自然の中で子育てをする、週末キャンプのススメ
総合アウトドアメーカーとして有名なスノーピークが提案する、自然の中で子育てをするという新しいライフスタイル。空気が澄んで星空がキレイな冬のキャンプもまた格別です。週末に家族で近くのキャンプ場に足を運んでみるのはいかがでしょう。キャンプには子どもたちの成長には欠かせない要素がたくさん詰まっているといいます。アウトドア初心者のパパ&ママ向けに、最初の一歩が踏み出せる、週末キャンプの魅力を紹介します。
アウトドア業界の革命児、スノーピークが提案する「キャンプで子育て」とは
キャンプといえば、バーベキューや川遊びなどのレジャーや自然の中での癒しを求めて訪れる人がほとんどだと思いますが、スノーピークが提案するのは「キャンプで子育て」をするという新しい視点。
都会に住んでいる子どもたちは、大自然と触れ合う機会がとても少ないので、非日常である野山は、子育てをする最高の遊び場になると、専門家が口を揃えて言います。一体、週末キャンプのどんなところに子育てに活かせる要素が隠されているのでしょうか?見ていきたいと思います。
週末キャンプが子どもたちにとって最高の子育て場になる理由
生かされていることを実感する食育の場となる
日頃は、きれいに捌かれた魚や肉などをスーパーで買ってくることが多く、生きた状態のものを捌いて食べる機会は少ないもの。普段の食卓からでは、食べるということが命をいただくというイメージに直結しないので、食べることへの感謝の気持ちが育ちにくいのです。
NPO法人食育研究所「Mogu Mogu」代表理事の松成容子さんは、親子を対象に、イワナを捕まえてから食べるイベントを開催し、実際に自分の手で命を奪う体験を通して、「あなたの命を私の命にさせて『いただきます』」ということを伝えています。この体験が、命を祖末にしない、美味しく全部食べることが大切だという学びに繋がるのだそうです。
お魚を捌いたときに出るはらわたを狙って、山からたぬきが食べにやって来るという出来事も、自然の循環について子どもたちに知ってもらうよい機会になります。
そうした食にまつわる強烈な体験が子どもたちの記憶に刻まれ、食べることに対する感謝の心を養い、好き嫌いのない子どもを育てるのです。
火を扱うことが脳を活性化させ、生きる力を養う
日頃の生活の中で、子どもたちが火を使う機会は極端に少ないもの。昔はお風呂を湧かしたり、調理をしたりするにも火を使っていたので、子どもたちにとって身近なものでしたが、今は家の外や機械の中で燃焼するものばかりで、親も危ないからと子どもたちを火から遠ざけてしまうため、火が熱いということすら知らない子が増えているのです。
人類は火を使うようになってから、脳も体も急速に発達したという歴史を持ちます。災害などでライフラインが絶たれ、ガスや電気のない生活を余儀なくされた場合、火を扱えるかどうかは生死を分けることに。東日本大震災のときも、ドラム缶の中の火を絶やさないように見張っておくことを頼んでも、どのタイミングで薪を入れたらいいのかわからない人がほとんどだったそうです。計画停電を実施したときも、カセットコンロと鍋でご飯が炊けるということを知らない人が多く、電力会社に多くの問い合わせがあったとか。火の使い方や応用術を学んでおくと、いざというときに慌てないで済むのです。
さらに、大阪ガスと東北大学の川島隆太教授が行った共同研究で、火を使うと脳が活性化することがわかりました。子どもが「マッチをする」「七輪で火を起こす」「ガスコンロを点火する」という行動をしたとき、脳の意思疎通を司る部位が活発に働くといいます。火を扱うことは、子どもの脳の発達にもメリットがあるのです。
レジャーを通して運動能力や想像力が鍛えられる
素足で水に入ったときの水の冷たさや岩肌の感覚、心地よい風や森の匂いなど、野山は五感への刺激がたっぷり詰まった場所。その中で目一杯、五感を使って身体を動かすと、想像力や運動能力が鍛えられます。
