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初めて読んだ渡辺淳一。
どんな文章を書くか知りたくて、古本屋で手に取った一冊。
(渡辺淳一がこれ一冊しかなかった。)
タイトルからも予測できる通り、不倫の話。
33歳独身社長秘書と、50歳妻子持ちの会社経営者。
そろそろ結婚を意識すべき年齢だと、
周囲からプレッシャーをかけられながらも、
愛人の立場が心地よい、一人の時間も大切、などと
結婚自体に執着はない修子。
本妻から奪おうなどとはこれっぽちも考えていなかったのに、
急に妻子を捨てて修子と一緒になろうと言いだす遠野。
戸惑う修子は…?
女性視点で書かれているのですが、
女性の気持ちを的確に捉えていそうで、肝心なところでとんちんかん。
所詮は男性から見た理想の女性像、という印象。
同じ表現が何度も出てきたり、言い訳めいたフレーズがしつこい。
でも一日で読んでしまったので、読みやすいと言えば読みやすい。
おもしろみも感動もなし。かと言って不快でもなかったので★2つ。
渡辺淳一を読むことは恐らくもうないでしょう。
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8/4 読了。やっぱり渡辺淳一好き。描く女性が、ある意味私の理想像なのだと思う。
美しく聡明で、仕事ができて、何より隠しても薫る、色っぽさ。
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修子は絵に描いたような愛人タイプだと感じた。わがままとか自由とは違う、独特の視点、というものがありありと存在する。
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久々に渡辺淳一を図書館で借りてみた。ちょっと古い作品。最近のものと違って、肝心なところが、詳しく書かれずに、省略されており、残念。次は最近の作品を読もうと思う。
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「片桐修子」「遠野昌平」
「メトレス」とは、「自立して仕事をやりながら、他の男性と恋愛関係にある女性」というような意味らしい。
つまりは、男性に頼るだけではなく、自ら仕事を持ちつつ、自らの意思で男性との愛を享受する女性という意味・・。
「片桐修子」のことより、「遠野昌平」が今後どうするのだろうと気になった。このような場面になると、女性のほうが強くなり、男性は弱くなるであろうと想像がつく。
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何とまあ、わがままな女なんだろう。と思う一方、自分の人生を自分の思うままに行きること、それを貫いた彼女を羨ましくも思う。 流されないようにけじめを徹底的に守る姿は潔いなぁ。
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読み始めから主人公の修子がどうも好きになれなくて
若干イラッとさせられたけれど、最後の修子の気持ちはとてもよく分かる。
渡辺淳一の本はもっと色々と読んでみたいな。
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*男が妻子を捨て、修子との結婚を決意した時、修子の中の何かが変わった。自立して生きる女にとって自由な愛とは何かを問う問題作*
1994年モノなので、状況設定はかなり古いです。なのに、男と女の情景はさして変わらないものなのですね…。渡辺淳一氏らしい、情感溢れる描写に引き込まれます。
特に、「行き詰ったから、の離婚に萎える」くだりが秀逸。きっぱりと前を向く修子が清々しい。