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2008年2月19日読了。
茂木氏の本をそれほどたくさん読んでいるわけではないけれど、本書における彼の語り口の熱さには驚いた。
学問することへの熱情について考えている今の自分には大いに刺激になった。
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世界の本質が絶えざるダイナミクスによる世界の発展にだけあるのであれば、世界は意識を必要としない。すべては無意識に進行していればよかったはずだから。
それなのに意識は存在する不思議さ。
うーん超クール♪
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茂木さんの本はだいたい日常的な言葉でカジュアルに書かれているので内容はむつかしくてもスルスルスルーっと毛穴から体に入ってくるように読めるのですが、これは少し机に向ったような(それでもすごくわかりやすい)、そういうものでした。茂木さんの考え続けていることの根っこの根っこが、他の普及本(?)に比べると、つなぎ成分少めで書かれている本です。
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フォトリーディングには不向きなのか、単に自分の知識や実力が伴っていないのかわかりませんが、うまくマインドマップが書けませんでした。
相反するものの間にどういう補助線を引くべきかということを色んな例を挙げて書いてあります。
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理系と文系を分けて考えること自体が前世紀的。
全体を理解しつつ、知的な楽しみ=人間最大の喜びをフルに活用していこう!
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熱い人。
わけわからん横文字がいっぱいで、辛かった面もある。
それでも、文章自体はしっかりはっきりすっきりしていたから、読みやすかった。
“村上春樹の作品が、最初から翻訳可能な文体で書かれていることは、意識されたものであるかどうかは別として、高度に戦略的である。”
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こちらに書評めいたものを書きました。
http://d.hatena.ne.jp/crambon/20080426/1209163625
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物質である脳からなぜ意識が生まれるのか?言われてみればわからない。そこを研究している脳科学者。我々が意識していない部分に題名の通り「補助線」を引いてくれるので、読者はそれについて意識して考えることができる。一年後に読めばもっと色々感じられる。そしてその一年後、その一年後・・・
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タイトルや帯と中身の相互性は感じられなかったが、豊かな人生を送るための指針を与えてくれている。世界全体を引き受ける覚悟、無限と向き合う真摯な態度が問われている。
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脳の仕組みとは・・・とかいう人類のブラックボックスの解明みたいな難解なことは特に書いてません。
それよりも、茂木さんの学問に向き合う姿勢を我々は真似するべきです。
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読売新聞の日曜日の朝刊の読書欄に「ビジネス5分道場」と
いうコーナーがある。そこで紹介されていた。紹介者は
梅田望夫。『ウェブ進化論』『ウェブ時代をゆく』などの
著書がある。
以下の文を読んでこの本を知り、茂木健一郎のファンという
こともあってさっそく買って読んでみた。この書評を読んだ
時は、今後この本をたくさんの人が読み、オフィスでの会議
などで対立意見が出たら
「ちょっと待って、補助線を引いてみようじゃないか」などと
なるのかと思っていた。
【教訓】対立概念に補助線を引け
「AかBか」と問われたときの大抵の正解は、脳科学の
見地からいうと「AとBの両方」なのです。
茂木健一郎は講演などでよくこう語る。しかし、たとえ
「両方」が正解だとしても、質問者はそんな答えでは満足
しない。「A」か「B」を選べばそれ以上考えずにすみ楽に
なるが、「両方」となれば、さらに深い思考を継続しなければ
ならないからだ。
新著『思考の補助線』(ちくま新書)で茂木は、対立する
概念に身を挺して補助線を引くというアプローチによって、
「AとBの両方」を追及し続ける。「科学と思想」「理系と
文系」「厳密性とあいまいさ」「同化と個性化」「現実と仮想」
「総合と専門」といった現代のさまざまな問題に、鮮やかな
