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福澤諭吉とは
2018/09/05 23:58
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投稿者:JFK - この投稿者のレビュー一覧を見る
この書物自体は優れたものであると理解できるが、たとえば、西周と比較した場合の福澤諭吉の思想を論じた書物を手に取ってみたい気がします。
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100年前に書かれた本だとは思えない。現代語訳が良くて読みやすいのもあったけど、内容が現代にもマッチしている。
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途中であきらめた笑。
ただ、『信頼』を結ぶ力をつけるのが教育って一文には感銘を受けた。就活でもその話したら内定でた。
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ある人がやりたい放題やるのは、他の人の悪い手本になってやがては世の中の空気を乱してしまう。
国民の徳の水準が落ちて、より無学になることがあったら政府の法律もいっそう厳重になるだろう。反対に、国民がみな学問を志して物事の筋道を知って文明を身につけるようになれば、法律もまた寛容になっていくだろう。
文明を行うのは民間の人民であり、それを保護するのが政府である。
われわれの仕事というのは、今日この世の中にいてわれわれの生きた証を残してこれを長く後生の子孫に伝えることにある。
学問本来の趣旨は、精神の働きにある。物事をよく観察し、物事の道理を推理して自分の意見を立てる。
人間最大の禍は怨望にあって、その原因は「窮」なのだから言論の自由は邪魔してはいけないし、行動の自由を妨げてはいけない。
孔子「自分であれこれ考えるのは、学ぶことには及ばない。」本を読み、多くの物事に接し、先入観を持たずに鋭く観察し、真実のありかを求めれば、信じること疑うことはたちまち入れ替わって、昨日信じていたことが疑わしくなることもあるだろうし、今日の疑問が明日氷解することもある。
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個人的には賢いものの、官としては愚か。ひとりひとりのときは賢明だが、集まると暗愚。政府はたくさんの智者を集めて、ひとりの愚人がやるようなことをやっている。おかしいではないか。つまるところ、その原因は「気風」というものに縛られて、人々がそれぞれしっかりと個人としての働きをしてこなかったことによるのではないか。(52頁)
だからいうのだ。「一国の文明を発展させるには、ただ政府の力のみに頼ってはならない」と。(53頁)
(政府の外に人材が集まることについて)内実としては、お互いに助け合って、共に日本全国の便利をはかっているのだから、敵同士ではない。真にためになる友である。(62頁)
官を欺くのは君子の恥である。つつしんで法を守って国民としての分を間違えないほうが良いであろう。(88頁)
物事を「観察」すること、…物事の道理を「推理」して、自分の意見を立てること…
学問の手段はこの二つで尽くされている。(153頁)
人間社会において最大の害があるのが、「怨望(他人の幸福をねたんだり、うらむこと)」である。…ただ一つそもそもの働きにおいて完全に欠点一色(163頁)
指図の世話が行き届かないところには、保護の世話をおよぼしてはいけない(186頁) 保護と命令(指図)の一致
個人の道徳において、このような恵みの心は最も尊く、最も賞賛に値するもの…
その用いるべきところと用いてはならないところを区別することが重要(189頁)
非常に大きなことからとても細かいところまで、他人の働きに口を出そうとするならば、試しに自分をその働きの立場において、そこで反省してみなければいけない。あるいは、職業がまったく違ってその立場になれない、というのであれば、その働きの難しさと重要さを考えればよい。(215頁)
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国民の在り方について書かれた本。
特に印象に残ったのは一個人が衣食住の充実を図ったとしてもそれはアリと同じだということ。
つまり、後世にもっとよいものを残すように努力しなければ、人として生まれた甲斐がなく、動物とおなじだということだ。
ある西洋人によると、「過去の人間が努力をしていなければ人間の文明は発展していなかっただろう。」
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現代では当たり前と思える話が多いが、これを明治初期に書いたと考えるとものすごい先進的なんだと思う。一方で、国家に対する個人の独立については、なるほどと思う点があり、現在でも日本人は独立できていないのではと思える。
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■本の内容・特徴
普通の生活に役立つ「実学」を学ぶこと。その学問によって、物事を見極める力・人格・品格・国格などを養っていくことこそが、人間が生きるために必要なものである。
■目的
『学問のすすめ』 を読む。
■感想
明治初期に書かれたもの、というのが大変意義のある本ですね。彼らの功績もあって基本的人権や教育は当たり前になったわけですから。感謝です。この有難味を感じながら、私もこれから益々向上していきたいです。