山の急な斜面や滑りやすい川べりなど、安全が奪われやすい場所で子どもたちを遊ばせると、常に地面に対してベストな体勢をとろうとして転ばないようにするため、脳が一生懸命働き、身体能力を鍛える訓練になるのだと、スポーツ整体「廣戸道場」主宰の廣戸聡一さんは言います。
スポーツに大切なのは、自分でイメージした目的に対して、どう動くかをセレクトする力。自然の中では予測不可能なことがたくさん起こるので、それにどう対処するかを考えて、乗り越えるのがアウトドアの楽しさの一つです。マニュアル通りにはいかない、予測不可能なことに対応する力を身につけることが、スポーツの技術やセンスを磨くのに役立ちます。また、運動をするときの基本となる、体幹を鍛えるトレーニングにもなるそうです。
アスファルトの平らで安全な道ばかりでなく、凸凹道を歩く機会も子どもたちにとって必要なことなのです。
このように、野山でのキャンプには、子どもたちの成長にプラスとなる要素がたくさん詰まっていることがわかります。自分たちも楽しみながら、子どもと一緒に思い出を共有できるキャンプは、パパ・ママにとっても嬉しいこと尽くしですよね。
いざ、週末キャンプを楽しみたいと思う人は、一体何から準備をすればいいのでしょうか?スノーピークの提案する、初心者向けのキャンプ道具を紹介します。
【初心者向け】キャンプの準備には何が必要?
キャンプとなると、道具を一式揃えないと始められないというイメージがあるため、初心者にはとてもハードルが高く感じられるかもしれません。しかし、考え方は至ってシンプル。
- ①寝るところ
- ②食べるところ
- ③くつろぐところ
この3つに必要な道具だけを揃えればいいのです。到着早々、車から荷物を降ろして、テント張って、食事の支度に火起こしなど、到着してからやるべきことがたくさんありますが、子どもたちにも積極的に動いてもらいましょう。キャンプは“家事ができる子”を育てるきっかけになるのだと、「お手伝い塾」「家事塾」主宰の辰巳渚さんは言います。
子どもたちに積極的にお手伝いをしてもらうことで、「自立して生きる力」「体を使って考え、行動する力」「人の役に立つ力」を養えるそうです。
自分がラクしたいからたくさん子どもたちに手伝ってもらおう、ぐらいの悠長な気持ちでいることが、親が子どもたちの失敗にもイライラしなくなる秘訣。何度も教える手間はありますが、子どもたちの自立心を鍛え、家事ができる子を育てる絶好の機会となるのです。
①“寝るところ”の準備
「テント」と「寝袋」がマストアイテム。テントは、耐久性も高くて、アウトドア初心者でも簡単に組み立てられ、小さく収納できるタイプのものも販売されています。キャンプの入門者は、テント選びから始めましょう。
寝袋は、レンタルサービスもあるそうですが、コンパクトになり、災害時などに役立つアイテムでもあるので、家族専用のものを揃えておくのがよいそうです。
②“食べるところ”の準備
キャンプ場によっては、バーベキュースペースなどが設けられており、特に火元の心配をしなくてもいい場合が多いようですが、特にそういった施設がない場所でのキャンプのときに準備しておきたいのが、グリル、ガスコンロ、焚火台、割れにくい素材の食器です。
食器は、自宅で使っているものや使い捨ての紙素材のものでも代用もできますが、薄くて軽く、壊れにくい素材のステンレス製のものや、チタン製のものなどを揃えておくと、長く使えるのでとても役立ちます。
③“くつろぐところ”の準備
野山なのだから、くつろぐ場所はそこまで重要ではないと思われがちですが、強い日差しや雨風を凌いでくれる場所は、野遊びで思った以上に体力を消耗するキャンプではとても重要だといいます。
