投稿元:
レビューを見る
いけずについての理論的な説明もいいのですが、いらんこといいのくだりは愛に満ちあふれていてたまりませんでした。なんつったってある意味一冊丸ごといらんことみたいな本ですものねえ、コレ。素晴らしい知識も京都人にかかるといらんことになるというすごい実例。自分のこともよくわかりました。
投稿元:
レビューを見る
ふーん? もっぱら観光客にもやさしい店のお世話になる私は永遠の京都初心者。そう言や一軒だけ、錦のとある店のおばちゃんは、立派なイケズ言いでしたな・・・・ご健在でしょうか。
投稿元:
レビューを見る
京都人とはイケズです。でもそのイケズにもまれて一流のものが出来上がる感じ。京都のイケズも必要なものですよ。
投稿元:
レビューを見る
うち京都人どすけど、よう知らんことが多かったなァ そやけど、よろしおした。…ってまぁ、ほんとに自分が京都弁を使えないことを再確認しましたワ 勉強になります
投稿元:
レビューを見る
本当に京都人ってこんなに怖い人たちなのでしょうか。とある対応がごく普通なことだよ〜といってるけど、それはいぢわる以外の何者でもないと思う!!!(爆)
面白かったけど、読後感がちょっと怖かったかも・・私は京都人不信に拍車がかかってしまいました(笑);;。
投稿元:
レビューを見る
こういう言葉づかいも最近は減ってきたなあ。
高校生とかも言葉のボキャブラリーがへっている。この本で古きよき京都弁を勉強しなおして欲しい
投稿元:
レビューを見る
言外の意味のみでしゃべってるのじゃないかと思ってしまう。
「タイム」かけて、いったん考えさせてもらってから返事していいですか?
投稿元:
レビューを見る
俺は大阪人。
嫁は京都人。
言い争いになると、決まって俺が感情的になり最後には泣かされる。
一方嫁は。
終始穏やか。
姿勢一つ崩さず、眉一つ動かさない。
そして、静かに、ポツリ、ポツリと二三言葉を発する。
これがクリティカルヒットする。
全弾命中である。
俺はもう轟沈するしかない。
しかも。
それでは終わらない。
二三日後、その爆弾は炸裂する。
「だーーああ!あのときの言葉はそういうことやったんかああああああっ!!」
即死必至の言葉意外に、時限装置内蔵の言葉も発していたのである。
これでは勝てるわけは無いのである。
それもそのはず。
嫁は生粋の京都人。
先祖代々、言葉のルチャリブレを繰り広げてきた彼女に適うはずがないのである。
「イケズ」「イヂワル」
同じ言葉でどちらに受け取るかは絶えず受け取る側の器量、スキルが試されている。
縁あって京都在住の今。
彼女の眉がピクリと反応するぐらいはスキルを上げたいものだ。
投稿元:
レビューを見る
筆者は西陣の髪結いの亭主の息子。42才前後の時の作品。ロンドン生活10年なのでどの程度故郷の文化を客観的に紹介しているのかということで手に取った。
おもしろおかしく書きすぎ根拠に欠けるかな。滋賀、京都、奈良、三重、大阪文化の血が流れる私だが正直イケズが京都から発祥しているとは思えない。神戸、大阪、奈良、京都でもイケズはいる。家族、身内、親戚、友人と近畿地方がほどんどだかこの本からすると家族や身内の普段の発言、そぶりがどうやら京都人の行い、ということになる。それに自分では長所は「優しい」と本気で自己紹介カードに記している。筆者は御伽噺的に関西全体にもいえる特異な文化、人の特長を根拠なく京都人としてくくっているように感じた。
なるほどと納得がいくのは裏表が激しい性格というのは付近の京都人に多い。人前ではっきり意見をいわない、あいまいな言い方をする人は京都に多い。大阪人をせっかちという人もいるが京都人も常にバタバタしている人が多い。自作はできれば、もう少し現代の京都人の特長、素行を個人的なネットワークでの具体的な行動例をあげることによって現代の京都人を定義つけてもらえれば売れると思う。
投稿元:
レビューを見る
笑えます。『イケズ』でしかも『いらんこといい』の京都人の持つ陰翳、隠微な心の襞が垣間見え、それを笑いながらも、我々、非京都人(よそさん)は「ひょっとして自分は単純バカの田舎者ではないのか」と冷や汗をかきます。考えさせられます。あまり考えすぎると疑心暗鬼になり情緒不安定になります。
『イケズ』は陰険ではない。
『イケズ』は意地悪ではない。
『イケズ』は皮肉ではない。
『イケズ』はイヤミではない。
『イケズ』は毒舌ではない。
『イケズ』は天邪鬼ではない。
『イケズ』はイジメではない。
『イケズ』はそれらと同義であると誤解されるほどそれらに近いところに身を置きながらも、微妙にその位置をずらし、はぐらかしながらそれとなく相手に本質をさとらせる『極めて高度な頭脳労働』である。あるいは相手を傷つけすぎることなくネガティブな意向を相手に伝える微妙な間(距離感)である。
京都人は慇懃でなければならない。
京都人はおもねらなければならない。
京都人は『いらんこといい』でなければならない。
京都人は飯どきを避ける気遣いがなければならない。
京都人は珈琲を勧められても断る遠慮がなければならない。
京都人は「うんこ」に「さん」をつけなければならない。
京都人は「違う」を「ちゃうちゃう」と繰り返すことでやんわり拒絶しなければならない。
