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鈍感もここまでくれば罪。
2013/09/28 21:00
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投稿者:リリス - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生徒会の万能な副会長×鈍感会長。
容姿端麗、文武両道、さらには実家もいいところの非の打ち所のない副会長・長春に生徒会長を指名された秋実。自分よりとほど会長職に向いている強引な彼に反発しているのですが、根が素直でいい子なので反発してもいやな感じはありません。
また、非の打ち所のない長春が、秋実の鈍感さに振り回されている感じも微笑ましくて、高校生らしいカップルでした。
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庶民ながらも名門私立校の生徒会長を務める秋実は、生徒会の仲間たちとともに、学園内外の評価をも左右する文化祭展示用のステンドグラス作りに追われていた。
刻一刻と迫る完成締め切り時間に焦る秋実。
しかし、そんな秋実を支えてくれたのは、いつも秋実にだけイジワルな学園のカリスマこと副会長の長春で―。
恋心が交錯する、副会長×生徒会長の甘く激しい手探りの初恋。
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生徒会ものは、森本先生には珍しくないか?と思い、ワクワクして読みましたvv
攻めが受けを大好きなのが、やはり私のツボでしたね・・・vv
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これ修学旅行行く日の朝買ってホテルで読んだっていうまさかの展開w
キャラのイメージがちょっと見た目と違って時たま焦ったけど結構好き。
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秋実は、庶民なのに名門私立校の生徒会長を務めさせられていた。
それというのも、副会長を務める家柄も人柄も申し分ないカリスマ・長春が、生徒会長を辞退し、秋実を生徒会長に指名したからだ。しかも「さるお方のご落胤」と嘘までついて。
秋実は、それがあまり長春のことを好きではない自分に対するイジワルなのだと思っていた。
そしてそのまま一年が過ぎようとしていた。
生徒会の最後の仕事であり集大成で、学園内外の評価も左右する文化祭展示用のステンドグラス作りに秋実も長春も追われていた。
刻一刻と迫る完成締め切り時間に焦る秋実。
長春と他の生徒会のメンバーにも助けられて、なんとか秋実はステンドグラスの完成間近までたどり着くが、その時初めて長春に優しい声をかけられ、そして秋実を生徒会長に推薦したのは、少しでも一緒にいたかったからだ、と告げられ、告白される。
告白を受けて、初めて秋実が長春に向ける気持ちが何なのか自分の気持ちに向き合い始め……
という話でした。
なんかよかったです。
私、この作者さんの本で、やっているのが1回だけ、という本を初めて読んだような気がします。
それと同時に、こんな本も書けるんだ……と感動しました。
時間軸にするとわずか一日あるかないかの出来事を書いてるにすぎないんですが(途中に回想シーンはありますが)。
それでも、長春の切実な思いが伝わってきていて。
お金持ちの高校という閉鎖的な空間で、一生懸命な気持ちが伝わっててすっごくよかったです。
後、秋実の性格もよかったと思います。
割と、こういう話の主人公って、ぼんやりさんなことが多かったり、わけのわからない筋の通ってない駄々みたいなのしか言わない子が多いのに、最初は秋実もぼーっとしてる方のタイプかと思いきや、実はしっかりいろんなことを考えていて。
長春にもちゃんと一本筋の通った反論をしていて。
なんか、すっごく「漢」を感じました。男くさいってほどじゃないんですが。
真っ当なことを真っ当にいえる主人公って少ないよね。
秋実が長春に対して告白の返事をする場面では、長春の方がちょっとおたおたしていて、それもまた面白かったです。
しっとりと少年の熱を感じたい方にはオススメです。