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トルコ風呂帰りの父の石けんの香り、母にロウソクを垂らされる父の悲鳴、深夜の寝室で父が見ていたアダルトビデオ…だれの胸の中にもある父のいる懐かしい家庭の息遣いをユーモアを交じえて見事に描き出し、“真打ち”と絶賛されたエッセイの最高傑作。また、昭和の性生活史としても評価が高い。航空機事故で急逝した著者の第一エッセイ集。
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名文だけど、観察力すごいと思うけど、好きじゃなかった。女性特有のねっちりしたものの見方を全面に感じてしまって。
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なんとなく古きよき日本に触れたくなって、なんとなく手に取り、とても面白かった。父という存在が、とても厳しく大きい。
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大好きな向田邦子さんのエッセー。
ありふれた日常にある普通のことが、独自の視点でテンポよく描かれる。
あぁ、あたまのいいひとなんだなぁと思ふ。
惜しい人を亡くしたものだ。
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父への確執を、あくまで暖かな家族の記憶とともに書いている。
短編小説のようなエッセイ。
昭和っていう時代が、また深みをあたえています。
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女性エッセイの教科書といって反論こないでしょ。娘が鹿児島行くんで何か本紹介してって言うからコレを薦めた。後書きに沢木耕太郎が「昭和が書かれている」として大絶賛しているのを再発見。
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著者自身が体験してきた出来事や、子どもの頃の思い出などを書き綴ったエッセイ。かつて昭和と呼ばれた時代の日本に溢れていた、あたたかさと、なつかしさに溢れている。
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中学生だったかな、初めて読んだのは。
時代は平成になっていたけど、すごく昭和の食卓の匂い(いい意味で香りじゃない)を感じる作品です。
もっと長生きしてもらいたかったな。
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今まででさいこうのエッセイだと思った。笑いがあって泣かされて、話はとんでとんで淀みなく流れて。やられた、と思った。昭和のにおいも確かに味わえるけれど、本当にすごい作品は時代なんて通用しない。
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向田さんのエッセーの書き方、まねしようとしても、あれだけうまくまとめられない。
伏線の張り方とか、絶妙!
そして文章のテクニックだけじゃなくて、お話にほろりとさせられるんだから。
文章力+人間力。
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向田邦子さんのエッセイを初めて読んだのですが、昔の言葉や難しい言葉があるのにも関わらず、面白くてスラスラと読めました。ちょくちょく話が変わるので、「?」って感じが一番最後の文章で一気に解消。とても後味が良い作品でした。
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夜眠る前に少しずつ読んでいます。
一昔の日本人の気配りや、東京のかつての風景を思い浮かべながら、
くすりと笑って、眠ります。
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家族とうまく行っていないときに読むと、
ちゃんと向き合おうという気持ちになる本。
女性10代
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向田邦子というとドラマ脚本のイメージが強かったのだが、エッセイを読んでみることにした。
彼女自身、がんの闘病生活を経て人生に対して感傷的になっている時に書いたエッセイだと言及している。
どおりで、子供の頃のエピソードや両親の話が多く掲載されていた。
向田さんは、とても充実した幼少時代を過ごしていたのだろう。鋭い角度から斬新に描かれている向田作品が生まれる理由がわかった気がする。
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向田邦子さんて、ドラマも好きですけど。何よりもエッセイがすごい。中学受験の時、よく国語の問題で向田さんのエッセイが出題されていて、面白くてその延長でよみはじめました。実家に「父の詫び状」もあったしね。とにかく、オチを作るのがすごく上手で、文章がシンプルできれい。シュっとしてて言葉にムダがない。向田邦子さんみたいな文章を書けるようになりたいと思う。ムダな言葉がないのに、きれいで響きも良い。ただしく、美しい。「安全ピン」というタイトルの話では「安全ピン」は安全ではないという話から始まって、「安全保障条約は、安全とついてはいるけど本当は安全じゃないんじゃないか」というオチで終わっていて、なんだこの人、すごすぎる! と思った。エッセイが素敵。