紙の本
中国経済の今
2015/10/24 20:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
いよいよ中国バブルは、はじけるのでしょうか!
本書は、中国経済の現状について、多面的にレポートしています。プロローグで中国の近未来予想、第1章は8月の株安・人民元切り下げについて、第2章は中国の新常態について、第3章は大国意識、第4章は中国減速が日本や世界に与える影響についてでした。
日経新聞の社説のワイド版のような印象で、たいへん読みやすく、経済が苦手な方でも大丈夫です。また嫌中本ではありませんので偏りはなく、本書で得た知識を、日々のニュース等で上書きしていけば、中国経済の動向を追うことができるでしょう。中国経済の今を知る入門書として最適です。
ところで、英国やドイツ等のなりふり構わない中国へのすり寄りは、見苦しいものです。中国の周辺国への侵略行為や人権侵害等の「悪行」の数々は、自分らとは関係がないので見て見ぬフリです。正義よりも金儲けを優先する新自由主義の正体を見たような気がしました。とにかく、もともと親中である欧州には全く期待できません。
中国バブルが崩壊した時の備えとして、日本としては、反日国家(中国・韓国)との付き合いは「ほどほど」にして、泰然と、反日国以外の有望な市場を開拓することに注力すれば良いと私は思います。
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新聞よりわかりやすい
2015/11/19 08:24
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投稿者:tad - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎日日経新聞を読んでいれば、わかっている内容ばかりだが、やはり一冊にまとめてあるというのは、理解が進む。
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単調で深みがない
2015/11/13 20:08
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投稿者:ワインアドバイザー - この投稿者のレビュー一覧を見る
いかにも新聞記者が書いた新聞記事のようで深みがない。
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ほぼ日経新聞の記事のまとめ直し。章ごとに編者が違うからか、重複する内容も多い。昨今の中国関連ニュースを包括的に把握するのには非常に便利
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経済新聞社が総力を挙げて中国の経済悪化要素を整理した本、という感じ。確かに悪化傾向にあるのは事実なんだろうけど、あまりにもマイナス要素ばかりが出てくるので、逆に穿った見方をしてしまう。
経済大国第2位となった中国の持つ底力というか、潜在能力・成長力を含めた、総合的な見地からバブル崩壊なのかどうかを検証して欲しかったかな。事実の羅列ばかりで面白みのない本でした。
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短い章ごとに独立しており読みやすいが目新しい話はない。
中国経済の減速による影響が世界各国に出てきているという内容。ギリシャのような小国と違い、世界経済の13%を占める国が変調をきたすとその影響は大なんだろう。
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2015.12.2
リーマン後の4兆元の財政政策げ尾を引いてるな。生産過剰な状態を作って、それが今ボディブローのように効いてる。
さらに対策として、人民元の切り上げ。なりふり構わない中国の様子が垣間見えますな。
株価も政府が買い支えているし。
と、ここまで書いたら、日本も年金使って株買ってるし、日銀も国際買ってるし、やってることあんまり変わらんなあ、と思った。
メディア規制の無い点、選挙がある点が中国との違いか。
大国意識、中国の夢。
今までは、経済力で周辺国を黙らせてきたが、今の経済情勢ではそれが難しくなってきたのか。
銅の需要、五割が中国。
最後は過度に中国に依存するとマズイって話。じゃあ、中国以外を頼ればいいのか?
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"中国バブル崩壊
この本も今までの中国バブル崩壊本と、
捉え方が違って学べる点が多い1冊となりました。
問題の広がりは深くそして大きい・・・
周りを引きずり、世界中を混乱に巻き起こす。
それがあるので、実際の大きな破綻にはつながらず、
軟着陸を目指す展開を向いていくのだろうなと
感じます。。。
しかし来年は荒れますね。。相場は。"
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20 × ×年中国経済崩壊、
高成長の投資フロンティアから、リスクの火薬庫へ。
爆買、は続くのか?
中国株バブルの崩壊と世界への波及、新常態の現状と行方
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実のところ、中国はどうなの?という疑問に対してこの1-2年の動きを解りやすくまとめた本です。問題点を概観できます。
『中所得国の罠』=低所得国から中所得国までは成長しやすいが高所得国に脱皮するのは難しい、ということ、に中国ははまり込むのか。
統計に信頼性がないこと、法治国家とは言い難いこと、尖閣諸島問題など覇権問題が先鋭化していること、など中国の抱える問題点を多方面から浮き彫りにします。
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ああ、こういうふうにかかれるんだなあ、ということで、自体は1年前とそれほど変わってないんだけれどね。
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新聞社らしい 中国バブル崩壊の 概括的な解説。
新書が 週刊誌のような時代になったことを痛感。
バブルが終焉して、ソフトランディングするのか?
