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これは、「あなた」の物語 朝井リョウ最新作
世にも奇妙な君物語
- 朝井 リョウ (著)
- 出版社:講談社
今年二十五周年を迎えたテレビドラマ、「世にも奇妙な物語」の大ファンである、直木賞作家・朝井リョウ。映像化を夢見て、「世にも奇妙な物語」のために勝手に原作を書き下ろした短編、五編を収録。
仕掛け満載!
投稿者:BB
本当に「世にも奇妙な物語」の原作のよう。というのもそのはず、実際に番組プロデューサーからの提案を受けての書き下ろしとのこと。
映像化はまだ先になるとのことだけど、最終話の「脇役バトルロワイヤル」がどんな事になるのか、今から楽しみであるw
実名に限りなく近い俳優・女優がずらり登場。脇役とはなんたるか、主役とはなんたるかを語りながら主役を目指し、型破りなオーディションに参加する事になるが…。
どの話もゾクッとした怖さがありつつ、ユーモアと社会風刺もあり、そうか、「世にも奇妙な物語」のコンセプトって、こういう事だったんだ、と改めて気づかされる。
それにしても、才能とは恐ろしいもので、若いのになんとも器用な作家さんだなあ、と感心させられた。
後味がいかにも。
投稿者:うりゃ。
タイトルロール前もきちんと作品の一部になっている、まさに文字で読む「世にも奇妙な物語」。
おもしろいけど、クセがあるので読後に戸惑いを感じてしまう。
他の作品が映像化されなくても、最後の一篇だけは映像化希望。
「只者」ではない
投稿者:テラちゃん
短編5作。連作ではないが微妙にリンクする。「立て!金次郎」が出色。泣き笑いを久々に体験した。オチが素晴らしい。若くして直木賞を獲っただけに「只者」ではない。「シェアハウさない」も、ラストに戦慄があって良い。「脇役バトルロワイアル」も茶目っ気が盛り込まれていて、なかなか。
怖かった、、
投稿者:はる
日経のコラムでリア充裁判に触れられているのを見て、読んでみました。第一話、ほんとにホラー小説だったのは想定外。でも面白くて一気に読んでしまいました。怖い、と思いつつ、コミュニケーションについて考えさせられました。
中学生にはうけるらしい。
投稿者:たけぞう
世にも奇妙な物語というTV番組をご存知ですか。
わたしは数回見たことがあります。あの独特の雰囲気を
見事に再現した短編集です。
ですので、好き嫌いがはっきり分かれるんでしょうねー
ある意味とてもよくできた作品ですので。
朝井リョウさんといえば、ひりつくような自意識や他人との
距離感を描き、若者の鋭敏さを捉えているところが魅力です。
この作品は、そんな従来の特徴とはまるで違います。
追いかける対象の作家さんなので、そのことを伝えられただけでも
この書評を書いた甲斐があります。
内容を紹介します。五編の短編集です。
物語が展開していき、かなり意外な視点から結末が
切って落とされるスタイルです。
たしかに伏線はあるものの、それってどうなのよという感じに
なります。中学生の意見では、言葉は悪いですが
悪趣味であるとのこと。的を得ています。
さらに、そういった部分が中学生にうけるので、
TVの世にも奇妙な物語が学校では話題になるそうです。
だから、悪趣味だけど面白いと言っていました。
わたしが気に入ったのは三話目です。
「立て! 金次郎」というお話です。
幼稚園の熱血体育会系先生です。理想に燃え、単純を
絵に描いたいい奴です。ところが最近、PTAの評判が悪いのです。
二カ月ほど前から、学年主任の須永のところにクレームがくるように
なりました。金次郎はめげずにいろいろ考えますが、
須永の指導は陰湿になるばかり。
それでもとうとうやり遂げるという成長スタイルにまとまっていて、
読むとすっきりします。すっきりするはずなんです。しかしまあ。
朝井リョウさんは腕を上げていますね。
あえて凡作の作りにしておいて、最後にざっくり切りました。
方向性の好き嫌いはありますが、作風の幅が広がったことは
間違いないでしょう。
次は、もう少し趣味の合う作品が出てくるといいなと思いました。
まあ、勝手な希望ではありますが。
そんなに奇妙じゃないけど…
投稿者:しんごろ
面白かったです!どの短編もラストが印象的ですね。短編の順番からひと言ですますなら、ほう!、ふむ!、なぬ!、怖っ!、やっぱりね!という感じの印象かな。(あくまでも個人的な見解ですので、ツッコまれると泣きます)『世にも奇妙な物語』を好きな方、あるいは1度でも見ている方は、脳内で映像が浮かぶと思いますので、サクサク面白く読めると思いますね。どの短編も良かったですが、個人的には、『13.5文字しか集中して読めな』が、ラストシーンが衝撃的で好きかな。
つまらない
投稿者:なな
テレビの世にも奇妙な物語みたいなストーリーを期待して読んだのですが、文章の構成がワクワクできず、1話目でもう眠くなりました。
個人的にかなり面白く読んだ。私自身そ...
