ブックツリー

この世には、目に見えないけれど確実に存在するものというのがあって、それは時間や、歴史や、思いや、放射能だったりする。その目に見えないものたちが、くっきりとした言葉になって眼前に立ち現れる時、私はいつも感動してしまう。そんな本たちがいつも心の支えであり、書くための大きなきっかけです。

推理小説の代表的な作家 エラリー・クイーンは、国名を冠した「国名シリーズ」といわれる小説を数多く残しています。謎解きが鮮やかなのに加えて、トリックの巧妙さ多彩さも素晴らしく、推理小説ファンからの評価の高いシリーズです。数多い国名シリーズのなかから、特に謎解きが鮮やかで、クイーンや推理小説への入門書としてもオススメできる小説を紹介します。

「安楽椅子探偵」とは、証拠や目撃者を探しに行かず推理だけで事件を解決してしまう探偵のことです。話を聞いただけで謎を解き明かす安楽椅子探偵には、年齢や性別、職業などは関係がありません。共通するのは天才的な推理力だけ。ここでは初心者にもオススメの、安楽椅子探偵が登場する選りすぐりのミステリー小説をそろえました。

犬や猫などのかわいい写真を愛でることで、癒しを得る本はたくさんあります。でも、かわいいだけじゃ物足りない！と思うこともあるでしょう。そんんな方へ、動物たちのヘン顔が楽しめるビジュアルブックや、顔ではなくうしろ姿だけを追った本など、ちょっと変わった視点から動物を観賞できる本を紹介します。さらなるかわいさに、最高に癒されることでしょう。

何か秘密を抱えていそうな美女を見ると、男性のみならず女性でも思わず魅了されてしまうものです。女性の美しさの下に隠された本当の姿と、その姿を作り出すに至ったそれまでの人生のなかに、強さと弱さが感じられる小説を紹介します。あの美女にはどんな秘密があるのだろう・・・と、読後にはそんな勘繰りをしたくなっているかもしれません。

スペイン戦争で撃たれた瞬間を撮ったという「崩れ落ちる兵士」で世界中に知られ、多くの傑作を残した写真家、ロバート・キャパ。その名前は、元々ある女性との共同作業のための偽名でした。戦場写真を代表する写真家 キャパの全体像とその謎に触れることができる本を紹介します。その謎を知ることは、ドキュメンタリー写真の本質に迫ることにつながるでしょう。

農業とひと口に言っても、そのスタイルはさまざまです。ここではより自然に逆らわず、より持続可能な方法を模索している農業の本を紹介します。徹底的に管理した工場栽培は、現在の農業の主流といえるかもしれません。しかし、自然と真剣に向き合う農業を知れば、米や野菜に対するイメージだけでなく暮らし方すらも考え直すきっかけになるはずです。

旅行したいけれど、忙しくて出かけられない！そんなときには、旅をしている気分になれる文学作品を読んでみませんか。日本各地の知られざる魅力を余すところなく描いた本を読めば、実際に旅をするよりも旅行気分を満喫できるかもしれません。美しい自然の姿や旅先での人々との出会いなど、旅ならではの楽しみが詰まった傑作を紹介します。