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マンガ好きを自負している自分だが、
読んだことのあるマンガは10作程度。
マンガの世界は奥が深い。
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好きな作家・辻邦夫の弟子すじにあたる人なので、この人の本は割りとチェックしている。内容については特筆すぺきことはなかったような。見開き1作品紹介のコンパクトな構成なので、さらっと読むのにいい。そしてページが進むごとに時代をさかのぼる構成。作品セレクトの意図がいまひとつわからなかった。事情により、ここ10年くらい漫画をほとんど読めなくなっているので、興味のもてそうな作品のチェックに使った。中条氏の写真が載っているのにびっくり。こんな顔だったんですね。
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<感想>まったくマンガを読んでこなかった人なので、読んでみたいと思う作品がたくさんある。こういう私にとっては、マンガこそ電子書籍として販売してほしい一番のジャンルである。同人誌はどんどん電子化が進んでいるようだし、もたもたしている一般書籍より、まずはマンガから電子化して販売してくれないかなあ。
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中条省平は、けっしてこのような本を書いてはいけません。
たとえさまざまな甘い誘惑、すなわち、高名なフランス文学者の貴方が書けば、どんな本もたちまちベストセラーになること間違いなしですから、ひとつわが社で、ど素人相手にチョコチョコっとハウトゥ本を書いて下されませ、とかなんとか、老練の編集者に自分好みのフランスはローヌ河流域サン・ペレーの極上のワインを手土産にそそのかされても、です。
わが中条省平が、かつて天才だったことを知っている者としても、このような安直な書物が彼の著作リストを汚すことは、とても耐えられない汚辱であります。
今や伝説の、彼が中学生から高校生の頃にかけて『季刊フィルム』に書いた4本の批評文は、これはたまたま私が映画好きで古い映画雑誌を蒐集した際に彼の文章を見つけたのに過ぎませんが、これを高2のときに読んで、その密度の濃い知的レベル・表現力に圧倒されて、自分が広大な宇宙のなかの塵のような気分になり、とてつもない無力感に苛まれたものでした。
それはともかく、純粋知識人の典型的な教養人である中条省平が、よくまあこれだけバラエティに富んだマンガ100冊を実際に読んだものだと感心します。
ええっと、もちろん私はすべて読んでいますが、如何せん彼のように名作だとは、とても口にできない代物もあることは否めません。
すばらしいマンガを求めて何千里、ただただ無我夢中で次の村上もとかを、未来の安彦良和を、諸星大二郎を超えるマンガ家をあてもなく探しているのですが、なかなか難しいところです。
ただし、小説の名作案内によって、まだ見ぬ未知の小説に導かれてそのすばらしさを体験することがどれほど貴重なことかを思うと、マンガにもこういうものがあって、眼が開かれる機会を持つのもいいかもと思います。
今どきそんな人はいないと思いますが、マンガなんか低級なものとはなから軽蔑している人がもしいるとしたら、その人にこそ読んでもらって鼻を明かしてみたいなと思えるほど教養主義的にも説得力のある本ではあります。
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見開き1ページにつき1作の割合で、マンガが紹介されている。刹那的に楽しむだけではなく、系統的に知識として吸収していくとよりよい、という著者のスタンスで、知的な理解の仕方がベース。
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さまざまなジャンルの日本マンガ100冊を紹介している本。
少年マンガをほとんど読まないため、100冊のうちで、私が読んだことがあるのは8作程度しかありませんでした。
著者の広範な読書量と知識量に驚きます。
どうしても、読んだことのある作品の項目を熱心に読んでしまいます。
『西洋骨董洋菓子店』は、採り上げられている伏線について、記憶が曖昧になっているため、もう一度読み返さなくてはと思いました。
『孤独のグルメ』は、各話のページ数がたった8Pしかないとは思いませんでした。
内容が濃いため、そんなに短いとは思ったことがなかったのです。
本書でも「読みごたえは、数十ページを連ねる短編をはるかにしのぐ」と評されていました。
外国でもベストセラーになったとのことで、日本ならではのB級グルメ話が海外でも人気を呼んだことが意外でした。
また、『日出処の天子』の評は見事にまとめられていました。
子供の頃に読んだきり、作品に含まれた意図をきちんと汲みとれず、消化不良のままでいた作品だけに、腑に落ちた感じです。
そもそも著者が、法隆寺で聖徳太子絵伝として「王子たちの昇天の図」を見て、一度にみんなが死んだことを不思議に思ったことが始まりだとのこと。
そのことから、太子の子供たちが皆殺しになったことを知り、この作品執筆につながったそうです。
名作が生まれた不思議な経緯を知りました。
『風と木の詩』は、男性には理解できない作品だと思っていましたが、寺山修二は毎週この作品が掲載される少女コミックの発売を心待ちにしていたそうです。
ジュネの『花のノートルダム』を読んだ時以来のときめきだと語っていたということから、ユニセックスな感性を持つ人なんだと思いました。