投稿元:
個人的にかなり面白く読んだ。私自身そこまで世にも奇妙な物語のファンではないんだけど、放送してるとついつい見てしまう、昔から。
五つの短編全部それっぽいんですよ。
第1話「シェアハウさない」は一番ホラー要素があった。世にも奇妙な物語でも一番はじめはちょっとゾッとするものが多いですよね。性の嗜好が偏っているひとたちのシェアハウスにまざるライターの重たい過去を持った女の子の話。
第2話「リア充裁判」ありえないけどありそうな変な話。SNS中毒な世界、コミュニティ依存に陥ってる世界の中でいかにコミュ障に制裁を与えるか。
第3話「立て! 金次郎」幼稚園で働く金次郎のモンスターペアレンツと戦いつつも、自分の意思を貫いて園児に接するなかで、裏で動かしてたのは…!?
第4話「13・5文字しか集中して読めな」皮肉ね。うまい! 絶妙。今のウェブ記事を、テレビ見てそのまま記事にしてるような薄っぺらいニュースサイトを皮肉りまくってる。これが一番わたしは読んでてうわーってなりました。あの黒板に張り出されたあれをみたときにね。
第5話「脇役バトルロワイアル」第1話から第4話にうっすらと出演されていた名脇役さんたちの、主役へのオーディションの戦いです。どこかで聞いたような名前の俳優たちがオマージュされており、コミカル。
どれも、世にも奇妙な物語すぎて、新しかった。本当に朝井くん好きなんだなーとひしひし伝わってきました。
面白かったー。 どれだけ「世にも奇...
投稿元:
面白かったー。
どれだけ「世にも奇妙な物語」っぽいのかと思っていたら、1話から4話まではいつも朝井さんの作品で普通に引き込まれたけど、ラストはやっぱり「奇妙な物語」でなるほど!これでこそ「世にも奇妙な物語」なわけだと納得。
1話目から怖いし、2話もこんな世界やだ!と思うし、5話もなるほどの展開で朝井さん、よくこんな話思い付くなーとひたすら感心。
第1話 シェアハウさない 貧乏学生...
投稿元:
第1話 シェアハウさない
貧乏学生や恋愛目的の若者が住む形態が多いだろう。だがフリーライターの浩子が知り合ったシェアハウスの住人達は、20~40代までの定職についた大人たち男女4人。
彼らがシェアハウスに住む理由とはー?
1話目から怖いよ~!住人達の真相を知った時のゾワゾワ感・・・
ちょっと気になる表記が「住ませて」の箇所。「住ま”わ”せて」じゃないのかな?誤植??
第2話 リア充裁判
20××年4月、「コミュニケーション能力促進法」成立。18歳以上の就労前の市民が無作為に「能力調査会」=リア充裁判の対象者に選ばれる。
かつて勤勉だった姉がここで不合格となり、ハロウィンコスプレ・サンタコスで鍋パ・ユニフォームを着てスポーツバーで試合観戦…「コミュニケーション能力」向上のための強制追試を受けさせられて、その後変わってしまった。
そんな姉と同じく勤勉に生活してきた妹・知子の元にも遂にリア充裁判の参加ハガキが。
こんな制度あったらイヤだなぁなんて、誰もが一度は妄想したことあるんじゃないだろうか。
知子が最後に訴えてハッピーエンド、ではなかった。オチはやっぱり世にも奇妙な~、だね。
FacebookもInstagramもやってない。twitterも呟かずに情報収集利用、LINEとmixiしかやってない私は間違いなく裁判にかけられてしまう。。。恐怖!!
