bochibochiさんのレビュー一覧
投稿者:bochibochi
紙の本ぼくだけのこと
2009/01/16 20:36
これって すごいことだ!
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
自分の一番の味方は誰でしょう?
私は自分自身だと思うのです。
自分自身に最強の味方になってもらうには、
まず自分を知ること!
そう、ぼくだけのこと、わたしだけのことを
どれだけたくさん見つけられるか?だと思います。
この本では
『うれしい ぼくだけのこと』
『ちょっと こまった ぼくだけのこと』
『ちょっと とくいな ぼくだけのこと』
『かなり めんぼくない ぼくだけのこと』
等など・・・と表現されていて、
決して『良い』『悪い』で判断しない所が好きです。
そして、世界中にはたくさんの人がいるのに、
自分と同じ人は一人もいない。掛けがえのない存在であることを語ってくれます。
さすが森絵都さん♪
色んな自分があって当たり前。
全てを受け入れて、好きになって、大切にしても良いんだよって、優しく教えてくれる本です。
大好きな絵本です。
紙の本ぐりとぐら
2009/07/05 17:54
大声で歌いたい♪
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ぼくらのなまえは ぐりとぐら ♪
このよでいちばんすきなのは ♪
ぐりぐらぐりぐらぐりぐらぐりぐら~♪
おりょうりすること たべること ♪
絵本の文言を変えて読むのは嫌いです。
そこに作者の思いが込められているから・・・。
ほら、森進一さんが『おふくろさんの』歌詞に言葉を足して歌われて、
作詩家の先生に怒られていた事もあったでしょ。
でもでもでも・・・解っちゃいるけど・・・
作者のおおむらゆりこさん、なかがわりえこさんごめんなさい。
『ぐりとぐら』の歌は、
どうしても『フニクラ・フニクラ』の曲にのせて歌いたいの。
初めて子どもに『ぐりとぐら』を読んだ時、
「ぐりぐらぐりぐら」と読みながら、フニクラフニクラを想像してしまった私。
試しに歌ってみたら・・・合うじゃない。ちょこっと変えなきゃいけないけど(笑)
読んだ後『鬼のパンツ』を歌って踊れば、大喜びは間違いなし!
紙の本ぼくができること
2011/03/15 21:35
なんか、いいことができるはずなんだけど、まだぼくにもわからないんだ
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
シマシマ模様のぽっこり膨らんだおなかが特徴の新しいおもちゃ。
そのニューフェイスに前からいるおもちゃたちが問いかけます。
「きみはどんなおもちゃなの?」
「きみはなにができるんだい?」
新しいおもちゃは、自分がどんなおもちゃで、何が出来るのか答えられません。
そこで、仲間が一緒に考えてくれます。
そんな仲間との関わりの中から、
自分が出来る、
自分だけが出来る
とってもとーっても素敵な事に気づきます。
一人では気づけなくても、
周りの人と関わる事で、繋がる事で、
自分の持っている力に、きっと気づけるはず・・・
紙の本ぼくのパパはおおおとこ せかいいちのパパがいるひとみんなに
2009/06/13 13:39
いつか パパみたいに おおきくなるぞ!
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
パパって子どもにとっては、いろんな意味で大きな存在ですね。
「いつか パパみたいに おおきくなるぞ!」ってパパが いってくれるの、 だいすき。
こんな言葉を言えるパパと、言ってくれるパパが大好きな子どもとの関係、素敵ね。
きっとこの男の子はパパをモデルにして成長していくのでしょうね。
親子の絆を感じます。
この本には登場しませんが、ママもとっても素敵なママなんだろうな~
だって「パパみたいになっちゃだめよ」なんて子どもに決して言ってないはずだもの(笑)
人間だもの。
パーフェクトなパパ(ママ)パーフェクトな旦那(妻)、なんてありえない。
長所もあれば短所もあるはず。
ありのままの姿を、家族がお互いに、認めて許せて愛し合っているからこそ言える、パパの言葉だと思うのです
子どもが安心できる親子関係。
読んでいてホッとします。
紙の本その日のまえに
2008/08/11 15:36
『その日』に向かってどう生きる?
