと不思議が溢れるアリスの世界へようこそ。
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アリスのファンタジーではなく不条理な部分に多くのスポットが当たっている印象のアンソロジーである。ファンタジーを期待して読むと、とっつきにくい部分も多いかもしれない。言葉遊びも多用されているものもあり、興味深い。全体的にはいささか難しい印象の一冊かもしれない。
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タイトルと著者名を見て即購入。
「不思議の国のアリス」
「鏡の国のアリス」が
様々な形で関わる短編が六作収録されています。
ただ、書き下ろしではなく以前書いた作品の
再収録なのでそのあたりはご注意ください。
(わたしはすっかり書き下ろしかとおもっていました)
解説も濃厚でかつこの作品で「不思議の国のアリス」をモチーフにした作品を他にも読みたいと思った方には、
しっかりと読んで欲しい。
収録できなかった他作品の名前も多数あげられるので
読書の幅が広がると思います。