また、『ポーの一族』について、吸血鬼の孤独をボーイズラブと結びつけたことが意外で驚きました。
言われてみると、たしかに納得です。そういうわけだったとは。
作品の要となる肝心の結末を語りつくしてしまうこともなく、展開は曖昧なままに、上手にまとめているのも、マンガファンには嬉しい点でしょう。
これほどまでに作品が紹介されていると、どうしても作者によるバイアスがかかりそうですが、個人的な趣味に偏りすぎず、公平な目線で解説してくれている読みやすい新書となっています。
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こ難しそうな題名だが、要はマンガのガイドブック
見開き2ページで1作品ずつ、100作品を紹介。
ちょっとマニアックな方向に偏っているが
(人間時計とか血だるま剣法とか)
少女マンガや劇画などにもページを割く
著者は1954年生まれなので、その辺もちょっと偏りの一因になっていると思う。
直前に読んだ一ノ関圭は、この本での紹介に影響された。
正チャンの冒険、タンタンよりも早いんだ。
以下はプレーンなリスト、紹介作品一覧
ネットになかったので、自分で打ち込んだ
間違いとかあるかもしれない
自分が分かればいいので、作者名は適宜省略してある
ちなみに私の読了率は34%。
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こうの史代『この世界の片隅に
日本橋ヨヲコ『少女ファイト』
吾妻ひでお『失踪日記』
浅野いにお『ソラニン』
山田芳裕『へうげもの』
真鍋昌平『闇金ウシジマくん』
花輪和一『刑務所の前』
古谷実『ヒミズ』
小池桂一『ウルトラヘヴン』
いがらしみきお『Sink』
西岡兄妹、地獄
さそうあきら、富士山
ストロベリーショートケイクス
西洋骨董菓子店
山本直樹、ビリーバーズ
ながやす巧、鉄道員/ラブレター
幕末暗殺
寺田克也、西遊奇伝大猿王
バガボンド
うずまき
ザ・ワールド・イズ・マイン
キララのキ
弥次喜多in deep
ピンポン
常盤雅幸、真ッ赤な東京
ぼくんち
棒がいっぽん
松田洋子、薫の秘話
MONSTER
孤独のグルメ
万祝
月光の囁き
大日本天狗党絵詞
隣人13号
岡崎京子、リバーズ・エッジ
バクネヤング
お天気お姉さん
銀と金
ゴン
ロマンスの王国
デメキング
ナニワ金融道
男の生活
虹色のトロッキー
祝福王
ねこぢるうどん
ダンドリ君
寄生獣
水鏡綺譚
榛野 なな恵、PaPa told me
「坊ちゃん」の時代
ジョジョの奇妙な冒険
物陰に足拍子
自虐の詩
BANANA FISH
川原泉、カレーの王子様
アドルフに告ぐ
寿五郎ショウ
AKIRA
わたしは真悟
風の谷のナウシカ
ハード・オン
いつもポケットにショパン
日出処の天子
めぞん一刻
赤い教室
バナナブレッドのプディング
上村一夫、関東平野
風と木の詩
らんぷの下
楠勝平、彩雪に舞う…
デビルマン
ポーの一族
ベルサイユのばら
アストロ球団
喜劇新思想体系
ホモホモ7
子連れ狼
ヤスジのメッタメタガキ道講座
ゴルゴ13
長谷邦夫、バカ式
宮谷一彦、ライクアローリングストーン
ねじ式
あしたのジョー
岡田史子、ガラス玉
滝田ゆう、寺島町綺譚
天才バカボン
ジュン、石森章太郎
新漫画文学全集
巨人の星
ゲゲゲの鬼太郎
タイガー立石、TRA
怪談���間時計
血だるま剣法
伊賀の影丸
忍者武芸帳
高橋真琴、パリ~東京
杉浦茂、猿飛佐助・霧隠才蔵忍術合戦
大城のぼる、汽車旅行
正チャンの冒険
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新しい作品ばかりではなかった
100さつ紹介されている
それぞれのマンガの紹介も独創的に見える
取り上げた作品の背景やうんちくについては参考になる
読者の思考により感想の異なるな
マンガは サブカルから 日本文化になったといえないか
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読んだことはなくても、たいていの漫画家の名前くらいは知っているかと思ったが、まだまだ、知らない漫画家がいるもんだ。と勉強になった。
気になった漫画家
いましろたかし
たかもちげん
松田洋子
一ノ関圭
楠勝平
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漫画史的に意義のある100作品紹介していて、その中で読んだことがあるのが43作品だった。それもきちんと最期まで読んでいたのはそこから更に少ない。漫画家の中には他の人の作品は一切読まないと断固たる姿勢で臨んでいる人もいるから、読んでいればいいというわけではないとも思うのだが、やっぱり読んでいた方がいいような気がする。今更に読んでも仕方がないのかもしれず、もっと若い時にちゃんと読んでいればよかった。好き嫌いせずにいろいろ読んでいたかった。特にガロ系が比較的多く紹介されていて、先輩方の傑作に触れていなかったのが悔やまれてならない。
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未読の作品が8割くらいを占める。逆に言うとそれだけ楽しめる余地が残っているってことだし、嬉しい悲鳴ってことにもなろう。ただ、いかんせん温故知新の感性を持ち合わせないものだから、本書の中でも気になる作品は、その殆どが前半に集中。ひとまず数作、その中から読んでみて、って感じかな。