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うーんロジカルじゃない?
2016/01/07 13:22
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投稿者:ベルたーす オリジナル - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題作ということで読んでみましたが、どうも読みづらい。
書き方がロジカルじゃないからかな?
もう少し勉学を重ねればすらすら頭に入ってくるのでしょうか…
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日本を「祖国愛」と思う著者の考え方に共感しました。
日本の文化、伝統、情緒、自然を愛する心を育むことが大切であると共に、日本文学をはじめとする「読書」の大切さをうったえる著者の姿勢に好感が持てます。
著者の海外生活時代のエピソードも大変興味深く、日本人で良かったと思うと共に、日本人としての誇りが強まる一冊です。
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日本全体が拝金主義に堕していく現在にあって、これからのあるべき日本の姿、日本人のあり方を堂々と論じた書。まさに平成の「武士道」とも言えるであろう。改めて日本固有の「武士道」という価値観を再評価し、これからの日本人のあるべき精神を提示している。日本固有の文化や価値観に対し、面映いほどの高い評価を下しているが、それも日本人に対して、失った自信を取り戻させるための、筆者特有のレトリックなのであろう。これからの世の中を生きていく上で、羅針盤となるべき一冊と言っても言い過ぎではないであろう。
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現代の日本人に欠けている思慮深さや礼儀などを説いている。
当時読んだ時はピンと来なかったが、昔の古き良き日本が薄れていく今なら、この本から放たれる説得力を強く感じる。
海外に安易な憧れを持つのではなく愛国心を持つこと。
過激な愛国心は遠慮するが、日本人として祖国を誇れるような日本を、今の日本人が作らなければならないのだと感じた。
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国として新たな局面に突入した今、待望の日本人のこれからのあるべき姿を描いた作品。とはいえ全体的に偏っている部分は否めない。しかし宗教が根底の思想軸になることの危うさは大いに懸念されるので、「武士道精神」を基軸にするというのは一つの方向性として大きな示唆があると思う。
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フォトリーディング -1/2 #3
日本人のアイデンティティは何処へ?と言った内容ではなく、アメリカ的論理主義、実力主義に対する反対論。アメリカかぶれであった著者がいかにして反アメリカ的思考になったか等書かれている。正月に新聞で目にした、もっとも誇り高い上品な国民、日本人と言うのを思い出した。関連して、アメリカの若い女性アーティスト(歌詞に原宿だの、かわいいだのを多様、かわいいではなく、カワイイだそうだ。日本人的感覚は持ち合わせていないとのこと)グエンに日本が与えた影響等も思い出された。日本→外国から文化吸収→発展 が上手だとのこと。ここ何年かはアニメから日本が流行って行っているのは興味深いが、アメリカの強くアグレッシブな姿勢と意を反する癒し効果のある日本のかわいいが再評価されているようだ。だいぶそれました。知識は子供の頃から学ぶに越したことはないと言った意見に対する反論。アメリカで小学生に経済学を教えたり、株をさせてみたり と言った教育は小学生には必要ないのではないか、との意見。だって小学生に経済とか株とか必要ないじゃない?と言った内容。小学生のころから株をやったり経済について考えたりするのは確かに悪いことではないが、真の意味での子供らしさがなくなってしまうのではないか?とも思われる。子供は子供らしく。それでいいじゃないか?行き急ぐとその分バーンアウトも早くなる。現在の大人が子供の頃から経済について考えていたかと言うとそうではないでしょって話。大人の分野に子供が首を突っ込むな。ガキはガキらしくしてろってのは子供にとっても大人にとっても住み易い世界になると思う。個人そして能力主義のアメリカ、それに対する平等主義のヨーロッパと言う意見が興味深い。
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藤原氏の講演内容をまとめた一冊。数学者+祖国愛=この一冊。日本を大事に思うことを再認識させてもらいました。内容はちょっと飛んでいるところが若干見受けられますが正直ボクが日頃から思っていることを本にしてくれたんじゃないか?っていうくらい共感する部分が多かったです。論理の危うさに警鐘を鳴らす、ビジネスにも通じるものだと思います
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語られていることには概ね賛成。数学者が論理の正当性を否定するということ自体が面白い。この本の良いところは、読後にスケールの大きな考え方ができるところだと思う。
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読んぢゃいました。
新書は流行りもんは微妙かと思ってたんで
すけど、これは良い気がする。言いたいことが明確に伝わってくる。あくまでも、自己主張じゃん、と言われるかもしれないけど、ボクはなるほどと思う意見が多かった。
数学者である作者のすばらしい教養が分かる。
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Kodama's review
ある意味でのグローバル・スタンダードは大切ですが、その国が育んできた精神は、ずっと持ち続けていきたいものです。勉強になりました。
(06.1.29)
お勧め度
★★★☆☆
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なんで人殺しはダメなのか?いろんな理由があると思います。それでは、死刑という制度は、なんであるのか?・・・、頭を使って論理的に考えると、どんどん難しくなっていきます。ダメなものはダメ。ここに理屈はありません。これを決めるのは、自分の感性であり、情緒力です。欧米的な論理的な思考の対極にある、日本的な情緒や感性。誇りに思うし、自分の中で、もっと育んでいきたいと思った。
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なんだか国家の品格という題名にしては品格と尊厳のかけらしか残っていない本だったかな?