補助線を次々と引いていく。小林秀雄の名著『考えるヒント』
を彷彿させる。
「芸術を愛する経験的自然科学者から、現象学的経験をも
視野に含めた『自然哲学者』へと変貌した」
茂木は本書冒頭で自らの今をこう語る。彼のライフワークは
「精神と物質」の間に補助線を引き「なぜ脳に心が宿るのか」を
解明することだ。専門に閉じこもるのではなく、「この世の
森羅万象の中に飛び込み、さまざまなことに接し、感じ、涙し、
取り入れ、つかみ、整理し、開くプロセス」によって、茂木は、
「突き抜けた達成」を目指そうとしている。
本書は、多彩な関心とマルチな才能、旺盛な行動力を武器に
「現代社会の補助線」たらんと疾走する著者の生きざまが
結晶した、情熱的な好著である。
私たちを取り巻く現代ビジネス社会も、対立する概念に
満ちている。「個と組織」「競争と協力」「社会貢献と
営利重視」「長期雇用とコスト」「環境と経営」「創造性発揮と
内部統制」「情報共有と情報漏洩」・・・。
一つひとつの難題に対して私たちは、安易に「AかBか」を
選択するのではなく「AとBの両方」を追及しなければならない。
身を挺して「思考の補助線」を引く本書のような知的で真摯な
営みが、ビジネスの世界でも求められる時代なのだ。
しかして読んでみた印象は全然違った。「補助線」はあくまで
象徴の言葉で、この本にまとめられた2年間にわたる文章の
ひとつひとつにはそれぞれの味がある。
本当に、実に、思いだせないほど久しぶりに線を引きながら
読んだ。書き込みもした��ついに、といった感じ。解放された
気分である。一度読みとおしたので気になるところを好きな
ように読み返して赤線を引いたり書き込んだりできるわけだ。
気がねなく。よいね。
「言語の恐ろしさ」から
村上春樹の作品が、最初から翻訳可能な文体で書かれている
ことは、意識されたものであるかどうかは別として高度に
戦略的である。
なぜか?ぜひ本書を。
「現実と仮想の際にて」「『みんないい』という覚悟」
どれも大変よい。
『「脳」整理法』も読み返したくなった。
この本も新書だし大いに売れることだろう。読んだ人と話して
みたくなる一冊だった。読まないとピンとこないと思うが
世界全体を引き受ける概念の吟遊詩人になろうじゃないか。
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自分が求めていた感じとはちがいました
考えるという事を中心に
あることとは
無限とは など 茂木氏のエッセイのような感じで
つらつらと 書かれています。
知的刺激になりました。
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8月?
茂木氏の本をはじめて読む。
雑誌の連載記事をまとめたもの。
考えることが人間の一番の快楽であるという
指摘に納得する。
生の有限性を引き受けた上で、
本質的なものに対する熱意を持って
学問をするべきであるとのこと。
世の中は、多面的で、
ある視角から見える物事は
部分的に過ぎない。
でも、それでも世の中を
さも知ったかのような気分になってしまうことは
あると思う。
様々な分野において専門分野の分化が進み
その総てを理解することは困難である。
しかし、その熱意を失ってはいけないのかもしれない。
最初に本の題名から感じた印象と、
読み終わった後の印象がやや異なった。
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なかなか興味深い本だった。
今の時代に語られる、専門細分化と文化の細分化に対して、それらが硬直した状態に補助線を引くことで新たな視点と思考を獲得するべきだという。
個々の分化に対して、クロスオーバーしながら包括的に物事を考えるのは、それ自体の強度を低くしてしまう恐れがあるし、結局は抽象的なままにとどまってしまう可能性がある。
ましてや専門とするものに長けていない者がそんなことをしようとすれば、思想はとても脆弱になる。
ヒエラルキーを取り払い、等価な関係のもと物事を扱い、様々なことを相対化していくことに対して、筆者と同様一矢の希望を見出しつつも自分自身はその先がまだ見えない。
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読書会で読む。
その後マインドマップ化するときに「なぜ補助線」なのか?といったことが分かる。
マインドマップで理解が進んだ一冊。
なぜ茂木さんが小津安二郎の映画を好むのか分かった。
静止的印象と「唯一の真理」を求める時に、ダイナミズムがぶつかるのが面白かった。
この本に先立って、梅田さんの『5つの定理』を読んでいて、
「茂木さんと対談して、怒りについて話をした」というのを読んだ後に、
この本で
「梅田さんと対談して、ビジョナリーについて話した」とあって、リンクした。
次に『国家の罠』を読んだら、
「魂は沖縄では6つあるとされている。○○(エスキモー?)では36(?)あるといわれて
納得した」とあった。
「思考の補助線」では唯一のものを求めいているがそれ自体が、ヨーロッパ的だなとおもった。