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本文より、
「問題の総量は減らないにしても、見え方が
変わるということはある。
ちょうど、幾何学の問題で、たった一本の
補助線を引いただけで、解答への道筋が
見えるように、「思考の補助線」を引くことで、
私たちは今までとは少し違った態度で、
世の中の謎に向き合う事ができる。」
しかし、私には補助線は簡単には引けない。
それどころか補助線を引くための補助線が
必要になったりする。何本も補助線が必要に
なってきて最終的には補助線の引き過ぎで
物事の本質が見えなくなってくる。
問題の総量が増大するのである。
問題に対して補助線を引くのではなく、問題を
解決する為の情報や素材に仮補助線を引いておく。
毎日地道にインプットした情報に仮補助線を引く
作業を実行していれば問題に対峙した時に自然と
補助線が見えてくるのではないだろうか。
…なんだ結局、経験と実践と地道な努力なんだ…(^_^)
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注目していた脳科学者の著書。タイトルに魅かれて購入。
人の話を聞けた感じがしたので☆4つ
本が溜まってきたから、つまみ読みみたいな感じになってしまった。
最後の一説は良かった。
『今の私たちにできることは、時代の制約をわがこととして引き受けて、ささやかな貧者の知の一灯を点すことであろう。』
考える上で、一種の考え方が述べられていた気がする。
ただ、中身から考えると、タイトルが必ずしもマッチしていないような気がしないでもない。
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茂木さんのおっしゃる思考の補助線を引くということは
自分の中にある(だろう?)思うことを外に出すことなのかな?と思います。
ここから
何か自分にある課題や問題を解決する糸口やヒントを見つけるというより、
そこにいたるまでの自分の志向のルートを開いてくれるような一冊。
補助線とは、
概念は数学の図形問題を解くときの
あのすっきりと簡単に見せてくれるものですが、
思考という個人が持つ世界の補助線が
何にも誰にも万能な補助線はなく、
それは自分があっちこっちと引くという作業のことを
教えてくれたように思います。
自分の中にぐちゃっと詰まったいろいろなものがあることを知り、
そして
その膨大さと偉大さを自分に任せて
自由気ままに吐き出すきっかけになる
難解な一冊。
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【図書館】
タイトルから思ったのは「思考の補助線の引き方」だったんだけど、
そんなラクしようとしたら、怒られちゃいそう。
「アハ体験」を推奨しているフレンドリーな学者、だと思ってたんだけど、
実は怒れる学者だったのね。
不可能であると知りつつも、世界を引き受ける野心をもつこと。
そんな覚悟で、世の中を知りたい、深く学びたいと願うこと。
うーん。反射で「無理!」って言っちゃいたい。
でも、無理を無理と知った上で、
それでもあがいてしまう人間の姿を描くお話は世の中に沢山あって、
ハッピーエンドで終わればベストだけれど、ひたむきに取り組む人の姿は、
たとえ最後まで叶わなくても、何かを残してくれる。
とにかくただ、まっすぐに進むことに全力を注ぐ人々、
そういうものを好きだと思う人間の一人として、自分も、
無理だと知りつつも、諦めまい、折れまいと自分を律することができればいい。
学問を究めようとストイックになることはできないけれど、
それでも、科学や政治や経済や、世の中のいろんなジャンルの問題に対して、
食わず嫌いをせずにのぞいてみよう、と思うことはできるかもしれない。
ま、気負わずに、がんばっていきまっしょい。
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自分は文系だからと、理系の学問に目を閉ざす人は、この世の真理に関心がないということになりかねない。宇宙のはてがどうなっているのか、知りたくないとでもいうのか。もし人為的な学問区分に自分をあてはめるがゆえに、そんな隘路に追い込まれているとしたら、なんともったいないことだろう。知のサブカル化(部分問題の解法ないしはレトリックとしてのみ知に取り組み、所有し、発信すること)が知の断片化の現状を打破するためにはよほどの覚悟と戦略が必要である。
知性とはなんと不思議でとらえがたいものなのだろう。
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最近、やたらと「脳科学」の本を出しまくっておられますが、この本は一般向けのわかりやすい脳科学本とはちょっと違う、哲学的な傾向の本です。予想していた内容に反して、意外と面白く、思考の肥やしになりそうな本でした。
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茂木さんの中で一番辛口?
これぐらいの情熱で、いや、これ以上の情熱で世界と向き合っていたい。茂木青年と自分がだぶって見えた?
1・12読了
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思考に補助線を加えてやること。物事を画一的に捉えていては、世界を引き受けられない。世界、宇宙、人間と真摯に向き合い、考えることを教えてくれる名著。
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なんかこう・・・一人の人間のスケールに対して世界は果てしないなあ、と、思って途方にくれていたようなときに、少しヒントをもらえるような。
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難しすぎて内容がよくわかりませんでした。。。
また、もうちょっと賢くなったら読んでみたいと思います。
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難しい。哲学的素養がほしい。
要素は以下のとおり。
人に特定の傾向をとらせるには、ほめる等のドーパミンを放出させるようにしないといけない。
みんなそれぞれ違っても良い。言われて目くじらを立てるのは、言われた言葉自体を侮蔑しているからだ。
↓
差別を極度の嫌い、言葉狩りをするのは問題がある。
わかりやすさを求めず、知の極みを求めよ。今の風潮はわかりやすさを求めている。それは欲望が満たされて、知への欲求が少なくなっているからか。
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茂木さんがどんな人か興味があったので読んでみた。
とにかく頭のいい人だ。知識の貪欲さには感心させられる。思考が多岐に渡り過ぎているため、読む方の思考が追いついていかない。
私の頭が悪いせいなのだが、小難しくて最初は読むのが辛くて『ノルウェイの森』に逃げたのだが、途中からが慣れてきて読めるようになった。
全編に渡って社会などへの不満や怒りを感じる熱い文章だった。
もっと「知」について探求せねばと感じる一冊。
正直あまり理解できなかったので、再読が必要だろう。
■この本を知ったきっかけ
本屋でみつけて
■読もうと思ったわけ
著者の本を読んでみたくて
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多分に叙情的な表現があって新鮮。熱意と試みについての著者の決意表明であって、私にすぐ何がどうというのではないが、知性に刺激を受けたと思う。所々、ぐっと感動したところもあった。私は要は、人の熱意と知性の鋭さと希望的な可能性に心を打たれるらしい。
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若干ブームの落ち着いた感じがする脳科学者、茂木健一郎氏が自らの思想体系を語ったもの。なかなか簡潔にコメントするのが難しい。新書というよりエッセイ集として読むと楽しめる。もともと月刊誌連載の文を新書にまとめているため若干まとまりのない構成にはなっているが、茂木氏の「学問」観や情熱が伝わってくることには間違いない。タイトル的にハウツーものを期待して読むと痛い目にあうことだけは注意。(特に、最近の茂木氏はハウツーものも多く書いているので)
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■思考
1.情熱(Passion)という言葉は、キリストの「受難「」(Passion)と同じ語源を持つ。この世で難を受けるからこそ、困ったことがあるからこそ、情熱は生まれる。
2.他者とのコミュニケーションには、お互いを同質化する契機がある。
3.想像することは思い出すことと似ている。(ロジャー・ペンローズ教授)
4.日本では「世間のしがらみ」という何とも言えないリアリティがある。だからといって、価値や論理を外に「丸投げ」してしまうのでは、本当の意味で生きているとはいえない。
5.考えることが人間にとって最大の快楽である。