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本書では、あなたの人生を劇的に変える潜在力を持ち、あらゆる場面で活用可能な言葉「パワーワード」を紹介する。これまで意識していなかった「言葉」に対して、コンシャス(意識的)になっていただきたい。
確かに同じことを言うにしても、使う言葉1つの違いで、そのもたらす結果は大きく違ってくるもの。
そんな言葉の数々が本書には豊富に収録されていました!
第1章 パワーワード vs. ポイズンワード
第2章 出会って3分!
初対面で相手の心をつかむパワーワード
第3章 「イエス」を引き出せ!
説得がみるみるうまくなるパワーワード
第4章 やる気と成長は言葉で決まる!
人を育てるパワーワード
第5章 難局を打開せよ!
ピンチを切り抜けるパワーワード
第6章 なぜあの人は好かれるのか?
人気者になるパワーワード
.「やっと会えた」で心を鷲掴みにする
皆さんは「やっとお会いできましたね!」と言われた経験はあるだろうか。
ある男性作家が雑誌の取材で、超人気女優と対談した。そのとき作家は、初対面の女優に開口一番、「……やっと会えたね」と言ったのだそうだ。
その後、ふたりは結婚することになる。「やっと会えたね」のひと言が、相手の心をぐつとつかみ、自分は貴重で特別な存在なのだと思わせてくれるパワーワードだったのだ。
「なぜなら」で要求を受け入れてもらう
「なぜなら」と理由を付けて要求すると、無意識的に「イエス」と答えやすくなってしまう。理由の内容をきちんと咀嚼するステップを飛ばし、「何らかの理由があるなら、相手の要望を受け入れてあげよう」という思い込みが自動的に作用するのだ。
だから説得するときは、つねに「なぜなら」と理由を切り出せるように習慣づけるといいだろう。
「さらに」と上乗せすることで、お得感を出す
「こちらの製品は特別価格の50万円で納めさせていただきます。さらに、運搬費用と設置料は本来別途いただくのですが、御社にはいつもお世話になっておりますので、総計50万円で結構です」
はじめからすべての条件を提示するのではなく、一区切りさせてから「さらに」でつなぐ。「お得感」に弱いという人間心理を応用したテクニックである。
「保証」して行動を促す
部下に難しい仕事を頼む場合、相手が二の足を踏むのは「失敗したらどうしよう」という不安があるからだ。そこで「失敗しても大丈夫」という条件を提示しておく。
たとえば「もしこの企画がうまくいかなかった場合は、きみの名前は出さずに、ぼくが部長に謝りに行くから、ぜひやってくれないか」などと頼むといい。失敗によって自分が受けるダメージに対する保険がかけられるので、安心して仕事を引き受ける気持ちになれる。
そもそも上司・部下の関係であれば、部下のミスは上司が引き受けるものだ。その当たり前の関係をきちんと言葉で伝えてあげることが重要なのだ。
あなたには、相手の人格を否定する習慣はないだろうか?
こう問��かけると多くの読者は「まさか」と思うだろう。しかし、悪意のかけらもないのに、相手の人格を傷つけてしまうケースがあるから要注意だ。(中略)
人を叱る場合、まずは叱るべき「行動」と「人格」を切り離す必要がある。
「こうしないおまえはダメだ」ではなく、「こうしたほうが効率がいいからそういうふうにやったほうがいいよ」というパワーワードに変換するといい。
一理ある」で受けとめる
相手の言葉を「いや」「でも」「しかし」など否定的に返すことは避けたい。だからといって、どんな場面でも「確かに」「なるほど」「おっしゃるとおり」で返すのは現実的ではない。
そこでおすすめしたいパワーワードは、「あなたの言っていることは一理ありますね」である。相手の意見を100%受けとめるのは難しくても、20%でも50%でも「部分」であれば認めやすくなるはずだ。本当は相手の意見に総論としては反対であったとしても、まずは「一理あるね」と受けとめてしまおう。
「相談」で相手を味方につける
たとえば、ビジネスシーンで「この案をぜひ通したい」と自分の中で決めているとき、真正直に「これをやらせてください!」と説得にかかるより、「ちよっと相談があるのですが……」と切り出していくといい。(中略)
また、「自分としてはぜひこれを通したい」という意思を伝えながらも、「なるほど、確かにそこはそうしたほうがよさそうですね」と相手の意見も取り入れるような雰囲気で進めることも有効だ。
さらには、「ぜひあなたのカにすがりたいのです」と、相談相手を心から頼りにしている態度を示せば、相手は自分の味方になってくれる。
.「秘密」は教えてもらうもの
パワーワードで「秘密」を扱う場合、「秘密を提供する」のとは逆のアプローチを仕掛けるほうがはるかに効果的だ。具体的なセリフとしては、「あなたの秘密を教えてください」だ。
ポイントは次の2つ。
(1)開示してもよいと思われるテーマを聞くこと
(2)ポジティブなテーマを選定して秘密(秘訣)を聞くこと(中略)
「秘密」というパワーワードは、相手の喜びを引き出す効果がある。また、基本的に相手を持ち上げているのだから、自己重要感や尊敬欲求も満たすことができる。
書のありがたいところは、そのテクニックを具体的な「言葉=パワーワード」の次元まで落とし込んでいるところ。
まさに【影響力の武器・言葉編】といった感じかと。
◆本書では、そのパワーワードの「効果」とともに、具体的な「OK例」を列挙。
同時に、パワーワードの対義語となる「ポイズンワード」を「NG例」として紹介しています。
例えば、ポイントの5番目のNG例としてこんなのが。
「きみは何も考えずに行動するからダメだな」
この「〇〇〇だからダメなんだよ」というのは、自分自身、ムスメに対してつい使ってしまっている記憶が。
具体的な「行動」を否定していたつもりが、人格に結びついてしまっているようです。
◆同様に、子育てに関係して、上記で挙げなかった中にも「『Why型』ではなく『How型』『What���』で聞く」というTipsがありました。
子どもに「どうしてそういうことするの?」と叱る場合、一応疑問形にはなっていますが、実際には回答を期待しているのではなく、一方的に責めているだけのことが多いもの。
本当に問題を解決したければ、改善策を考える「どのようにすればいい?」「どんなことに気をつければいい?」といった聞き方をすべきである、と。
これは、子育てだけでなく、マネジメントでも言えることだと思います。
◆ちなみに「人に好かれたい」私が、個人的に試してみたいのは上記ポイントの1番目と8番目でした。
また、ナンパ師の方なら、声かけした際に、きっとポイントの2番目を活用されていることかと(「近くに美味しいケーキ屋さんがある"ので"~」等)。
本書を読んでしみじみ思ったのが、「言葉」は「武器」にも「地雷」にもなる、ということ。
冒頭の引用部分にあった『これまで意識していなかった「言葉」に対して、コンシャス(意識的)になるべき』という主張は、全くその通りだと思います。
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相手の名前、「確かに」「教えて」「同じ」など、たったひと言で人間関係が劇的に良くなる「パワーワード」を場面別に紹介。心理学を背景にしたこれらの言葉で、短時間でコミュニケーション能力が高まる1冊。
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とても読みやすくて、上司と部下っていう体が多いけど
自分に置き換えたり、パートナーや友達との関係にも使えそうでためになりました。