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
最初は、よくある話、よくある短編集だと思い、
ちょっと退屈しながら読んでいたのですが・・・
さすが、重松さん。
後半から、話は繋がり、盛り上がり、
一気に読み上げました。
生きている者すべてに平等に訪れる『その日』
『その日』に向かって生きている私。
そう、毎日が『その日のまえ』なんですね。
友人の・・・
親の・・・
つれあいの・・・
私の・・・
その日のまえに・・・私は何がしたい?私に何が出来る?
生きている時間、大切にしたいですね。
カウントダウンは始まっているのですから・・・。
紙の本だいすきのたね
2009/06/27 21:53
信じて見守る
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
磯みゆきさんが書かれた絵本。
磯みゆきさん
『ぼくがおっぱいをきらいなわけ』で
お兄ちゃんになった男の子の可愛く切ない気持を表現されていて、とっても好きな作家さんなのです
そしてこの『だいすきのたね』もとっても優しいお話でした。
しろくまの王子さまがまいた、ちいさなたね。
大事に大事に世話をします。
やがて芽が出て、大きな大きな立派な木に成長。
しかし・・・
花の咲く季節がきても、王子さまの木には花が咲きません。
実のなる季節がきても・・・実はなりません。
森のみんなは「王子さまを裏切った木。もう、切っちゃえば」と口々に言います。
でも王子さまの言葉が・・・素敵。
そしてその王子さまの気持ちにちゃんとこたえる木。
相手に求めるのではなく
好きだから・・・ただ好きだから、
信じて見守る。
・・・子育てにも通じますね。
紙の本ねずみのよめいり
2005/01/19 19:46
「ねずみでよかった」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「かわいい娘をねずみなんかにやれっか」
年頃の娘を持つねずみの父親は、娘を嫁に出したくないので、縁談の話を持って来た世話好きのおじさんにこう言うのです。
「世界で一番えらいお天道様にもらってもらう」と、
また無茶なことを言うのですが、そこはそう『世話好きな』おじさん。
お天道様に、嫁にもらってもらえるよう、頼みに行くのです。
お天道様は「くもがでてくりゃ、どんなに頑張ってもひかりはうすれる。世界で一番は雲どんだ。」と答えます。
そこで、おじさんは雲どんのところへ…
すると「風がひと吹きしたら天にはいられなくなる。世界で一番は風どんだ。」と言われます。
次は、風どんのところへ聞きに行きます
今度はどうでしょ。
「壁こそ世界一だ。おいらが吹きまくっても壁はびくともせん。」だって。
ここまできたら、おじさんもどうにか縁談をまとめたい。なんせ『世話好き』ですから(笑)
かべさんに頼みに行くと、なんと壁さんの答えが
「おいらがいくら頑張ってもよ。ねずみにかじられたら穴があく。」
という事で…
お父さんも「世界一はおらたちってことかよ。」と納得し、
最初におじさんが持ってきた、隣村の村長の跡取りとの縁談がまとまります。その時の娘が「ねずみでよかった」となんとも嬉しそうな顔してるの。
いや〜。ほんとによかったね。☆めでたしめでたし☆
嫁にやりたくない父親と、ねずみのところに嫁に行きたいんだけど、
それが言えない娘。とびっきり明るい母親。世話好きなおじさん。
この4人がそれぞれに個性的で面白く、楽しいお話です。
ひまわり
紙の本歯がぬけた
2004/01/16 12:27
一度はやったでしょ?!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
はじめて歯がぬけた時の喜び、覚えてますか?
表紙の絵を見てください。口の内側から外の様子が見えてます。
みんなの驚いた顔。おもしろい話を予感させます。
小学1年生ぐらいの主人公の男の子。
ご飯を食べてたら、ガリッって石をかんだ。実はこれ石ではなくて歯。
前からぐらぐらしていたしていた歯がやっと抜けた。
男の子は、おかずのコーンを抜けたところにはさんで歯の代わりにする。
歯の抜けたところにストローをさして歯をカチカチしながらジュースを飲む。みんな一度はやったことあるでしょ!