京都人は恥の本質に敏感でなくてはならない。
京都人は相手の言葉の裏にある意味を解析する頭脳がなければならない。
京都人は相応しくない客にものを売ってはならない。
京都人は子供であっても不躾であってはならない。
京都人はイケズの名の下に平等でなくてはならない。
京都人はツッコミにクロスカウンターでツッコミ返さなくてはならない。
京都人は木綿豆腐を冷や奴で食べてはならない。
京都人は人の言うことを額面どおりに受け取ってはならない。
京都人は技巧を旨とし感情的になってはならない。
京都人は「よう知らんけど」という言葉を語尾につけなくてはならない。
京都人は徹底した個人主義でなければならない。
京都人は自己韜晦するような真似をしてはならない。
京都人はチャーミングな偏屈でなくてはならない。
京都人はおいしい会話を楽しまねばならない。
京都人はイケズに鍛えられて精神に免疫をつけなければならない。
つまりタフでなければならない。
しかし、京都人はズバリ直接的にものを言い相手を傷つけてはならない。
つまり優しくなければ京都人たる資格がない。
いやーつかれるわ。賢すぎて私ら播州人はついていけへんわ。
投稿元:
レビューを見る
京都人が語る、京都人の「イケズ」。
イケズはいやみでもなく、意地悪でもなく、
皮肉でもなく、天の邪鬼でもなく、陰険でもない。
途中で、何故か年寄り臭く、
若年層への説教が入るのを除けば、
洒落た読み物かと。
投稿元:
レビューを見る
今まで読んだ京都人論の中でも、こちらが一番納得いきました。
そうそう、こんな感じやんなぁ!!って。
ほんま、たまらん。だいすきです。
投稿元:
レビューを見る
くだらない。
これなら京都人はただの傲慢な人種であるとしか読み取れない。
擁護したいのならこの本を出すこと自体取りやめるべき。
投稿元:
レビューを見る
京都人はけして意地悪を言っているわけではない、イケズなのだ! と
そんな内容なのですが…最後まで読んで言える事はただひとつ。
知人に持ちたくない、です。
どうして京都人はあんな意地悪な事をいうのか、という説明は
よく分かりましたし理解はできましたが、それはそれこれはこれ。
構えていても、分かっていても、こんな事を日常茶飯事で言われると
精神的に参って、閉じこもりたくなるかと思われます。
故に、自分自身のために結論を出すのなら
京都人とは知己にもなりたくないです。
やってる事の意味とか、理解できるし、それは当然県外人が悪い、と
思う所も多々ありましたが、いいです。
京都人だけとは遠慮します。
投稿元:
レビューを見る
『バカ』と言われたら直接的すぎるしきついけど、関西風に『アホ』と言えば、なんとなくかわいらしさ漂うし、全面否定された感じもしない…のと似て、『意地悪』は陰険な感じがするけど『イケズ』にはちょっとユーモアがある…そんなふうな自分的解釈で、『イケズ』という言葉はいろいろなニュアンスを溶け出させた"出汁(だし)"のようなものだと思っていました。
その、出汁の元を知りたくて。
タイトル買いをしました。
2~3ページ…いや、2、30ページ読んだところが…
この本こそ、関東人に対するイケズなんじゃないか?と思った。
読みきる自信が無くなった。ちょっと嫌な気持ちになった。
それで、いったん本を閉じたのですが…
いや、こんなことで負けてはいられない!
もったいないではないか?(積読の本はたくさんあるんですが)
ここでやめたら、"しまつ(倹約)"にうるさい京都人に何か言われるのではないかと思い、読みきらなあかん、と決心しました。
きっちり読み切って、そのあとブックオフに売ってやるわ!10円かもしれないけど。
…と思い返し、再び本を開いたらですね…
遠ざかっていた1~2日の間に毒が回ったのか、なぜか面白くて仕方ない。
はじめは京都だけの話が、時間軸的にどんどん古今の文学の話に広がり、地理的に世界の話に広がり…
作者も書いていますが、京都人とフランス人は似ていると、よく言われますが、私的には、イケズに関してはイギリス人がフランス人の上をゆくのではないかと思いました。
あと、他のエッセイストの方から寄せられた感想で、都会に暮らしていたら多少の意地悪は身に着かない方がおかしい。要はそれを自覚していればいいこと。というのがあった、と、あとがきに書かれていましたが、私はそれに一つ付け加えたい。
接客業をしていたら、以下同文です。
慇懃無礼な態度で、いけすかない客の息の根を止めたいわ~ゲフゲフ…
業種は違っても接客業の友人や家族に読んでもらって、一緒に盛り上がりたい一冊です。
でも、個人的には「えっとォ~、雑誌で見たんですけどォ~」と、買い物に来るギャル(死語)も、なかなか可愛いと思うんですよね。
あれ?でもそれって、イケズのカモが来た!的な可愛さかな?
追伸
とあるページ、ちょっと汚してしまったので、ブックオフには売れなくなりました。
かと言って捨てるのも惜しい。
ひさうちみちお氏の挿絵もとても素敵で面白いので、そっと保管しておこうと思います。
あ~あ、京都行きたいなあ~
行って、お店の人にイケズされたい!!!
ナマのイケズされたら、それこそプライスレスな思い出になりますよね?