折りたたみ可能なコンパクトタイプのテーブル&チェアのセットがあると、自宅さながらにゆったりくつろげるので、クオリティが高い物を揃えると快適に過ごせます。また、日差しの強い日には「タープ」と呼ばれる日除けがあると、風を浴びながらのんびりくつろげるので便利です。
広々としたオフィス空間から面白い発想が生まれる
キャンプ用品店に行くと、たくさんの道具が売っていて、初心者の方はとても困ってしまうと思いますが、最初に揃えておくべきものを見てみると、そこまで多くはないことがわかります。
子育てに役立つキャンプについて詳しく知りたい方は、スノーピーク監修の『キャンプで子育て GUIDE for FAMILY CAMP』という本を読んでみてください。今回紹介した内容の他にも、キャンプデビューにおすすめの場所や、子どもたちと一緒に作れるキャンプ飯、子どもが喜ぶ遊び図鑑など、内容も盛りだくさん。
あたたかい春の日差しが嬉しいこれからの季節、外で食べるごはんは格別です!焚火台を使ってBBQしたり、マシュマロを炙っておやつ代わりにしたりなんて、子どもたちも喜びそうですよね。
今回、監修となったスノーピークは、広大なキャンプフィールドが広がる大自然の中に本社を構えます。仕切りのない広い空間で、バランスボールに座って仕事をする人もいれば、窓辺に置かれたテントの中でミーティングをするスタッフもいるなど、とても自由な社風が魅力。金曜の夜は終業後に、フィールドにテントを張って週末を過ごすスタッフもいるというから驚きです。遊びも仕事も境界がないと、働くスタッフは言います。
世の中を驚かせる製品を生み出す発想の秘訣は、この自由な社風に隠されていそうですね。創業以来、自分たちが欲しい製品を創業以来作り続けてきたという、型破りなアウトドアブランドのスノーピークが提案する、「キャンプで子育て」という新しい発想。ぜひ、本書で学んでみてください。
キャンプで子育て
-
税込1,650円(15pt) 発送可能日:1~3日
- スノーピーク (監修)
- 出版社:マガジンハウス
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
まとめ
週末キャンプを通した子育てには、都会ではなかなか味わえない醍醐味がたくさんありました。親子共にリラックスした環境でのびのびと子育てができる絶好のチャンス。「命を粗末にせず、美味しく全部をいただくことが学ぶ食育の場」、「火の正しい扱い方を知り、いざというときの応用術を学ぶ場」、「レジャーを通して運動能力や想像力を鍛える場」として活用するといいと思います。
大自然の中に身を置くと気持ちが解放され、リラックスして子どもたちと向き合うことができるので、育児ストレスの解消にも効果抜群。また、多くの体験を家族で共有できるので、子どもたちにとっても一生の思い出になりますよ。
プロフィール
スノーピーク
アウトドアブランド
株式会社スノーピーク
1958年ものづくりのまち新潟県三条市創業、総合アウトドアメーカー。「自らもユーザーである」という創業以来の原点に基づき、自然指向のライフスタイルを提案し実現することをミッションとして掲げる。大自然の懐に建つ約5万坪のHeadquartersは社屋に併設して、誰でも利用できるキャンプ場がある。
コーポレートメッセージは「人生に、野遊びを。」
ライタープロフィール
hontoビジネス書分析チーム
本と電子書籍のハイブリッド書店「honto」による、注目の書籍を見つけるための分析チーム。
ビジネスパーソン向けの注目書籍を見つける本チームは、ビジネス書にとどまらず、社会課題、自然科学、人文科学、教養、スポーツ・芸術などの分野から、注目の書籍をご紹介します。
丸善・ジュンク堂も同グループであるため、この2書店の売れ筋(ランキング)から注目の書籍を見つけることも。小説などフィクションよりもノンフィクションを好むメンバーが揃っています。