投稿元:
レビューを見る
実家にあった本を暇にまかせて読み漁っていたときに出会った一冊。プロレタリアとか嫌いな右曲がりな子だった当時の僕ですが、蟹工船にはヤられた!臭いを感じるほど生々しい文章に驚いている間に読み終えていました。
投稿元:
レビューを見る
私は特別右でも左でもありませんが、これは悲しい話だと思いました。描写がリアルに伝わり、なんとも言えない感情です。
投稿元:
レビューを見る
プロレタリア文学というと難しそうですが読みやすいです。三浦綾子の「母」(小林多喜二の母がモデル)と併せて読むと良いかも。
投稿元:
レビューを見る
酷使される労働者の話。結局のところ、資本主義が発展すれば、不満を抑えるための方法も発展するような気が。
投稿元:
レビューを見る
『蟹工船』―荒れ狂う海の様子や、過酷な工船の雰囲気。それらを表現した文体が圧倒的。文庫版の解説にもある通り、個人の描写が弱いが、その分徐々に集団化する労働者がパワフルに感じられる。
『党生活者』―戦前としてこの内容…。小林多喜二という人間が良くわかる。不合法生活の実態が細かく伝わるが、主人公が実はその生活に酔っている感があることに難もある。
投稿元:
レビューを見る
プロレタリア文学の決定版
言論統制時代の基、獄死というリスクを負いながらもこの作品を世に出した小林多喜二は勇者だと思った!
投稿元:
レビューを見る
[プロレタリア文学]っていうと当時(読んだ時期)は、なんだかカッコつけている…もしくは【正統派】じゃなかった(笑)・・・「政党派」なイメージで手を出しにくかったのだけど、これは読み物として、面白かったです。船内の描写がリアル仕儀て、ちょっと、グロイ気も…
投稿元:
レビューを見る
すべての人権を剥奪された未組織労働者のストライキを描いて、帝国主義日本の断面を抉る「蟹工船」等、プロレタリア文学の名作2編。
投稿元:
レビューを見る
労働者階級の人を書いた作品ですね。高校のときの授業で習いました。
共産主義?左翼?が流行したのも納得します。
投稿元:
レビューを見る
小林多喜二・・・オイラの中では伝説的な作家でずっと気なってて、いつか読みたいとおもってた。蟹工船、党生活者の2作品収録。んー・・・やっぱすごいね。恐ろしく挑発的な作品だ。蟹工船のあと逮捕、拷問をうけて、その後党生活者執筆後2度目の逮捕、その時の拷問で獄中死、党生活者は死後発表された、、、とかだったような。
蟹工船は相当過激な内容なわりに終わり方は妙にあっけなくて拍子抜けしたってのはある。
党生活者になると、やや狂信的ムードが強くなってきて、首をかしげる部分も多々あるんだけど、しかし当時の時代背景おもうと、あの時代にこのような作品を書き上げるってのはやっぱりハンパじゃないね。
投稿元:
レビューを見る
とりあえず蟹工船だけ。話題になっているので。
どうしてそんなに売れているのかは、うーん、よくわからない。
表現が汚い(ったってそれが事実なのだからしょうがないのだろうけど)ので
ちょっと読みすすめるのに苦労した。
私にはあまり実感を伴わないなーと感じたので、きっと恵まれているのだろうと思った。
と同時に、これに共感する人や自分の立場を重ねる人が多いんだとしたら、
日本は問題あるんだろうな、と思った。
(08/06/01)
投稿元:
レビューを見る
ワーキングプア問題で最近注目をあびているようだけれど、そういう意味では表題作よりも、党生活者のほうが鬼気迫るものがある。会社からの酷すぎる搾取へ反発し、運動を続ける主人公。厳しい弾圧により仲間が摘発され次々と制裁を加えられていく中で、結婚すら隠れ蓑にしながら、戦い続ける日々。自伝的な作品だが、作者は活動中に捕まり獄中で暴力死している。
投稿元:
レビューを見る
【2008/6/7】
1920年代、カムチャツカ海で蟹を取り缶詰を作るための船の上の工場、蟹工船での話。「資本家」が自己の利潤のために用意したこのボロボロの船に、貧しい者が集められ「労働者」として酷使される。その酷使され方は人目の届かない海の上であるだけに常軌を逸している。あまりのひどさに「労働者」は自然とサボをはじめ、さらに代表者が現れてストライキへと発展する。これが労働者運動の先駆けだった。だが、蟹工船を”護衛”していたはずの軍艦が水兵がやってきてストライキは鎮圧させられてしまう。
「資本家」が「財閥」を支配し、彼らは「国家」と一体となって「労働者」を使って富を「搾取」する。この搾取は「天皇制」によって裏打ちされ反対できなくなり、もし反対すれば「軍隊」に取り締まられる。そんな構図がわかりやすく描かれたプロレタリア文学。
投稿元:
レビューを見る
最近はやっているようなので、読んでみた。(ミーハー)小説は受け取り手の思いに応じて、視点がいくらでも変えられるということを痛感。
投稿元:
レビューを見る
「めざましテレビ」を観てたら、どーやら最近この作品が巷で支持されているとのこと。
それで、2年ぶりくらいに読み返してみたんだが・・・
確かに、労働者と資本家という構図は昔もいまも変わらんから、それが今また話題になっている理由なのでしょう。
でも、労働関係について少しかじっている人間からエラソーに言わせてもらうと、表面的な共通性に対して、その実、発展途上の当時と、先進国として成熟してある程度の水準をもついまの日本とでは、取り巻く状況も、発想も方向性も全く違う。
さらに、昨今の「格差社会」なんて今に始まったわけじゃないし、たまたま注目を浴びているだけのことであって、どの時代もこうした動きは必ずあるし、これも要は時代の流れの一つでしかないと思うんですがね。
・・・言い出したら止まらんから、もうやめよ。