抜けた歯をどうするかがまた面白い。
お母さんが、子どもの頃は縁の下とか屋根の上に投げた話をするんだけど、残念ながら彼の家は団地!!(笑)
お父さんが、抜けた歯を枕元に置いて寝ると朝には妖精がコインにかえてくれる外国の話をしてくれるんだけど、すかさず母が突っ込む。
「残念だったわね、外国じゃなくて」(爆)
そして男の子はすごいアイディアを考えつくんだけどそれは読んでのお楽しみ!
笑いの要素がたっぷり詰まったとっても面白いお話です。
ぜひ、歯が抜ける頃の子どもさんに読んであげてください。
紙の本にゅーっするするする
2004/01/16 11:05
不思議な世界です。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
長新太さんの本は大好きですが、その中でもこの絵本は強烈なインパクトが残ります。表紙を見て何だと思いますか? 地平線? 水平線? ここは地球? それとも?? 色々想像をめぐらせて表紙を開くとなんだか一本そこから出てくる。まさに“にゅーっ”と! そこでページをめくっていくと、どうやらそれは手らしいと解る。そしてすっと何かをつかみするするする。
吸い込まれたものはどうなってしまったのか?ってまた想像すると面白い。
はじめてこの本を見たときは、面白さと恐怖と不思議さがミックスされて何とも言えない気持ちになりました。すごく心をひきつける絵本です。
長新太さんの作品でこの“にゅーっするするする”の逆バージョン“ちへいせんのみえるところ”と言う絵本があります。地平線から「でました」と色々なものが飛び出してきます。私はにゅーするするするの方がより好きですが、こちらもお薦めです。
紙の本ぶたばあちゃん
2004/01/15 22:58
こんな風に一生を終わりたい…。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
絵本を手にして思った事はまず「絵が奇麗!」
ぶたばあちゃんと孫娘。登場人物は二人ですが、この二人の表情がすごく良い。ぶたばあちゃんのやさしさ、孫娘の不安、寂しさ…。
文字を読まなくてもちゃんと伝わってきます。風景の絵もすごく素敵で、本文中の「目に、うんとごちそうしてやりたいんだよ」の言葉にぴったりです。
ぶたばあちゃんと孫娘。二人は助け合って寄り添って二人で生きてきました。でもある朝、ぶたばあちゃんはベットから起きてきません。旅立ちの時が近づいて来たのです。その事を二人ともちゃんと解っていて、それでも前向きに懸命に生きています。その姿にとても心を打たれます。
愛情と思いやり、生きる勇気が詰まった、ちょっと切ないお話です。
紙の本ルラルさんのにわ
2011/08/23 19:40
『庭』を『心』だとすれば・・・
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ルラルさん、庭をとってもとっても大切にしています。
大切な庭だからこそ、誰にも触れられたくない、
踏み込まれたくないと思ってしまい、防衛しちゃう。
なんと庭に入ろうとする誰もをパチンコで追い払っちゃうのだ!
庭を心だとしたら・・・心当たりないですか?
例えば・・・傷ついた経験があるから、これ以上傷つかない為に
『一人がいい』と
壁を作って防衛して必死で心を守った経験・・・・でも一人は寂しい
何かきっかけがあって、心を開放出来ればね、
この絵本のラストのようにこんなにもたくさんの繋がりが持てたりする。
心を(自分を)大切にするってことは、
守るのではなく開く事なのかもしれない。
そして守ると言うのは、
時として相手に対して攻撃している場合もあるのかも・・・。
深読みかも知れません
でもね、心理療法で箱庭と言うのがあるのです。
あながち的外れでもないかな?
2004/07/03 18:26
私には出来ない。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
すざましい虐待。読んでて気持ちが悪くなる。
でも、実際に作者が体験した話だそうだ。
自分のお腹を痛めて生んだ我が子にそこまで出来るのか?