あ、でももう三十路だから大丈夫か;
第3話 立て!金次郎
向き不向きは関係なく、すべての子どもが平等に輝けるようにポジションを分け与えるべき。金山孝次郎が務める幼稚園には、PTAからこのような考えが寄せられ、教師陣は年間行事に頭を悩ませる。中には自主的に一覧表を作成して、自分のクラスの子どもたちを平等に割り振る先生も。
若くて希望に満ちている孝次郎は、この風潮に疑問を持ちながら自分なりのやり方を貫くが、どうやらあの一覧表を使っているのは保護者も同じのようで…。
本を読みながら歩くのは危ない、なんて理由で二宮金次郎像を座らせてしまったクレームに笑った。どんだけ屁理屈なのw
幼稚園は子どもが初めて家以外の場所で社会生活を学び、成長を促す場所。いつから保護者の都合のいいようにあるべき場所になってしまったのか。モンスターペアレントは怖いな。
第4話 13.5文字しか集中して読めな
13.5文字のタイトル、3行の要約文、その後ニュース本文へ。ニュース配信会社で記事を担当している香織は、小学三年生の息子・直喜からも尊敬されている。「今度の授業参観、将来なりたいものについて発表するの。お母さんの仕事の話するから絶対に見に来てね」
一方、育児を手伝ってくれている夫の浮気を疑っていた香織。そんな母親の姿を直喜は授業参観でー。
ブラックユーモアが効いたラスト。子どもは本当に純粋なのかな~?
第5話 脇役バトルロワイアル
有名演出家の舞台、最終選考オーディション。主役オーディションのはずなのに、集まっていたのは脇役を務める俳優だけで年齢も性別もバラバラ。選考会場には演出家らは現れない。今日の審査方法ってー?
実在の俳優名が並び、読みながら彼らが頭の中で動き回っていた。「脇役っぽい動きをしたら即、不合格」法則に気づいた淳平が、あらゆる場面で先回りして考えていたのが面白い。頑張ったのになぁ…。ラストの台詞を言うのは悔しかっただろうに。
1~4話までの流れも汲んだ上での5話、朝井氏面白いよ~!
是非、本家でドラマ化を。
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朝井リョウの代表作はこれ!
何者 (新潮文庫)
- 朝井 リョウ (著)
- 出版社:新潮社
SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。
こういうことあったな。
投稿者:じゅんべぇ
就活を思い出して、あぁそういえばこういうことあったなって感じました。
どうしても疑心暗鬼になってしまう、あのデリケートな時期。
一度社会に出てみれば、そこまで深く思い悩まなくても、会社も職場も山ほどあるのに、内定もらえるなんて、その中の一つに過ぎないのに。。。
と感じます。
でも、やっぱりみんな同じことを考えながら、就活するんでしょう。
頑張れ就活生
さすが直木賞!
投稿者:RASCAL
朝井リョウさんは3冊目、序盤は「んー、これが直木賞か」と思いながら読んでいたのですが、後半一気に盛り上がりました。拓人、光太郎、瑞月、里香、隆良と本人は登場しないが拓人の元友人GINJIの就活という人生の節目のイベントを通じたて明らかになる人間模様。本音を言える人と自分を大きく見せようとかっこをつける人、匿名でないと本音を言えない人。でも、どう自分を繕ったところで、友人も、会社も見ている。所詮、人生、既定路線でも線路を外れても、地に足をつけて努力し続ける人が成功するのです。拓人くん、面接はダウとゲームなんて、面接官の舐め過ぎ。面接官をやっている私から言わせれば、時間の無駄だからダウトと言わないだけ。分かったかな。
ひっくりかえされた
投稿者:kyou
主人公目線で高みの見物をしていたら、最後はえらい目にあいます。
でも、こんな書き方の物語は初めてだったので本当に心に響きました(笑)
とにかく、すごい!
そして、就活真っ最中の自分には、痛いほどこの話の登場人物達の気持ちがわかる・・・
はやく、内定をもらいたい!!
就活生には特に読んでほしい書籍です!!
就活とは・・・
投稿者:ガマガエル
かなり昔ではありますが、就活した時のことを思い出しました。
私の時代は超氷河期とよばれた年代だったので、就職浪人や専門・院への進学者が私の周りに半分くらいいました。
年代は変われど、就活は、勉強の成績や偏差値では測れない、企業・社会からの烙印なのかもしれません。そういった意味では、就活の根底にあるものは、今も昔も変わらないのかもしれません。
私一個人の意見としては、面白い作品だと思いました。
初浅井さんです。
投稿者:うさこ
読み進めるうちに、知らず知らず拓人側に立って読んでいたら、最後どえらい目にあいます。
他の浅井さんの作品も読んでみたくなりました。
若手作家、朝井リョウ氏の直木賞受賞作品です!
