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緒川千世先生インタビュー
「緒川千世ファンブック-flow-」に収録しきれなかったインタビューをここだけで公開。
インタビューは21年1月に録りました。
聞き手:担当編集者
──『カーストヘヴン』は登場するキャラクターも多いし、個性もバラバラですよね。どのように作っていくのでしょう?
まずはこれまで出てきたキャラクターと違うことを意識します。
――思考回路や言動は、これまでインプットしたものから想像していくのでしょうか?
エキセントリックなキャラクターは、映画や漫画など、今まで読んできたり見てきたものを思い出します。ただ、見たものを明確にメモをすることはなくて、どちらかというと演出面で参考になるものを意識して見ているように思います。
――振り返ると、はじめは3巻分くらいのボリュームで考えていたんですよね。
そうですね。でも3巻で終わっていたらキャラクターも増えず、ここまで深く描けなかったと思います。続けてよかったです。
――「久世・あつむ」「仙崎・巽」編のときに、刈野と梓が見たいという声が届きましたよね。
刈野と梓は人気がないと思っていたので「誰も言ってなかったじゃん!」ってなりました(笑)。
――カップルが増えていくと、その悩みがありますね。今回、ファンブックの投票ランキングでも、刈野・梓は一番人気です。特に梓の人気がありますね。3501票も届いてます。
ありがたいです!最初は梓を外からでしか描けていなかったのが、巻を重ねることでようやく梓の内面を描写できるようになってきました。なので本当に長く続けてよかったです。『カーストヘヴン』は描きながら作りあげていった感じがあります。もちろん、先のゴールは決めているんですけど、ストレートな道ではなくて、寄り道しながら経験値をためて、じっくり描いていくことができたと思います。はじめはタテのカーストかヨコのカーストかをすごく迷っていて。編集部に一回目のネームを見せた時、ハッキリ決めたほうが良いのだと思ってネームを描き直しました。
――そうでしたね。
タテのカーストにすると決めて描き始めたのですが、その上下を表すときに、梓がちゃんと堕ちた感が出るよう攻はある程度ひどい方がよいと思って。途中で、知人に「お前の鬼畜は都合が良くない」って言われました。
――都合が良くないとは?
「どんなに鬼畜でも、どこかは都合が良いはずだ」と。例えば、ずっと鬼畜じゃなくて受だけには甘いとか。そういう鬼畜がウケるのか~と思ったんですけど、そういうキャラクターで既に描き始めちゃったので修正もできないなと思いながら描いてます。5巻からやっと刈野にも人間味が出てきて、うまく回りはじめた気がします。
――表紙も5巻から明るくなってきて、だいぶ変わりましたね。
物語のスタートは不完全な人間で良いと思っています。でも、成長していく必要はあるので、少しずつ刈野が成長していく所を見せていきたいです。みんなが見たいのは刈野と梓の関係なので、この二人にフォーカスすることは忘れずに描いていきます。