紙の本
アロマパラノイド
2001/05/02 19:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間にとって、「嗅覚」とはどういう役目を果たすものなんだろうか?
食べ物の美味しそうなにおいだったり、昔の彼女がつけていた香水と同じ香りに昔を思い出したり…。においがホラーになるなんて、ちょっと考えにくいものがあったけれど、これはとっても怖いです。本当に。
投稿元:
レビューを見る
そういえば読み終えてたこちらの作品ですが、オチ・・・どうだったかな・・・
印象に残ってない・・・
牧野先生の小説って入りとか途中はすっごい面白いんだけど、オチが印象に残らないっていうか。
強烈なインパクトのオチってあったかな~?(まあ私は『スイート・リトル・ベイビー』と『だからドロシー帰っておいで』くらいしかよんでないんですが。)
それはそれとして、途中からSFだかなんだか分からん世界になって、「あ・・・あれ・・・いま・・・ ? ???」ってなったような気がします。
いや、読後感は良かったんじゃないかな・・・?まじで印象が薄いので、また読んでみます。
それにしても、牧野先生のwikiで
”科学サイドからオカルトを描く小林泰三に対し、牧野修はオカルトサイドから科学を描くといえる”
って記述が妙に納得できて笑えましたw
確かに香りの薀蓄は為になりました。もううすらぼんやりだけど
あと、古武術の記述がかっこええと思いました!
そのころ古武術が気になってたのでタイムリーでした。
すごい小学生の感想文みたいになった・・・・;∀;
投稿元:
レビューを見る
「知覚しながら認識できない世界は存在する」とは、あるのは分かるが見ることができないということだろうか・・・人類の進化の方向性を嗅覚から見出し、異空間を作り出すためには呪詛(のろい)的な言葉が必要である。その方法として、猟奇的な連続殺人者が書いた『レビアタンの顎』を使い、都市全体を呪詛空間に変じようと考えた。ネタバレ内容からも分かるようにSFホラーチックな小説である。
投稿元:
レビューを見る
牧野修氏の四作目の長編小説。1999年作品。
シングルマザーのフリーライターが、宇宙人コンタクティーの取材を始めてから、何者かから集団的に嫌がらせを受ける恐怖を描いた長編小説。
謎の集団が、天啓を受けて殺人犯になった男と、彼を信奉する人達なんですが、この殺人犯、モチーフは、あの人ですよね。殺人犯だけど、その後何冊も著書があって、トークイベントにも出演していたあの人。
タイトルの、アロマ、芳香、は、その男の天啓に関わるもので、あまり恐怖の本筋ではないですかね。
それよりも、殺人者を信奉する人達の怖さを描いたサイコ・スリラーですね。それに超常現象と、SFで香りを加えたという感じ。
チャネラーを信奉するセミナーに通う人達、殺人者を持ち上げる人達を揶揄するような作品のスタンスが、読んでいて小気味良いと感じました。