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【honto限定】城戸川りょう『高宮麻綾の引継書』配信記念!スペシャルインタビュー

『高宮麻綾(たかみや まあや)の引継書』の発売を記念して、著者の城戸川りょう先生に作品をもっと楽しめる裏話を伺いました!
ぜひ本作と合わせてご覧ください。

城戸川りょう『高宮麻綾の引継書』配信記念!スペシャルインタビュー

入社3年目にして新規事業の実現に向けて東奔西走する主人公 ・高宮麻綾は なかなか強烈な性格ですが、身近な方にモデルがいらっしゃるのでしょうか。

主人公のモデルは3人います。自分がワクワクすることに夢中になって、寝食を忘れて突っ走るところは作者である私自身。舌打ちや貧乏ゆすりなど粗暴にも見えるけれども、怒りを原動力に変えて誰よりも深く突き詰めていくことができるところは、私が仕事のイロハを教わった恩人である社内の先輩。壁にぶち当たっても諦めず、しなやか且つ強かに困難を乗り越えていく戦略家な一面は、1年間一緒に仕事をした社外の盟友とも言える方。3人の良いところも悪いところも全て吸い込んでぐちゃぐちゃに混ざった結果、立ちはだかる全てをぶっ飛ばして爆走する、「さわるな危険」なトゲ付き鉄球みたいな主人公が生まれました。

猪突猛進型の主人公が、周りとの関係性を通じて内面的に成長していく姿が印象的でした。先生の会社員生活の中での経験も反映されていたりするのでしょうか。

私は会社員10年目なのですが、この10年間の悲喜交々を全てぶち込んだような小説になりました。仕事に慣れてくると「自分一人で何でもやっている」という気分になりがちですが、実際は色んな人に助けられ、他の人と力を合わせることでより大きなことができるようになるものだと日々実感しています。もちろん味方になってくれる人ばかりではなく、「お前マジふざけんなよ!」と叫びたくなるような横槍を入れられることも多々ありますが、そこで不貞腐れたり諦めたりせずに粘り強く取り組んだ経験が、物語の土台になっていると考えています。

親会社と子会社の関係性の描き方はいち会社員として非常に「あるある」だなあと感じ印象的でした。現実で直面したエピソードも盛り込まれていたりするのでしょうか。

これは物語全般について気を付けたことですが、実際に自分の仕事で起きた具体的なエピソードは書かないようにしています。そのまま書いたのでは、単なる情報漏洩になってしまいますので。その代わり、「仕事をする中で自分が抱いた感情」はどんどん書きたいと思っており、親会社・子会社や社内・社外の関係性そのものを描いたというよりは、「今抱いている感情を他で感じるとしたら、きっとこういう場面・関係性だ」と想像して描いたというイメージです。

ビジネス小説としてもミステリー小説としても楽しめる本作、一番読んでほしい世代など読者の具体的なイメージがあれば教えてください。

仕事に限らず、自分の属する組織に対して「なんでだよ!」「もっとこうしたら良いのに!」と思ったことがある人には絶対に刺さる小説になっているので、ぜひ読んでいただきたいです。大変有難いことに、「読むと元気がもらえる、エナジードリンクみたいな一冊」「ありきたりな人材研修を受けるよりも、仕事のやる気が出た」という感想も頂いており、これから働き始める新社会人の方を含めて、若手・中堅の皆さんにも読んでもらえたら嬉しいです。JTC(Japanese Traditional Company)の喧嘩術の話でもあるので、そういう意味では就活生などの学生の皆さんが、将来を想像する上でも面白く読めると思います。

今後テーマにしたい社会問題やトピックスがあればお聞かせください。

働いていると日々色んな新しい感情を経験できます。ネタには一切困らないので、『高宮麻綾の引継書』がシリーズ化できた際には、半永久的に書いていきたいなと思っています。「高宮麻綾シリーズ」以外でも、自分自身も働いているからこそ痛いほど分かる、今の時代を懸命に生きる働く人たちの喜怒哀楽を書いていきたいです。
また私はキャリアコンサルタントの国家資格を持っておりますので、単なる職業選択に留まらない、生き方の選択といった大きな意味での「キャリア観」の話についても、いつか書いてみたいですね。昔から、有名な戦国武将よりも、歴史の表舞台に立つことなく散って行った何千何万という名もなき人たちの人生に興味がありました。『高宮麻綾の引継書』も、何の後ろ盾も持たない普通の一個人ががむしゃらに突っ走る話です。これからも普通の人にスポットライトを当て、その人生が煌めく瞬間を描き出していけたら嬉しいです。

最後に、これから読まれる読者の方にメッセージをお願いいたします。

この小説には、自分の考える「会社員ってめっちゃ面白いんだぞ!!」をギチギチに詰め込んだつもりです。普段は仕事で忙しくて小説なんてもう何年も読んでいない、という方にこそ、手に取っていただけると嬉しいです。
令和時代の超絶スカッとお仕事ミステリーに仕上がっていると思いますので、ぜひ楽しんでください!!

以上です。ご回答くださり、ありがとうございました。

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