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紙の本
九十九ある欠点の中の一つでございまして
2008/11/15 01:29
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治維新が勃発せず未だ幕府が存在するという設定が面白い。幕府が存在すれば当然ながら将軍も存在する訳で、主人公【土岐川清海】は将軍継承権を有する高校生、それを護衛すべく派遣されたのがヒロイン【愛生愛香】と寡黙、というかヘンな喋り方の【鞠元毬藻】である。この愛香と清海のやりとりが相当に可笑しい。古風な話し方で地味に責める実に喰えないキャラな愛香と、それにいちいち目くじらを立てるツッコミ役な清海の関係は非常に好ましいものである。肝心のストーリーだが、実は後半まで大きな動きは無い。学園パートが結構続き、恋敵的存在になっていきそうな令嬢【化野雪乃】との絡みがあるくらいである。設定や世界観の解説に費やされている印象が強い。そして終盤で突然学校を去らなければならない事態に陥るところで本巻は終わる。次巻でどう展開されていくかが楽しみではあるが、裏を返せば本巻はここまでの内容しか無いのである。しかも、これまでの学園パートは何だったの?という気もしてくる。次巻次第である。
本シリーズは、ほぼ同時期に発売され、おそらく並行的に執筆されているであろう『狗牙絶ちの劔』という作品と対になっている。両作に共通する居合の流派が同じである。人物の相関関係こそやや近いものの、設定や世界観はまるで異なる。同じような剣士のヒロインながら、その性格はかなり違っており、似て非なる作品同士である。同一ネタの視点を変えて執筆してます感が漂うが、上手に違う作風に仕上げているところはさすがにベテラン作家ならではの巧みさであろう、いろいろな意味で。
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