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一生縣命にやるべきは、普通の生活に役立つ実学である
「学問というのは、ただ難しい字を知って、わかりにくい昔の文章を読み、また和歌を楽しみ、詩を作る、といったような世の中での実用性のない学問を言っているのではない。」「学問をするには、なすべきことを知ることが大切である」
学問の目的とは?自分は、ただ知識を持つことだけに注視していないか?そうではなくて、得た知識を持って何をなすか?が大切だな。まさに、創造性だなと思う。知識をどう生かすか、そして自分の中での本質、物事の審理を追求することが大切なんだと思う。
「大事なことは、人としての当然の感情に基づいて自分の行動を正しくし、熱心に勉強し、広く知識を得て、それぞれの社会的役割にふさわしい知識や人間性を備えること」
「知識教養の領域を広くして行って、物事の道理をきちんとつかみ、人としての使命を知ることが学問の目的であり、知識教養を広く求めるには、自分で工夫をしたり、書物を読むことが必要だ。
そもそもこの国の人民は、主人と客の二種類に分かれているのだ。主人としての智者が何も知らないお客さんを支配している。
「国家の政治を運営するのは政府で、その支配を受けるのは人民なのだが、便宜的に持ち場を分けているだけの話。」これが本来の形なのだろう。
「独立の気概がない人間は国を思う気持ちも薄い」この言葉に代表されると思う。独立=「自分自身を自分で支配し、物事の正しい/正しくないwp判断し、間違いのない対応ができるものは、人の知恵に頼らず独立している」していない者ばかりの組織では、全員がお互いを頼り、何も物事が決定しない。ゆえに組織が頭でっかちになる。当然、頼っているだけなので、自分が支えている気持も薄い。
会社もそうではなかろうか。自分と会社はただ便宜的に立場をたがえているだけで、自分は独立すべきだ。また、知識者が支配しているこの組織で、自分も必ず存在を表明していくべきだ。それが自分の独立である。
読書は学問の技術であり、学問は物事をなすための技術にすぎない。実地で事に当たる経験を持たなければ勇気は生まれない。
「すでに技術としての学問をマスターしたものは、実際の文明の事業の中で実践しなくてはならない。」
人間が独立するため、その気概を持つには勇気が必要だ。勇気を得るには、行動しかないと著者はいう
学んだことを、実生活で生かして自分の力で物事を推進していこうとする気持ち。仕事に対しても同様だと思う。
いかに、学んだことを生かすことが大切かということだ。
品格を高めよ
「学問はただ読書するだけではない。学問で重要なのは、それを実際に生かすことである。生かせないのは学問でないに等しい」
「学問の種子は読書にあるのではない。精神の働きにある。学んだことを生かすには工夫することが必要、観察と推理から、自分の意見を確立すること」
「物事を判断すること、と、実際に行動することとはわけが違う。人間の見識、品格はただ知識を広げてもできるものではないし、議論を尽くしてできるものではない。(精神の��きなのだから)、常に物事を比較し、自分にとっては上を目指し、満足しないことである」
学問を生かすエッセンスがここに集約されている気がする。ただ、本を読む。ただ理論を勉強する。これではだめなんだ。
物事を何のために学ぶのか、その学んだことを何に生かすのか。つまりは重要なところは何なのか。
そしてその良しあしを自分の中に吸収し、少しずつ自分の考えと物事の道理を確立していけばいいんじゃないか。そして、自分の人生を豊かにしていこう。
事業の成否・損得について、時々自分の心のなかでプラスマイナスの損得計算をする
「人間が世の中を渡っていく様子を見ていると自分の思っている以上に案外悪いことをし、自分が思っている以上に愚かなことをし。自分で目指しているよりも案外成功しないものである」
「人間が計画を立てるときには、大きくなりがちであってことの難易度、大小、かかる時間を比較することは大変に難しい。」
「将来に長い紀元を取っていうときにはたいそうなことを計画しているようだけれども、期限が迫っても何も言えないというのは、結局ことを中に対して時間の概念を入れていないからである」
「人生というものは、思いのほか悪事をなし、思いのほか悪事をなし、思いのほかおろかなものである。その不都合を防ぐのは、たまに自分で心の中で損得計算をしてみること」
この一年、一か月、なんでもいいから、何を学び、何をなし、何をなそうとしているか。たまに、そんなことをやるといいのではないか??
信じることにはいつわりが多く、疑うことには真理が多い。ゆえに、信じる/疑うことには、判断力が必要なのだ。学問はこれを確立する。
「学も浅くて、それぞれのケースできちんとした判断の基準を示すことはできない。しかし、世間の人はこの動きに乗せられて、信じるにはは信じすぎ、疑うものは疑いすぎて両者のバランスを失ったものがいるのは明らかである。」
「多くの書物をよみ、多くの物事に接し、先入観を持たず鋭く観察し。真実のありかを求めれば、信じることと疑うことはたちまち入れ替わって、昨日信じていたことが疑わしくなることもあるだろうし、昨日の疑問が氷解することもあるだろう。」
自分にも、やはりこの「判断」は大きいと感じる。しごとでも、やはりその物事について判断できるかが非常に重要だと思う。
そして、自分の人生についても判断する力を鍛える意識は非常に重要。
判断を誰かにゆだねていないか?判断を短絡的にやっていないか?