投稿者:ちこ
本書は、若手作家、朝井リョウ氏の直木賞受賞作品です。有村架純氏主演の映画にもなったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。本書は、就職を控えた6人の若者たちが、自分たちは一体どのような人間なのかを、就活を通して考えていくというストーリーです。文体も若者の口語体で書かれ、今どきの若者の気持や感情がよく理解できます。ただ、私のようなシニアにはちょっと文体がくずれているかな~という印象をもちましたが、内容は素晴らしいものです!
静かな物語の中にある激しいドラマ
投稿者:Sheir
一気に読みました。
ものすごい事件が起きるわけでもなく、それでもキャラクター一人一人の言葉や行動の裏に重大なメッセージが隠されている、そんな稀に見る作品です。
台詞だけでなく、舞台設定や小道具それぞれにも意味が持たされていて、それを想像しながら読み進めるだけでも大変楽しめます。
繊細な筆致で、クライマックスへ向けて伏線が張られ、緊張感が高められていく、その様はお見事としか言いようがありません。
大学生、就活生の間に是非!
投稿者:栄本勇人
青春?小説であるが、ぶん殴られるような衝撃を味わえるのでミステリファンにもおすすめ。誰もがこの本のどこかに共感を覚えるのではないか。読む時期を大切にして欲しい一冊。
引き込まれる世界感
投稿者:にゅーじー
読みやすくスピード感があり、読み始めたら止まりませんでした。
最後に明かされゆく真実で見えていた世界がガラッと変わるのが爽快!全ての大学生、大学院生、そして就活を経験した社会人達に呼んで欲しい一作です。
大学生におすすめ
投稿者:モカ
とても面白かったです。
文章に挟まれるtwitterの投稿内容がリアルでした。
ずっと主人公に感情移入して読み進めて、ラストの展開で主人公と一緒に私も変われたような気がします。
前半単調に感じる人もいるかもしれませんが、ぜひ最後まで読んでみてください!
桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)
- 朝井 リョウ (著)
- 出版社:集英社
瑞々しい筆致で描かれる、17歳のリアルな青春群像。第22回小説すばる新人賞受賞作。
デビュー作でこれは!
投稿者:単siron
自分の高校時代とオーバーラップするエピソードが多くて、キュンキュンでした。自分は都立だったけど、やる事は全国共通なんだなって。
なんか、思い出のアルバム的に、しまっておきたい小説でした。稚拙だとかって意見もありますが、ストーリーの内容に文体を合わせただけだと思う。私はそう信じます。
「何者」にもつながる、人は見かけに・・・
投稿者:ふみちゃん
私が大好きな作品「何者」の作者、朝井リョウ氏が初めて世に出たといってもいい作品、タイトルだけ眺めていると桐島君を中心とした青春群像化と勘違いしてしまうが最後まで桐島君は登場しない(彼女は登場するが)、それどころか最後の東原かすみの話には桐島君のきの字もでてこない(まあ、東原さんが桐島君のことを知らなかった中学時代の話だから当然なのだが)、この物語にも「何者」と同じ匂いがする、周りと一緒に騒いだり馬鹿話している私だけど、私は彼ら(彼女ら)とは違う、彼らのように単細胞じゃない、もっと複雑に物事を考えているんだという何人もの独白が続くが、実はこの小説で独白をさせてもらえなかった(単細胞の)彼ら、彼女らだって、本当は複雑にものごとを考えているのだとということが大学生になり「何者」になったときに気が付くのだ
素敵。
投稿者:なっとう
今更読みました!てっきり「桐島」が主役の青春小説なんだろうと思っていたので、新鮮でした。
それぞれが輝いていて、それぞれが悩んでいる。大人になっても、それは変わらないけれど、この時期の悩みってなんかすごく辛かったよなぁ。なんて思い出しました。
リアルな青春
投稿者:はるはる
高校生の部活やクラスの友達、彼氏彼女をめぐる心の葛藤を描いた作品です。表向きにはわからない、悩める高校生それぞれの視点から見える毎日の生活と繊細な心の気持ち。人間味溢れる世界観です。高校3年生というタイミングで読んだ私は、共感したり、友達も実はこういうこと心で思ってたりするのかなとか考えたり、新感覚のストーリーに引き込まれました。
青春!
投稿者:KYD
桐島の周りの人々に起こる青春ストーリー。
読み出したら止まらない!
