たくちゅんさんのレビュー一覧
投稿者:たくちゅん
紙の本まるまるの毬
2017/06/22 15:58
タクタク読み
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
菓子屋・治兵衛とその娘、孫らが、人生の苦難・理不尽さに家族として、何が大切か何が重要なのか教えられる悲しくもあり嬉しいストーリーになっています。
治兵衛の弟・石海との兄弟の成り立ちや会話が、良いスパイスになり、物語を成立させ家族の絆が強調された作品でした。続後感が、久しぶりに◎です。
紙の本陽炎の門
2016/04/21 01:11
タクタク読み
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
鋭利で順調に若くして執政まで登りつめた主人公・桐谷。策謀により窮地に落とし入れられる。
過去に、友を自らの介錯にて永久の別れとなって刺さっている主人公を更に苦しめる。そして、果敢に立ち向かう…
最後には、妻・由布が、「ひとは自らの命を託す人に出会えたら、それが幸せ」
この言葉が、この本の肝でしょう。◎
心にしみますね。
紙の本戻り舟同心逢魔刻
2016/10/22 13:20
タクタク読み
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
再出仕した永尋掛り同心・二ッ森伝次郎らが、たまたま子供の拐かしから、その後ろに潜む悪行を突き止め、白日の下に退治する。
その過程で、二ッ森同心らに仲間入りする登場人物が愉快なキャラクター…更に次号はどんな人達が仲間入りし、悪事を退治していくのか、楽しみに読める内容でニヤリしますね。
また、伝次郎と息子・孫らの関係が、いつの時代も同じでホッとしますね。
紙の本北町南町かけもち同心 書下ろし長編時代小説 3 星を継ぐ者
2015/05/25 20:19
タクタク読み
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この作家の真骨頂をいかんに発揮した作品です。
人間の心の機微や人柄に対し真摯に向かい合い、続後感が何とも云えなくなるのは、力量が有る証拠ですね。久々に二重丸です。
紙の本茜色の雨
2014/10/27 10:18
タクタク読み
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この留守居役シリーズ二冊目も前作に引き続き、人間の心模様・機微に触れられる作品になっていました。兵衞とお美津夫婦はいつまでも仲むずましく、初々しく心暖まる続語感になります。このシリーズが、長く続く事を望む作品ですね。
紙の本起き姫 口入れ屋のおんな
2018/01/16 12:30
タクタク読み
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石女とされ婚家から実家へ、そして口入れ屋主に。人様と人様の結び目になる商いで、人間の心模様、素の人間を垣間見る…
そこが、なぜか悲しくもあり、嬉しくもあり、作者の意図を感じさせらました。
読後感が、縦糸、横糸と絡まった作者に満々とやられたという感じです。(^^;
2017/08/16 09:58
タクタク読み
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一旦、隠居した同心・二ッ森伝次郎らとその仲間達が、また現役に戻り、未解決事案の悪を解決する…。
今回は、ある事から息子の嫁・伊都や孫の正次郎も解決に一役かうと云う展開に。その際、伊都が放った言葉 「あのお義父さまの倅の嫁で、そなたの母です、まともにいられると思いますか」 これがこの本のキモです。
思わずニヤリ、そして続刊を早く読みたいと思わせます。
2017/04/24 12:45
タクタク読み
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戻り舟同心・二ッ森伝次郎らが、過去の解決事案で、逆恨みにて命を狙われると同時に、盗賊捕縛をするという。その中で、戻り舟同心仲間の一ノ瀬真夏の過去と未来が…
作者の人間味・人情味が溢れた作品です…「天道虫は枝先まで一生懸命歩き、お日様に向かって飛びます」
この一文が、この作品の心情を表したかと考えます。
紙の本戻り舟同心更待月
2017/01/19 19:53
タクタク読み
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今回も、何気ない事柄から眠っていた過去の永尋事案を解決していく戻り舟同心・二ッ森ら…
登場人物・二ッ森の孫・正次郎や正次郎の母・伊都、一ノ瀬真夏、鍋寅ら二ッ森を囲む人々がイイ味を出して、思わず読みながらニヤリしてします。今後の展開が楽しみですね。
書き下ろしが、この春には刊行するとの事ですから、また楽しみは続きます。
紙の本なぜか笑介 人事異動
2016/07/23 01:09
タクタク読み
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サラリーマンを始めた時にふと読み、それ以来の再会です。今も辛いが、あの頃は、右も左も解らず主人公・笑介が、羨ましかった…
懐かしさもあり、また出合った頃の自分を思い出し、それだけで◎
聖さんのご冥福をお祈りするばかりです…
紙の本糸車
2016/03/11 09:49
タクタク読み
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母・お絹が、小間物商いをしながら藩の騒動に巻き込まれた息子を探し出す。市井の何気無い男女の恋・人間の心模様・軋轢の中で、一人の女・お絹として奮い立つ。恋の心模様は、縦糸・横糸、交差して…涙を誘います。
中島みゆき・糸がラストシーンに流れているみたいです…
◎
紙の本戻り舟同心
2016/02/23 16:01
タクタク読み
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一旦、隠居した同心が再出仕して、永尋を洗い出して隠れていた悪人を捕まえる展開に。
戻り舟同心・二ッ森、染葉らから、それに派生した脇を固める鍋寅ら岡っ引き。
今後も楽しめる作品にて、◎です…これからも、息の長い作品に出会った感が有ります。
2016/01/11 02:07
タクタク読み
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遂に、居眠り磐音が完結。
家族愛、師弟愛、磐音を取り巻く人々、そして騒動が望む・望まない関わらずにやって来る展開…。運命に逆わらず、運命のままに、静かに従う。息子としての磐音、その息子、それぞれの旅立ち。泣けてきます…
佐伯作品には、必ず愛があり、人間らしさが活きており、男女関わらずに読みやすいと考えますね。
2015/07/14 12:46
タクタク読み
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外交官・重光葵の闘い、太平洋戦争の一時代を的確に繊細に書いた、作者渾身の作品でした。
どんな困難でも、名を惜しまず、より良い国の為、家族の為に頑張り続ける外交官。いつの日か、子どもらが夢見る日本の為に。
こんな人達が、現在の礎を作りあげた日本。草葉の影で、重光葵は、現代の日本をどのように発言するのか、興味津々。
2015/05/28 17:09
タクタク読み
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山同心になった婿殿、口喧しい義母、何ゆえ自分を婿にしたか分からないとする妻、新しい仕事で出合い、取り巻く人達など愉快な展開。
非常にサラサラと読め、久々にマル。