ハードランディングするのか?
日本のようなバブル崩壊するのか?
中国のバブル崩壊が どのような影響がまわりに与えるのか?
というような 編集がしてある。
不動産バブルの終焉。
たしかに ゴーストタウンや灯りのともらないマンション
建設中止となった マンションなどがある。
不動産バブルが 終焉したが、
さて、ローンが返せなくなるような不況が生まれているのか?
と言えば、そうではない。
給料の上昇とローンの金利が同じくらいであれば、
まだ 払うことができるでしょうね。
中国は 共働き率が高いので、ローンに強いかも。
たしかに 不動産バブルから 株式バブルをつくった。
そして、株式バブルは 崩壊した感じがある。
株式が なりたつ 風土が まだ育っていない。
それにしても、中国政府の株式に対する不理解はひどいものだ。
バブルリレーの行き止まり感が、海外流出なのか。
問題は、銀行が やっていけなくなることだが、
まだ不良債権が 表面化していない。
貸し剥がしなどの動きはないなぁ。
新常態 ニューノーマル
中所得国の罠に中国が陥るのかどうかであるが、
めざとく、賢い 中国人のことだから 生き抜くだろうと思うけど。
共産党の采配の仕方。軍隊の不満。
徹底した 大国主義が どこまで自覚できるのかですね。
輸出から 消費に転換することが、
どこまでできるのかですね。
株や不動産に頼らない 富の形成の仕方が、
今後の展開であるが、
美味しいところは国営がとってしまっている。
中国がこけたら、韓国、台湾がまず危なそうだ。
そして、『資源国』オーストラリア、カナダなどが
どうやって、脱出するのか?
意外と日本は 高みの見物かも。
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2015年の上海市場急落をめぐる中国の現状を40人以上の執筆者が書き寄せている。そのような作り方であるため、記事間のつながりとか時間的な前後関係とか、記者の視点とかにまるで整合性がなく、読みにくいことこの上ない。個々の記事に筆者の名前と経歴を記載したら少しはマシかもしれない。編集者の力不足。
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中国バブルについて知りたくて読書。
2015年10月発売の本なので情報が新しい。今後、参考になりそうなキーワードも豊富で重宝しそう。
主に日本経済新聞の記者が執筆しているので中国経済、現状に疑問符をつけて否定的に伝えている。
最後の中国依存の韓国、台湾という章は勉強になった。
本書発売から1年、中国経済の減速はさらに鮮明になり、日本のインバウンドを当てにして特化した業種は早くダメージを受け始めている。訪日中国人、外国人だけに依存するのは高リスクなのは間違いなし。
中国が今後さらに経済が低迷すると政治闘争が激しくなり、内外へ強権的な政策が増えると思われる。その前に日本企業は、よりベトナムやインドなどチャイナプラスワンへのシフトが加速するのだろうか。
それにしてもASEAN諸国の中国依存の高さにも問題があるなと改めて感じ根の深さを痛感した。
読書時間:約1時間5分
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日経記者による最近の中国経済を分析した本。株、不動産投資や建設、製造、小売などの状況、貿易や金融政策に到るまで、さまざまな視点からの分析がなされており、参考になった。数値が明確に示されており説得力がある。大人数での担当制のため、内容の重複している部分もあった。
「中国全体の債務は07年の7兆ドル台から、14年には28兆ドル台へと膨らんでいたが、今や50兆ドル台とGDPの3倍。財政赤字も急膨張した」p10
「(中国株式市場は、個人売買が6~8割と圧倒的に高い)年金制度の整備遅れから年金資金を運用する投資顧問会社や信託銀行のような機関投資家が十分育っていない。中国政府が外国人の中国株売買を原則禁止している」p24
「中国経済成長が一定の段階で足踏みする「中所得国のわな」にはまるとみる。潜在成長率が従来の8%台から、25年にかけて4%台まで下がっていくという」p60
「韓国、台湾は1990年後半にわなに陥りかけたが、その後に電機・自動車産業を中核に産業の高度化を成し遂げ、高所得国の仲間入りを果たした。一方でブラジル、アルゼンチン、タイ、マレーシアなどは伸び悩んでいる。習指導部が新常態と呼ぶ中国経済はこの分岐点を迎えている可能性がある」p60
「(中所得国のわなを呼び込みかねない後遺症)生産能力の過剰。環境破壊の深刻化」p63
「(中国石油3社)積極投資が裏目に出る。多くの海外案件が頓挫の危機に直面している」p69
「富裕層の多くは党幹部が占めるだけに、反腐敗運動をいくら進めてもなお不満・不信は強い。摘発をすればするほど党の腐敗ぶりが明るみに出るジレンマもある」p102