子どもを“It(それ)”と呼ぶ事が出来るのか?
だが、残念な事に苦しんでいる子どもたちがいるのは確かだ。
虐待している親が、この本を読んでエスカレートしないかな?
って少し心配もある。
それほどすごい虐待が書かれている。
しんどくなって、途中文字を飛ばしてしまった場面もあります。
まだ幼年期を読んだだけで、どういう事情でそうなったのかは解らない。
許せるわけじゃないけれど『お母さん側の事情』がまだ解らない。
「続きが読みたい、ワクワクする」って本ではない。
暗く、気分が落ち込み、腹が立ち、どうしようもなく泣けてくる。
でもどうしてそうなったか解らないままで終わらせてくない。
だから、続きも読んでしまうんだろうな…。
紙の本だいじょうぶだいじょうぶ
2004/02/18 09:27
何が起こるか解らない世の中だけど…。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
子どもが何か不安を抱えて落ち込んだ時。
ご主人が、仕事でトラブルを抱えている時。
大切な人が不安で眠れない夜をすごしている時。
この本のように「だいじょうぶ だいじょうぶ」と
手を握ってあげて欲しい。
ここに出てくるおじいちゃんのように。
そして『ぼく』のように…。
いとうひろしさんの温かみのある絵と、
くりかえされる「だいじょうぶ だいじょうぶ」の言葉に
心から安心出来て、勇気がわいてきます。
ころんでもだいじょうぶ!
けんかしたってだいじょうぶ!
一日ぐらい掃除しなくてもだいじょうぶ!(笑)
毎月赤字でもだいじょうぶ!(ってそれはだいじょうぶじゃないかも?!)
大切な人たちが幸せな気持ちになれますように…。
「だいじょうぶ だいじょうぶ」
ひまわり
紙の本にんじんさんがあかいわけ
2004/02/17 16:19
とってもかわいい、むかしむかし
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
だいこんさんが畑で寝ていると、にんじんさんとごぼうさんが「お風呂へ行こうよ!」って誘うお話。
他の方の書かれた絵本も手に取ったけど、私は松谷みよ子さんの書かれたこの絵本が大好き。
お話が終わった後も、子どもたちと
「じゃあピーマンさんはどうしてみどり?」とか
「トマトさんも熱いお風呂に入ったのかな?」なんて
想像の世界が広がります。
優しい語り口調で書かれていて、こちらまでお風呂に入ったように
ほっこりとした気持ちになります。
ひまわり
紙の本ふぶきのあした
2004/02/12 12:26
ハラハラドキドキ…最終章
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
嵐の夜に出会った、メイ(ヤギ)とガブ(オオカミ)の友情物語、最終章。
どしゃぶりのひに、裏切り者扱いされて、森から逃げ出したメイとガブ。
でも、噂は広がっていて、どこへ行っても安らげません。
それどころか、オオカミたちはガブを許す事ができず、追いかけてきていると言うではありませんか。
山の向こう側へ逃げる決心をします。
追っ手はそこまで来ています。そして吹雪…。
追い詰められた2匹のとった行動は?
読んだ時は涙が出ました。
ガブの優しさ、メイの潔さ。
何が正しいとか間違っているとか、それは言えません。誰の立場で読むか、
それによって違っていて、読むたびに新しい感動があります。
『相手のために自分の命をささげてもいい』と思える2匹。
ガブにとってメイはごちそう…この二匹の友情は最後まで曇りのないものだった。でも、辛い。
結末は、『ガブとメイ、それから他のオオカミやヤギも仲良く幸せに暮らしました』とはなりません。
きっとお話の後も、追いかけたり、逃げたり、食べたり、食べられたりを繰り返すでしょう。
ふと思う…これが人間だったら?
争っている国の二人が出会ったら? 考え方や宗教の違う二人が、あの嵐の夜に暗い小屋で出会ったら? …この物語と同じではあまりにも悲しすぎます。
『人は人を“ごちそう”』としません。きっと違う結末があるはず。
世界中の人たちに読んで欲しいお話です。
ひまわり