紙の本
友人にすすめられて読んだのだが、劇画のノベライズだそうで、まぁこんなものか。
2007/06/14 00:21
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすがに本職の外科医が著した小説だけにいくつもの手術シーンには迫力がある。血みどろになって病んだ内臓と格闘するメスさばきの冴えは門外漢のわたしにだって伝わってくる。他の医師には見放されたものの命を救う、まるで神の手をもつヒーローである。保身と出世欲だけで、彼の腕に嫉妬する大学のおえら方が彼の前に立ちはだかる。しかし、医療技術は旧態然とした医学界の掟を覆して進まねばならないのだ。著者の最先端医療へのチャレンジ精神が熱く語られる。山崎豊子『白い巨塔』、手塚治虫『ブラックジャック』の向こうを張ったらしく、正義の外科医がさまざまな妨害と戦いつつ日本で始めて生体肝移植に成功するストーリーだった。
ただし、小説としてははなはだ面白くない。彼を敵視する人たち、あるいは彼を慕う女性たちをはじめ登場人物がすべて類型的であった。さらに最大の欠点は臓器移植の問題点の指摘がまったく欠落していることにある。臓器移植が成功するか否か、つまり安全性だけが問題となった当時に著者の視点がとどまってしまったようだ。
日本国内ではドナーが少ない。だから臓器を求めてフィリピンへ渡る移植患者が増えているという。そしてドナーの多くは「謝礼」目的とする貧困層だ。臓器を買う人、売る人、仲介して稼ぐ人。臓器移植のこうした現実は是認できない。また臓器移植に限らず生殖医療、クローン技術の医学への応用、延命医療など生命を人間が扱うことに伴う倫理上の問題も重たいものがある。私は宗教とは縁のないものだがそう思う。
こうした視点を持たないただ熱情だけで突っ走る主人公は一体なんなのだろうと疑問に思った。ところがこの作品はもともと漫画雑誌に連載されていた劇画を小説にしたものと著者あとがきに書いてあった。大人の読み物ではなかった。
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医療モノマニアな私。「もう一つの白い巨塔」という帯にひかれて読んでみた。やっぱり医療現場は怖い…医者同士の人間関係が人命を左右してしまう。当麻先生頑張って!
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ちょっと暇つぶしのつもりで、あまり期待しないで買ったのに、面白い!嬉しい期待はずれ。考え込む深さはあまりないけど、マンガを読んでいるような気分とスピードでどんどん読める。2巻以降もまとめて買っておけばよかったなぁ。
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病院モノっておもしろいです。
1話完結かと思ったんだけど、続いているみたい・・。
テンポよい展開、専門用語いっぱいだけどリアルな描写。
続きがはやく読みたいです。
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技術者としての心構えやチームワークの大切さ、日々の努力の重要性。
分野が違っても手に職を持つ仕事はみな同じであるということが痛感できます。
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最優秀の成績が認められた大学病院を飛び出て、国内外で腕を磨き、超一流の外科医となって帰国して、選んだ勤務先は地方(琵琶湖のほとり)の民間病院。着任早々に、大学からの天下り的派閥人事問題やら「エホバの証人」の輸血拒否の手術問題など、難問続出の物語です。
権威への道(幾多の有能な後輩を育ててこそ医療界全体の進歩に貢献する)を捨て、孤軍奮闘、焼け石に水と言われようが、自らのメスさばきで患者の命を救いたいという熱い使命を秘めてクールなメスさばき。ハンサムな独身で言動にもスキなしなんだが、格好良過ぎるところが難点。自分の立場だったら。。。という感情移入できそうなシーンがありません。
何やら過去にトラウマもあるようだが、本書ではまだ詳らかでない。
作者は現役のお医者さんのようで、病気の説明や手術シーンの描写は実にリアルで映像が浮かんでくるようだ。
ただ本書を読む前に、実際の作者の患者さんだったことがあるというどなたかの書評「作者は主人公とは全く正反対。。。」を目にしてしまっていたものだから、そういう先入観で読むことになってしまいました。真実はわかりませんが、小説としてはノンストップで引き込まれるものがあって最高に面白かったです。最後(第6巻)までお付き合いするしかなさそうです。
(2007/6/21)
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友人お薦め本第2弾。医療モノと聞き、専門用語が難しそうで怯んだが「いや、読んでるうちに慣れるよ、」の一言で借りることに。いやぁ〜、読んで正解!すぐに引き込まれた。とにかく主人公の当麻先生がカッコイイ!第6巻までにどんな活躍を見せてくれるんだろう?!