論理の崩し方の部分は面白く読ませてもらいましたが、最終的には「無理論で話すと、根拠もない言葉が並んでしまう」と学んだことでしょうか。それなりに理論を通すことも大事なのしょう。でもボクは理論が好きではありません。
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自分の国、日本に誇りを持つ大切さ、真の国際化の意味、武士道、ダメなものは絶対ダメなどなど面白かった。今まさにホリエモン事件で拝金主義のことを言われているからそれを思いながら読みました。
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この人が担任教師だったら、きっと学校が楽しかっただろう。今、日本の教育に何が必要なのか。真の国際人とは。日本人が知恵を振り絞って考え出したものを、憐れんだ物言いで批判するのがなんとも笑える。
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(2006年2月7日読了)(2006.02.05購入)
藤原さんは、アメリカやイギリスで暮らしたことがあり、その中で日本人であることを意識しながら考えてきた。
幾つかのエッセイの中で、日本人について、日本の教育について述べてきているけど、とうとう国家の品格と言う題の一冊を出した。
日本が敗戦とともに捨て去ったものの中に実は大事なものも混じっていたのではないのか。教育改革と称して、良かれと思ってやってきたことがとんでもない間違いを含んでいたのじゃないか。卑怯なことをやっちゃいけない。恥を知れ!恥ずかしくないのか。
日本の文化の特徴と言われた「恥の文化」といわれたものもいつの間にかなくなってしまったようです。
個人の自由やら、人の迷惑にならないなら何をやっても、と言う風潮の中で、この本はどれだけの力を持ちうるでしょうか。
●委任統治(21頁)
1919年、第一次大戦が終わった後にパリで講和会議が開催され、そこで新しくできる国際連盟の規約が決められました。その規約の「委任統治」に触れた箇所を読むと、自ら統治できない人々のために、彼らに代わって統治をしてあげる事は、「文明の神聖なる使命」である、と言う趣旨のことが書いてあります。
そういう見事な論理によりイラク、ヨルダン、パレスチナはイギリスの、シリア、レバノンはフランスの委任統治領となったのです。日本も、ドイツ領だったマーシャル諸島、カロリン諸島など南洋の島々を委任統治領としました。
パリ講和会議のときに、日本が本気で提案した「人種平等法案」が否決されています。
●実力主義(25頁)
世界中の人々が賛成しようと、私は徹底した実力主義には反対です。終身雇用や年功序列を基本とした社会システムを指示します。
実力主義に反対する人は世界中にほとんどいない。カッコ悪いからです。
●株主(28頁)
会社は、言うまでもなくそこで働く従業員のもので、株主は多くの関係者の一つくらいの存在でしかない。株主によっては一週間とか一ヶ月とか一年とか言う短期間で株を売り買いします。ほとんどの株主は値上がりによるキャピタルゲインを狙っているのであり、その会社には何の愛情も持たない人々です。
●論理の正しさ(37頁)
アメリカ人のすべてが社会に出たらタイプを打つ。だから、タイプはできなければいけない。ならば学校で教え、みながタイプを打てるようにしよう。これは正しい論理です。その結果、思惑通りにタイプは打てるようになりましたが、打つべき英語のほうが崩壊してしまいました。
●社会に目を開く(38頁)
小学生が新聞の経済欄なんかに目を通す必要はありません。そんな暇があったら漢字を、国語をきちんと学び、足し算、引き算、・・・をきちんと学ぶことです。
●押し付け(49頁)
本当に重要な事は、親や先生が幼いうちから押し付けないといけません。たいていの場合、説明など不要です。頭ごなしに押し付けてよい。
●卑怯(63頁)
いじめを本当に減らしたいなら、「大勢で一人をやっつける事は文句なしに卑怯である」と言うことを、叩き込まないといけない。
●グローバリズム(136頁)
グローバリズムの中心的イデオロギーである��市場経済」は、社会を小数の勝ち組と大多数の負け組にはっきり分ける仕組なのです。
●国際人(143頁)
「国際人」と言うと、すぐに「英語」となるのですが、英語と国際人に直接の関係はない。ここでいう国際人とは、世界に出て、人間として敬意を表されるような人のことです。
著者 藤原 正彦
1943年 生まれ
作家・新田次郎と藤原ていの次男
お茶の水女子大学理学部教授
数学者
(「BOOK」データベースより)amazon
日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」である。国際化という名のアメリカ化に踊らされてきた日本人は、この誇るべき「国柄」を長らく忘れてきた。「論理」と「合理性」頼みの「改革」では、社会の荒廃を食い止めることはできない。いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士道精神であり、「国家の品格」を取り戻すことである。すべての日本人に誇りと自信を与える画期的提言。