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紙の本
最後はなぜかうまくいくイタリア人 (日経ビジネス人文庫)
著者 宮嶋勲 (著)
アポの時間は努力目標。嫌なことは後回しでよい。一度にふたつのことはしない。商談より食事が大切。それでも、結果が出るのはなぜ? 私たち日本人とは対極のイタリア人の国民性を、...
最後はなぜかうまくいくイタリア人 (日経ビジネス人文庫)
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商品説明
アポの時間は努力目標。嫌なことは後回しでよい。一度にふたつのことはしない。商談より食事が大切。それでも、結果が出るのはなぜ? 私たち日本人とは対極のイタリア人の国民性を、著者が体験したエピソードとともに紹介。【「TRC MARC」の商品解説】
○2015年9月に刊行されたロングセラーエッセイの文庫です。
○怠惰で陽気で適当なのに、ファッションから車まで、独自のセンスと哲学で世界の一流品を生み出している国イタリア。彼らの秘密を、日常のさまざまなシーンの行動・価値観や「イタリア人あるある」から、軽妙にひもとく。
○ 「仕事とプライベートは分けない」「悲惨な事態もしぶとく楽しむ」「美しいか醜いかでビジネスを判断する」など、私たちの仕事の向き合い方に刺激を与えてくれるトピックが豊富に紹介される。マンマを中心とする家族関係、恋人とのつきあい方、食卓での流儀、地域別の特徴など、イタリア文化の読み物としても、大いに楽しむことができる1冊。
○イタリア人気質は日本人とは対極だが、私たちにとっても参考にしたい生き方、処世術が満載。
・アポの時間は努力目標。時間の遅れは正確なルールに基づいて遅れる
・仕事とプライベートはあえて分けない。公私混同するが私の時間に仕事が割り込んでも寛容
・計画は立てなくても最後は何とかする
・分業ができない。各人がなんでも屋。複数のことはできず、ひとつずつ作業を進めることを好む
・何事もダメもとで果敢にトライ。人生の醍醐味は最終目的ではなくその過程、寄り道にある
・自分が嫌なことに立ち向かえないだけでなく、人が嫌な思いをしたり、悲しい思いをするのも苦手
・実用性より美しさ、体裁を繕うのが好き
・イタリアの南の方は待機主義で、一瞬のチャンスをとらえる集中力はすごい
・家族の結束が非常に強い。「友人の友人」という薄いコネでも問題が解決
・食卓の時間が長く、人生のほとんどすべての問題を解決する場【商品解説】
目次
- 文庫版 まえがき
- 1.仕事――ルーズなのになぜか結果は出る秘密
- 2.人生――好きなことだけ楽しみ、嫌いなことは先延ばす
- 3.家族と恋愛――対人関係を支配する、義理・絆・コネ
- 4.食事――食卓でのふるまいは、商談以上に難しい
著者紹介
宮嶋勲
- 略歴
- ワインジャーナリスト
1959年京都生まれ。東京大学経済学部卒業。83年から89年までローマの新聞社に勤務。現在イタリアと日本でワインと食について執筆活動を行う。イタリアではエスプレッソ・イタリアワイン・ガイドの試飲スタッフ、ガンベロ・ロッソ・レストランガイド執筆スタッフを務める。日本ではワイン専門誌を中心に執筆するとともに、ワインセミナーの講師、講演を行う。BSフジ「イタリア極上ワイン紀行」の企画、監修、出演も務める。
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面白い
2021/03/27 19:10
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:calimero - この投稿者のレビュー一覧を見る
イタリアに興味があり購入しました。
イタリア人の集合時間の感覚、仕事の分業制という感覚が無いなど「へぇー」と思うことごかりで面白かったです。
他国の文化を少しでも知って理解することは大事だと改めて気づかされた1冊です。
紙の本
羨ましくも真似はできない。
2018/07/16 10:42
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
イタリア人気質というものが一冊の本としてしっかりと書かれている。
時間は遅れるのが前提。
遅れる側に合わせるのが前提。
これは知らないとイタリア人と付き合う上で支障をきたすと思った”ルール”(笑)。
好意的に解釈すると人生を徹底的に楽しみ、仕事もクォリティの高さをこだわる
など羨ましい面が多い。ただ、マネは出来ないというのが本音。
紙の本
異なる文化を通して見えるもの
2020/04/29 10:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書はイタリアでワインセラーを務める著者がイタリア人の特徴について紹介している作品だ。。
本書にはイタリアと日本の文化の違いが、これでもかというほど分かりやすく記されている。
イタリア人の集合時間についての感覚や、公私混同の文化、無計画さなどとても面白い内容ばかりであった。
日本では考えられない文化であっても社会全体がその文化を許容しているのであれば、社会は問題なく機能しているという点が興味深い。
社会として大切なのは文化の中身ではなく、いかにその文化を社会が許容しているかという点なのではないかと思った。
また、文化の違いだけでなく文化の由来やその文化がもたらす恩恵なども詳しく記載されている。
例えば、イタリアの公私混同の文化は「仕事の時間」と「私個人の時間」がうまく溶け合っているため生き甲斐を生みやすい。
つまり公私混同が激しければ激しいほど活気あふれる状態になるのである。
他にも、分業という概念が無い為効率は悪いが、全体像が見えて自らが全ての工程に関われる仕事の場合には凄まじい集中力を見せることなども、様々な例を駆使して分かりやすく記載されていた。
上記以外にも様々なイタリア文化の特性が本書には記載されている。
その文化の根底にあるのはイタリア人の「寛容さ」だと思った。
多少のルール違反には目をつむり、相手を思いやる態度。
論理性と同じくらい直感を信じるといった文化も、相手を信用して初めて成り立つと思う。
「寛容さ」が生み出した様々な文化がイタリア独自の文化へと根付いていったのではなかろうか。
私たち日本人から見るとイタリアの文化は少々ルーズに感じられるかもしれない。
それでも、その文化の元で暮らす人々は不満など一切感じさせず楽しそうである。
それと引き換え、日本は便利で清潔かもしれないが、楽しさや幸福さなどは感じられない。
便利性や清潔感といったものは本来幸福になるための要因であったのにもかかわらず、それらを追求するために
幸福さを犠牲にするのは本末転倒としか思えない。
他国の文化を見ることで自国の文化の矛盾点に気づくことができると本書は教えてくれた。
また、イタリア文化を是非とも実際に経験してみたいと強く思った。