紙の本
女性なら、一度は読んでソンはない
2003/09/24 16:43
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投稿者:おおじゃが - この投稿者のレビュー一覧を見る
私だけ? そんなOLいねぇーよ!!と思ってしまったのは?
「コスメ業界」の裏側を暴露したというこの小説。前言を撤回
するわけではないですが、一言、おもしろいです。
彼女の仕事は化粧品会社のPR担当。雑誌の編集部に出向いて、
編集者と仲良くなり、自分の会社のコスメを掲載してもらうよう
東奔西走するお仕事をしています。
「この仕事はマスコミ対応がうまいだけでもだめで、自分自身も
タレント的な魅力を持たなければならない」ようで、主人公・沙美
の先輩も、フランス語ベラベラの大使館夫人であったりする。
で、沙美もこのレベルに達している女性であることが小説の前提。
仕事に生きがいを感じ、エリート銀行員との婚約を破棄するなんて
下りは「カッコイイ女」の見せどころなでしょうか?
30万円のスーツを着こなしたり、フランス料理のデザートを
「私はエスプレッソでいいわ」とすんなり断ったり、
あげくは一流ホテルで夏休みを一人過ごしたり(宿泊代20万円!)
と「ケッ!」と思わせる部分は多々あり。
まぁ、林真理子の小説だからということで、そのへんは目をつぶって
読むのが正しい読み方といえましょう。
おもしろいのは、コスメ業界の本音のところ。原価が1割に満たない
化粧品を、いかに世の女性に売りつけるのか。よくテレビでも
新製品発表会のゴージャスパーテーの様子が放送されているけれど、
その内情も見えてくる。雑誌で取り上げられるコスメも、本当は
美容担当者の気まぐれで決まっているんだな、とか。いやぁ、
惑わされてはいけませんわね、本当に。
一方で肩透かしだったのは、沙美と沙美の前任者である瀬沼女子との対立が
あまり書かれていなかったこと。もっと女同士の足の引っ張り合い
みたいなのが読みたかったわ。女のドロドロこそ、筆者の腕の見せ
どころじゃなーい。
林真理子さん、一生懸命取材したとかで、かなりコスメ業界の実情
に近いと思われる一冊。女性なら、一度は読んでソンはないと思う。
けどけど。沙美みたいになりたい……とは思わないほうが、きっと
無難。現実にいたら、沙美はちょっと痛い女性だからさ。
「私は仕事と寝る女なの」ってさ、見え見えだと引くよね。
仕事に一生懸命でも、もっと肩の力を抜いてがんばる。
男も女もそれが「できる人」じゃないかぁー?
紙の本
女って強い!
2003/09/16 12:06
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投稿者:あやや - この投稿者のレビュー一覧を見る
原作を読んでからドラマをみたんだけど…とにかくすごい!
女の「強さ」を見せ付けられた作品でした。
化粧品業界ってまさに毎日が戦争。迷いながらもキャリアを積み、恋をして前に突き進む主人公の姿には共感しました! どんな時も背筋を伸ばし、3歩前を見ていれば間違いはないのかも。ダラダラ仕事をしている自分の背筋を伸ばす事から始めようかな…そんな事を考えた作品です。
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実は、林真理子が好きではない。
が、これは手にとってしまった。
なぜなら、化粧品業界が舞台である。マスコミ・出版業界も
からめてある。
普段みているのは表側。見れない裏側を見てみたい欲望に
負けてしまった。
単行本発刊時には「これは暴露小説では?」と美容業界を
騒然とさせてしまったらしい。
主人公・沙美は広告代理店から外資系化粧品会社のPRに転職。
そこは、まさに”女の世界”で、日夜、”女たちの闘い”が
繰り広げられており、
化粧品業界というのは、
まさに「女性のため」の「女たちによる」、
「女だから」という差別もない業界なのだ。
かつて愛読書だった「25ans」、現愛読書の「DOMANI」を
頭に浮かべながら、一気に読み終えてしまった。
ー「仕事と寝ることができる女」ー
「男と寝るほどの仲になったら、たいていのことは許して
しまうものでしょう。欠点にだって目をつぶることが出来る。
それと同じように、文句や愚痴を言いながら、
仕事に惚れている女性がいます。」
それが「仕事と寝ることができる女」。
わたしはキャリア女性ではないが、主人公沙美や
他の「仕事と寝ることができる女」にとても共感できました。
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自分の30代を想像したよ。
林真理子、まともに読んだの初めてかも。
この話は、なんか唯川恵っぽいかもって思う。
長かったけど一気に読んだ。
面白かった☆
綺麗になりたいねぇ。。
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惹かれて一気に読んでしまった。林さんの女性描写は凄いと思う。ちょっとした一文の表現力に圧倒される。それがまた、さり気なくおかれているのがいい。化粧品。ブランド。仕事。結婚。女の幸せ。男。表舞台が華やかな世界の話だからこそ、こんなにも惹かれ、リアルな世界に心動かされるのだろう。