先入観で何でも信じ込んでいないか?ある。
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斎藤先生による、福沢諭吉の『学問のすすめ』の現代語訳。末尾に、この本の現代における意義やビジネス書としての活用についての簡単な解説がある。
古くからの名著を、色をつけずにそのままの現代語訳で、気軽に読む機会を与えてくれる本、ということで、その価値は高いと思う。言わんとしていることが単純明快で、スーっと頭に入ってくる。多少の偏見が感じられる部分もあるが、それ以上に「独立」することとは、「権理」について、といった大切なことを教えてくれる。例も多く、江戸や明治初期の人々のようすや習慣が分かるのもおもしろい。(09/11/24)
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もっと早いうちに、この本と出会っていたら…。
今まで見てみぬフリをしてきた『学問のすすめ』。
タイトルくらいは知ってた。
作者だって。一万円札の肖像画の人。慶応義塾大学の創設者。
で?
この本はとても分かりやすい現代語訳で、すんなり読めます。
それこそ高校生の人たちに、是非とも読んで欲しい。
私は今大学生で、これから就職活動へ入ろうかというタイミングなのですが、逆に考えると、今この本を読んでて(読めて)良かったな、とも思います。
福沢諭吉という人物の思想書であり、我々日本人の人生の指南書とも言えるでしょう。
手元に置いておきたい一冊。
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この本、「学問のすすめ」というタイトルが冠されているために、不勉強な KiKi は学生向きの勉学の推奨本なのかなぁ・・・・と勝手に思い込んでいました。 で、大学生の頃、一度だけ岩波文庫に収録されている文語調の「学問のススメ」を手にとってみたこともあるのですが、英文科の学生だった KiKi にとって英語以上に外国語に思えてしまい(^^;)、結果的に読了することができませんでした。 文語調って格調が高すぎて当時の KiKi にとって(ひょっとすると今も?)は敷居が高すぎたんですよね~。 でも、KiKi が矛盾していたのは英文科で「シェイクスピア」なんかは結構読んでいて、日本語の古い言葉は敬遠していたのに、古英語にはチャレンジしていたのは何だったんだろう?(笑)
ま、それはさておき、実際に今回この「現代語訳 学問のすすめ」を読んでみて思ったのは、これって決して学生向きの勉学推奨本な~んていう類の本ではないなぁ・・・・と。 まあ、読み進めていく中で「読み易く」はあったんだけど、正直なところあまりにも表現がくだけていて(ふざけているということではなく、現代風にかみくだいてあって)、どこまで原典に忠実なんだろうか?という疑問は持ったものの、「気概」を持って生きるとはどういうことか とか 物事の「筋」を見極めるためには学問(勉強のための勉強ではない真の学問)が必要である とか、現代にも通じる様々な問題提起がなされているのがとても新鮮であるのと同時に、これを書かれたのがいまだサムライ精神が死に絶えていなかった明治初期であることに強烈な驚きを感じました。
(全文はブログにて)
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これはまいった。
簡潔にかかれておりわかりやすい。
特に今の時代に必要なもの。
独立する心。
生きた証を後世に残す。
この二つのキーワードが必要だと思った。
まず議論を言う前に独立する心をもつこと。
そして自身、先人たちの遺産を感謝し貢献する=後世に残るような志をする。
まさに今自分に必要なことでした。
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近所のお気に入りの書店で
読みやすい現代語訳ってコトで購入
大学がワセダなだけに、なんか敬遠してた本書ですガ
年末年始を利用して通読本
本文を通して、「勢い」を感じマス
世界が開けて、圧倒的に遅れと危機感を感じる
筆者の雄叫びみたいな
人間も国も元来「自由」な存在であり
立派に「独立」しなくちゃならん
そのためにはトニカク「学問」だよ「学問」
でも、依存シタリ怠ケタリ
そんな空気(気風)もあるわけで
それに流されないためには
「勇気」がいるんダヨ
学問ノ実践は、ボクのビジネスモデルに通底するビジョンなのだが
それには「勇気」が必要ってのがココロを打った揺れる
会社を立ち上げるとき、明文化する価値観のひとつにしよう
自由と独立をコレからつかまんとする時代の雄叫びは
自由と独立はツカムものだって忘れたジダイには
そのままではちょっとタケダシすぎる箇所も多いが
ボクらの怠けがちな自尊心をごつんとこづくためにも
読み続けられた方がいいかも、なんて思った古典でシタ
学問は脳、仕事は腕、身を動かすは足である。
しかし、卑しくも大成を期せんには、
先ずこれらすべてを統(す)ぶる意志の大いなる力がいる、
これは勇気である。
〜 大隈重信
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福沢諭吉さんが書いた本だから難しかったです。しかし、わからないなりに読み終えて学問を少し理解したと思います。