高校生は特に読むべし!
『桐島――』のレビュー
投稿者:kiyo
最初のうちは
楽しい青春小説だなーと思っていました。
それがラスト近くで思わず本を落としかけた。
これはスクールカーストを書いとる!!
そう気づいたとき
桐島の名が、最初に登場する理由に納得。
学生時代のツラさを、
かなりリアルに思い出す。
理想化されていたものが
等身大の現実に、一瞬で変わる。
けれど読んで後悔させない、記憶に残る一冊でした。
エースの戦線離脱によって
投稿者:Todoslo
補欠の間に静かに波紋が広がっていきます。映画部の男子やブラスバンドの部長など、脇役たちにも感情移入できました。
桐島について
投稿者:地蔵
以下、ネタバレになるが。
桐島自身について、直接は殆ど明らかにはならない。
桐島が部活を辞めた理由も明確には記述されない。
描かれるのは桐島の周りにいる高校生達の、
閉塞した日常の中での心の動きであり、桐島の退部?は
そこに起こる出来事の一つでしかない。
おそらくはこの作品の主題は、高校生達の
厳しく辛く危うい社会生活であり、その中身も悩みも
殆どが、高校という空間に閉じ込められた人間関係で
ある。それはある部分確かに幼稚でもあるのだが、
現在の成年のものと、本質的には同種だと思う。
新鮮
投稿者:しん
朝井さんの作品は他にも何冊か読みましたが、「何者」とこの作品が同じくらい好きです。この作品はみずみずしさが溢れていて、とても好感が持てました。風景の描写も、心象の描写も、同じくらい新鮮で、その上読みやすかったです。おすすめです。
カーストとやりたいこと
投稿者:はる
高校生たちのエピソードが生き生きと描かれる。派手なグループの子、地味なグループの子それぞれに。いわゆるスクールカーストの描写もうまいけれど、カーストの下位にいても、「好きなこと、やりたいこと」を持っている喜び、が「ひかり」として描かれ、カースト上位の子がそれをうらやましい、と思っているのもさりげなく示されている。面白かった。
武道館
- 朝井 リョウ (著)
- 出版社:文藝春秋
武道館ライブの実現を目指して活動するアイドルグループ「NEXT YOU」。恋愛禁止、スルースキル、特典商法、握手会、卒業…。成長する彼女たちをシビアかつ熱を持った視線で描いた長編小説。
すごい
投稿者:静
ありきたりな言葉ですが、凄かった
いつも当たり前にしていること、例えばアイドルのニュースに騒ぐ人たちだとか、好きな音楽を動画サイトで探したりだとか。そういうことについて改めて考えさせられた気がしました。
最高でした!
投稿者:まよ
最高でした!一ページ目から、本の世界に引き込まれていく感覚がして、とても面白かったです。
このお話は、主人公のアイドル愛子を中心に親の離婚やアイドルの恋愛・卒業・脱退などが描かれているお話です。本物のアイドルのドキュメンタリー映画でも見ているかのような、そんな気持ちになりました!
アイドルに興味がなくてもおもしろい。
投稿者:紗螺
アイドルを真正面から書いた小説は少ないような気がするが、男性である作者がそれを無理なくどころか見事に描いていることに感心した。作者の力量がそれだけ高いということなのだろう。
五人のアイドルそれぞれの個性は際立っていてる。特に、主人公の愛子は何とも生き生きしていて印象的。女子高生として、アイドルとして生きる彼女の悩みも喜びも、はじけるような勢いで描かれている。シンパシーは感じなくても、ぐっと胸にくる。それだけではなく、ネットで色々なものが無料で手に入る時代だからこそ見失ってしまいがちな自分の価値観についての問題などをしっかりとらえているのもよかった。
誰よりも武道館ライブを目指していた愛子の着地点はどこか。それを書いてしまってはつまらないことになるので伏せるが、その部分が明らかになるラストの描き方がまた非常にうまかった。何をどう描けばより強く読者の胸に迫るか、朝井リョウはそれをよく知った作家だと思う。
胸が熱くなる青春小説
投稿者:コイケ
アイドルとして生きることの喜びと悲哀が描かれた青春小説。主人公たちの健気さと一途さに胸が熱くなり、幸せな人生を送ってほしい、と願いながら読みました。
アイドルも人間だー!
