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27 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

「アメリカに留学すれば人生バラ色」と思い込んでいる人には有用

2007/06/11 12:00

18人中、17人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:越知 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者は長らく留学カウンセラー業を営み、主としてアメリカへの留学を希望する日本人の相談に乗ってきた。本書はその体験をもとに書かれたものである。
 一読して、誰をターゲットにした本なのかが問題だと思った。本書は、主として次のような人たちには有用だろう。
 ・アメリカの大学を出さえすれば日本の大学を出るより万事に有利だと思っている人
 ・アメリカの大学に行けば絶対に英語力がつくと思っている人
 ・英語ができさえすれば大企業に就職できると思っている人
 つまり、はっきり言えば、あまり世の中のことを知らない人には価値がある本だ、ということである。アメリカには数千の大学があり、ハーヴァード大学のように世界に名だたる難関校もあれば、誰でも入れるコミュニティカレッジもある。日本でも、同じ大学と名が付いても、東大と定員割れしている新設私大とでは全然違うことは誰にでも分かるだろう。それと同じように、アメリカの大学といっても千差万別なのであり、あちらの大学に行きさえすれば人生を有利に渡っていけるなどと思ったら大間違いなのである。
 また英語と一口にいっても、日常会話力と、難しい国際問題を論じられる語学力とではこれまた全然違う。そもそも、生まれたときから使っている日本語で国際問題を論じる力のない人間が、アメリカで数年暮らしたからといって同様の難問を英語で議論する力がつくわけがない。つまり、ベーシックな頭の良さや知識のない人は、いくら留学しても人生行路が明るくなるはずもないのである。
 だから、「日本では低偏差値の大学にしか入れない自分(あるいは息子や娘)でも、アメリカの大学に留学すれば一発逆転、東大卒より人生が有利になる」というトンデモナイ思いこみをしている人には悪くない本であろう。が、そうでない人にはあまり価値がない。
 ただ、日本の留学コンサルタントにはかなり怪しげな業者がおり、コネも知識もろくにないのにカネだけふんだくる手合いがいるという指摘は、読んでおいて損はなかろう。
 私が本書で疑問に思うのは、上記のような知識が披露されていながら、最後のあたりで留学をあおるような書き方をしていることである。日本の大学は入ったら遊びほうけるばかりだという変な思いこみが著者にはある。失礼ながら日本の三流私大を出た著者は肝心要の日本の(一流の)大学の内実をあまり把握していないのではないか。著者自身書いているようにアメリカでもコミュニティカレッジは授業がきつくないし、一流大学でも修士課程で日本の学士課程程度のレベルしかない場合が多い。
 また、留学には向き不向きもあり、ベーシックな頭の良さを持っている学生でも留学すれば必ず学力が付くとは限らない。本書でも、ボーディングスクール(一流大学に多数進学する名門高校)を出た日本人の中でそのままアメリカの大学に進学するのは半数程度と書かれているし、著者自身、自分の息子をアメリカに留学させようとして失敗しているのである。
 無論、一年程度留学するのと学士課程や修士課程まであちらで終えるのとは別次元のことで、異文化体験のために一年程度留学しなさいというなら話は分かる。だが著者は、日本以外のアジア人はアメリカで意欲的に勉強して国際社会に進出している、というような書き方をしているのである。自国で能力を発揮する基盤がない途上国の出身者と、国内でそれなりに自分の能力を活かせる日本人との違いをわきまえていないというしかない。
 なお、著者は基本的にアメリカや英語国以外のことはよく分かっていない。スイスの公用語を「フランス語、英語、ドイツ語」と書いているが(87ページ)、英語はスイスの公用語に入っていない。英語が通じるというのと公用語であるというのとは別である。

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紙の本

辛口ながら良心的な本

2008/06/01 10:04

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る

 良心的な本である。というのも、昔に比べて海外留学が急増し、新規業者がぞくぞく参入している。にも関わらず、正しい留学の世話のできない業者が多くなっている。そんな中で、あるべき留学の姿を懇切丁寧に示しているからだ。

 留学の世話を初めて35年にもなる著者は、留学事情に通じている。例えば、米国にはおよそ4000校もの大学があるが、設立の趣旨や大学の位置づけ、難易度、学費、生活費など、あらゆる角度から検討して、最適の大学を選ばなくては失敗に終わることを著者は知っている。

 実際に、失敗事例をたくさん見ている。海外の大学は入れて終わりではなく、卒業まで面倒を見てあげないと、成果なく終わったり、惨めな思いで途中帰国になるという。

 ほかの業者の斡旋で米国の大学に留学したものの、日本人ばかりのアパートに入居し、先輩後輩関係に巻き込まれ、買い物時以外には英語を話す機会がない生活を送ることもめずらしくはないと言う。英語のスキルがまったく上達しないまま帰国する例があとを絶たないそうだ。

 大学併設の語学学校にまず入り、英語力が上達すれば大学に入学させるという「条件付き入学」の危うさに気づいている留学希望者は少ないとある。日本人に囲まれた生活の中では語学力の向上は見込めず、また大学側でも簡単には入学を許可しないので、語学学校どまりで途方にくれてしまうとのことだ。

 また、英語圏に留学すれば、それだけで英語の力がつくという見方にも否定的である。移民向けの底上げのための語学学校や州立大学では、授業レベルが低くて、退屈し、モチベーションがさがって遊びに興じてしまうという。

 著者は、英語信仰にも警鐘をならす。日本の学校ではぱっとしなかったので、海外に留学し、英語ぺらぺらになって一流企業に就職すれば「人生一発逆転」ができると考える人がいる。こうした人には感心しないと著者は言う。そもそも日本で活躍できなかったのが、英語ができるようになっただけで、そのほかの能力も高まって、逆転劇を演じられるはずがないというのだ。

 特に目にとまったのは、外国語の能力は母国語の能力を超えることはないという指摘だ。へたに早期教育で英語を学ばせても、母国語の能力が磨かれていないと、そこに壁ができてしまう。「英語を学ぶ」のではなく、「英語で何をするのか」という目的意識を持たないと、日常会話程度で終わってしまう。

 これをほかのアジア諸国の留学生と対比するとその違いが浮き彫りになる。こうした国からの留学生は、家族や親類縁者の期待を背負っているので、目の色を変えて難関を突破し、様々なスキルを向上させ、母国に役立つ人材に育っていくという。それにくらべれば、日本人の留学意識はとても甘いと映る。

 著者の物言いはかなり歯切れがいい。留学事情に通じた人が、成功する留学とそうでない留学をすぱっと切って見せてくれるのは、これから留学を考えている人にはよい指針となるはずだ。

 へたな業者の留学説明会に出るよりも、本書を一冊読む方がよほど収穫があるだろう。辛口だが、留学という志をもった若い人を成功に導きたいという著者の心意気が感じられる。もっとも強いのは米国事情なので、米国留学を考えている人向けと見る。

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2007/09/27 00:58

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2007/11/15 01:16

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2008/02/11 02:00

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