ただ、連日林さんの本を読むと恋愛部分に何か共通したものを感じる。「他の話に出てきたような男だな」という感じがした。ハッピーエンドにならない、ほろ苦い結末も林さんらしいと言えばそれまでだが落ちつくところに落ちついたかな、という印象。
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女の怖さを知る。働く女性の生き甲斐も疑似体験した気分になった描写の細かさ。リアルだったけど、自分には耐えられない世界だと感じるコスメの裏側。
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女性雑誌のコスメ担当記者が、化粧品会社から大量のサンプルをもらって、思う存分いいものを使えるからみんなお肌ツルツルなんだと知りました。いいなーコスメ業界!なんて思って転職先を探したほど(笑)
その後実際にコスメ業界にかかわる機会を得、わくわくでしたが、思ったほど自分に合ったものではなく転職しなくてよかったです。
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化粧品業界ってこんななのか?PRってこんな仕事なのか?と、、、新たな発見が。
こんな世界、憧れるような気もするけど、私には向いてないかなぁ。
仕事。恋愛。キャリア。走り続ける。歳。結婚。パーティー。VIP。パリ。化粧。出版。女。ワイン。
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化粧品業界で働く女性がとにかく格好良いです!女ならではのどろどろした心理戦にも注目!林真理子さんはそういうものの描き方がすごく上手だと思う☆したたかに生き抜く女性っていうのもいいな〜☆
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仕事に生きる女性を描いたリアル感たっぷりの小説。
今後日本の社会、女性の労働力は必須ですが、是非働く女性には読んでもらいたい一冊です。
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この小説は外資系化粧品会社にスカウトされた沙美が主人公。「原価が1割程度のモノをいかに価値をつけて売るか」コスメ好きには耳が痛い話ですが、目の付け所が面白いというか、興味深かったし、話も面白かったです。ただ私はこの主人公の沙美がどうも・・・。沙美の仕事に対する考え方とかにはすごく共感できるのです。「勝気な自分に責任あるポジションを与えてくれたら、死にものぐるいで頑張る」死にものぐるいはともかく、この感覚はすごくわかる。でもその手法であったり、恋の仕方であったり・・・私にはちょっと共感できませんでした。そもそも、林真理子の描く女性ってこういう人が多くて、私はいつも違和感を感じるのです。でも、それが面白いのだし、共感できる部分もあるってことは、女性は少なからず持っている部分(多分に誇張しているにしても)なのでしょう。
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女性の評価がいいことを考えると、男には分からないものなのだろうか…。
それにしてもひどい。疑問ばかりが残ってしまった。
化粧品業界の内幕については、興味深く読むことができた。男があそこで仕事ができるのか、逆に気になった。
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外資系化粧品メーカーのPR担当に転職した主人公。
一見華々しく美しいが、裏側は女同士のいがみあい、妬み、嫉みの渦巻いくそんな世界に身を投じる。
仕事に生きる女とコスメ業界の裏側を描いた作品。
主人公の生き様をカッコ良いと感じるか、どうしても共感できないと感じるかのどちらかと思うが(私は後者)、コスメ業界については興味深く、また読みやすく、一気に読みきることが出来て、娯楽作品としては十分楽しめた。
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***本の所在地***
神谷デスク(070330)
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本の所有者:神谷 俊昭
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仕事と寝る女。
すなわち、寝る仲になった男の欠点には
おおよそ目をつぶることができる。仕事も同様。文句や愚痴を言いつつも結局仕事に惚れてる。
そんな女性の比喩表現。
上手いなぁ、流石だなぁ…。彼女の小説はとっても軽く読めるんだけど、そしていつも特に共感はしないんだけれど、なんだか女の本質を掴んでるしょうね。時々はっとさせられる。
個人的には沙美の取り返しのつかない大失敗を読みたかったかなぁ。