投稿者:kanako
アイドルの話というのに惹かれて。まあ、そうだよなと思うアイドルの事情だったり、多分AKBやももクロのことかなと思うことも書かれていたので入り込みやすかった。今のアイドルを読むのにいいんじゃないかと思います。
アイドルだっておんなじだよ?
投稿者:雪空スウィング
他者から見える「わたし」と自分の求める「わたし」、知らぬ間に選んできたことと、切り捨ててきたこと。アイドルの悩み、普通の私の悩み。
意地悪な目線のない朝井リョウも面白い!
物足りない
投稿者:テラちゃん
AKB48に端を発したアイドル。朝井氏の地元近くでは名古屋のSKEか。もちろん、アイドルそのものは昔からあり、さしずめ吉永小百合さんあたりが最初かもしれない。ただ、アイドルを目指す若い女の子の側から描いた小説は少ない気がする。その点は評価していいが、掘り下げ不足の感は否めない。同年代の女子を主人公にした作品では「少女は卒業しない」が優れていただけに。
ASAYAN、ハロプロ、つんく♂ファ...
投稿元:
ASAYAN、ハロプロ、つんく♂ファンである朝井氏から(女性)アイドルへのラブレターだと思う。
「本当に私たちが幸せになることを望んでる?」
幼い頃から歌うこと・踊ることが大好きな愛子は高校2年生。NEXT YOUというアイドルグループで活動中。いずれ武道館でライブすることをグループの目標としている。
握手会、リリースイベント、動画配信、ライブ活動。知名度が上がるにつれてファンや事務所からの期待も高まり、メンバーに落ち度があってはならない。
誹謗中傷、炎上、煽り…。スルースキルは自然と身についていなければならない。
アイドルとして活躍できる期間は有限。成長期に伴う身体の変化、二期生メンバーの追加、初代メンバーの卒業…環境も次々に変わる。
アイドルって?アイドルである前に一人の人間でしょう?愛子は静かに葛藤し始める。
今時のアイドル事情は何となくでしかわからない。炎上などは十年前まではなかったものだと思うけど、いつでも会えるアイドル、Twitterやブログの普及…アイドルとファン(ファン以外の消費者含み)の距離が近づきすぎたから生まれたものなのかな。作品でも書かれた昨年の握手会襲撃事件は本当にゾっとした。
私は女性アイドルのファンではないから、客観的に「アイドルってこうなのか~」とふむふむと思いながら読んだ。あとは彼女たちから見たファン以外の人への思考も。
うーん。上手く感想がまとまらないけど今回もやっぱり面白かった!朝井氏は世相(?)を切り取るのが上手いと思う。
またいっぱい引用してしまった。
昔聞いた事がある…ジャニーズは何故男性アイドルしか扱わないのかという質問に、ジャニーさんが「女性はどうしても感情的になってしまうから。恋愛すると仕事にならない」と答えたような1件を思い出した。
碧が時々暴走する所を読んでてこの話が頭をよぎった。(男性アイドルでも同じことする人もいるかもしれないけど)
人生は選択の連続。アイドルでもアイドルじゃなくても、自分のした選択が正しいか正しくないかじゃなくて「正しかった選択」と自分自身で落とし込まないといけないな。
期待が大きかったかなあ。 朝井さん...
投稿元:
期待が大きかったかなあ。
朝井さんの作品だと思うと、楽しみ過ぎてつい「期待値」が高くなりすぎてしまう。
面白いし少女たちの心情を丁寧に描いてるし愛子の揺れ動く気持ちに読み手が寄り添える感じになっており、アイドルといえども一人の女の子なんだという当たり前のことを感じた。
ちょいちょい紛れてくる仕掛けもなるほどと思い、最後も良かったけどちょっと物足りない。
うーむ。期待はずれ。こういうスポ根系...
投稿元:
うーむ。期待はずれ。こういうスポ根系なもの苦手なんですよね。アイドルはスポ根ではないけど、お仕事小説とかあまり楽しく読めないので、単なる苦手分野ってだけかな、楽しめなかったのは。
アイドル小説というよりも、お仕事小説。アイドルという職業の若い女の子の成長する過程を描く青春ストーリーを想像していたのだけど、もっと仕事仕事してたかな。違和感が常にあった。何にかはわからないけど。
武道館に立つまでの、立てなかったまでがわりとあっさりしてたな。復活ライブもすんごいあっさり。最後の歌詞でのラストも辛辣じゃないかしら。
別につまらなくはなかったけど普通すぎた。もうちょっと揺さぶる何かがほしかったな。
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