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wikipediaやamazonなどに医療マンガ「メスよ輝け」の小説化版という記述があるが、小説にはそのような記述は一切見あたらない。作者も違うし…
ということで少し調べてみたら、単にマンガの方はペンネームであり、同じ作者の作だった。スッキリ。
日本の医療の問題点を軽く抑えつつも、リアルな描写と単純明快なストーリーで読みやすく、面白いです。
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天才外科医当麻鉄彦が、外国での研鑚をつみ帰国し、田舎の総合病院で執刀する中、いろんな軋轢等になやみつつ新医療に取り組む。大学病院の実川と生体肝移植を試みる。実川への風当たりが強くなる中、まだ日本では法令化されてない脳死の肝移植を当麻は成功させ一躍脚光を浴びるが、昔からの肝移植学会とかの偉い面々からは四面楚歌となる。そんなおり母親の知人から台湾の病院に是非にと請われる。第一巻
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しょっぱなの説明っぽい人事の話をなんとか乗り越えれば、あとは一気に面白く読める。専門領域の関係者にも読むに耐える内容になっており、さすがと思ったら著者の方がワタシよりよっぽど専門家であった。「メスよ輝け」の原作者の手によるノベライズ化。
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全6巻。
読み始めて、ちょっとだるい感があり、読み進められるか心配になった。
しかし、当麻が帰国してから一気読み。
青木はどうなるのかな?
手術の記述とか、専門用語がわからないが、雰囲気で読める。
2008年06月16日読了。
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修練生の時から腕が良く、将来を有望視されていた当麻鉄彦は、周りの期待とはうらはらに、将来は高度が技術が集まるような大病院ではなく、医師が不足しているような民間病院で働きたいと考え、自ら大学病院の出世コースから外れた。本能の赴くままに数年間、外国や国内で興味を持った人物のところに押しかけ様々な技術を学び、少し腰を落ち着けようと戻ってきたのはかつての先輩・島田が院長をつとめる地方の病院「甦生記念病院」であった。
地位や名誉には全く興味がなく、ただ医師が少ないところでも高度な治療ができるようにと切磋琢磨する当麻。ルックスも良いらしい。いずれドラマ化されそうだなぁ。この第1巻では肝臓ガン患者、輸血ができない「エホバの証人」に対して素晴らしい手術をする。専門用語は結構遠慮なく使って書かれているので難しい部分や想像できにくい部分もあるが、リアル感は高い。病院内での地位争いや、病院間での汚い権力闘争、そのあたりもしっかり描かれている。この1巻は、当麻とは逆に、地位や名誉にしか興味のないような野本の誤診&カルテ改ざん発覚、その部下として無理矢理動かされている青木が倒れたところで物語は終わっている。これは早々に2巻以降も購入しなければ。
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医療ドラマの第一弾。
初回のせいか、人物紹介に随分割いていて、本来の面白さがまだ伝わって来なかったが、今後の展開が楽しみな作品。
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「フーン。彼女、そんなにやっかみ屋なんかなあ。人のプライバシーにいちいち干渉することないと思うけど」
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以前2巻まで読んでましたが、映画も始まるので
再読してみた。
純粋な医療小説で、主人公の外科医は医者の鑑って
くらいのかっこよさです。
専門用語で読みにくいということもなく、2巻に続きます。