目次
和歌のルール
- 渡部泰明 / 和歌文学会
-
●はじめに
ルールさえ知っていれば、和歌は、今よりずっと楽しめる
▼渡部泰明
和歌はシンプル
和歌は人の心を表す
和歌にはルールがある
どうしてルールがあるのか
基本ルールは修辞
和歌はプレゼント
第1章●枕詞[まくらことば]
―それは古風な約束事の言葉、訳せないけれど、意味がないわけではない。
▼中嶋真也
枕詞の力
「しろたへの」と白
「ちはやぶる」と神
「ひさかたの」と天
枕詞と古代
第2章●序詞[じょことば]
―一見関係なさそうな事柄なのに、人の心に形を与え、わかった気持ちにさせてくれる。
▼大浦誠士
恋と序詞
“乗り換え”の形式
心の“かたち”
サブリミナル効果
心の理解に正解なし
心が伝わった!?
第3章●見立て[みたて]
―風景をありえないものに一変させる、言葉の力。
▼鈴木宏子
見立ての定義
本当は似ていない?
見立ての歴史
自然と自然の見立て
自然と人事の見立て
紀貫之の手腕
第4章●掛詞[かけことば]
―自然と人間を二重化した、意外性の世界。
▼小林一彦
たくさんの思いを伝える工夫
掛詞の二つのタイプ
ほか