投稿元:
レビューを見る
金田一耕助が獄門島で起こる殺人事件に挑む。
彼の目と鼻の先で起こる殺人には、恐るべき大胆さ、そして意表をつく発想があった。
それにしても犯人の動機がイマイチ解せない…
投稿元:
レビューを見る
金田一耕助シリーズは見立て殺人が多い気がする。
トリックがちょっと分かりづらかったのでネットで図解を探してしまった。
投稿元:
レビューを見る
僕が子供の頃、日本一難しい事件との触れ込みであった。どんなに難事件なのか相当期待したものだ(笑)どちらかというと小品ながら、横溝正史好みの趣向の代表作。旧弊因習・孤立した状況・怪奇な事件・見たてといった時代を感じさせる耽美的雰囲気がとても良い。
映像化が多い作品なので、あまりにも有名なプロットとなってしまった・・・。
余談だが、其角の句に対する和尚のつぶやきは、だいたいドラマでは違う表現になっているが、放送コードに引っかかるからであろうか?なんか推理が台無しですよね(肝の部分なのだが)。石坂獄門島ではイントネーションが違うのだが、むしろそちらの方が発音としては普通ではないかと思い(笑)、活字ならではだと映画を観て気がついた。(笑)
投稿元:
レビューを見る
長谷川博己主演でドラマが放送されていました。映画並みの映像美、圧巻でした。
ラストの荒木飛呂彦作品の如き「無駄無駄無駄無駄無駄ァァァ――ッ!!」にはびっくりしました。
原作は、ドラマよりは、スマートな印象の金田一さんです。もちろん絶叫もしません。
投稿元:
レビューを見る
排他的な離島の網元の家系にまつわる殺人劇。いわゆる見立て殺人と時間的トリックが見所です。細かいヒントは全てではないけどそこここに転がっていて、事件の状況からして下手人は確かにあの人が怪しいのですが、真相が意外すぎて見事に騙されてしまいました。動機から攻めても犯人は見つからない、というか、殺害する動機があるのは犯人じゃなくて、というか……。
投稿元:
レビューを見る
金田一耕助シリーズの三作目。
戦友の遺言を頼りに流刑の島「獄門島」を訪れた金田一耕助が奇怪な連続殺人に遭遇する。要するにいつものパターン。
金田一シリーズはこれまでにもたくさん読んできたが、完成度の高さではこれが随一だろう。(個人的には『幽霊男』の方が傑作だと思うのだが、あまり話題にならないということはアイディアに前例があるのかもしれない)
飽きさせないストーリー展開でぐいぐい読める。
解決編の盛り上がりは尋常じゃなかった。
最後の最後まで面白かった。
評価は5にするか迷った末の4。
古典の中ではオススメ。
投稿元:
レビューを見る
読んだのは改定前の本。
このバージョンだと改定かかっているので
原文を読みたい人には薦められません。
やはり著者の作品は
どことなく狂気めいていますね。
今回はエロ・グロともにほとんどないです。
ただ色男は出てきますがね(笑)
特に最後の真実には驚くことでしょう。
まさか、そうくるかと思ってしまうことでしょうし。
投稿元:
レビューを見る
瀬戸内海に浮ぶ獄門島で繰り広げられる3姉妹殺人事件。
横溝作品も3作目というわけで、横溝さんの小説の傾向も何となくわかってきたし、この小説はヒントがたくさん与えられているので、途中で犯人がわかってしまったので、☆3つ。
投稿元:
レビューを見る
―きちがいじゃがしかたがない
ミステリ史に残る名セリフを生み出した名作。
新刊が届かないので蔵書を再読しました。
出会ってから20年以上。何度目か覚えていないくらい読んでいます。
少し前にNHKで横溝正史の特集をやっていて、ちょっと横溝熱がぶりかえしていたのです。
そして迷わずこの作品を手に取りました。やっぱりこれが一番好きかなぁ~。
何度読んでも面白い。
村の濃いキャラや遺体のさらし方、村の伝承などでおどろおどろしいイメージが先行していますが、それだけではなくやっぱり物語としても面白いんです。
特にこの作品では復員船での始まりと、ラストで明らかになる事実によって非常に切ないドラマになっています。
そしてもちろん濃いキャラ、美しい見立て殺人、三人娘を救えず無力感にうちひしがれる金田一と、これぞ横溝作品という要素てんこ盛り。
ひさしぶりに堪能しました。
投稿元:
レビューを見る
孤島、謎の遺言、美人三姉妹、権力争い、美少年、座敷牢、狂人、白拍子… これでもかとてんこ盛りなシチュエーションにわくわくしながら読みました! 物凄く二次創作をしたくなった。三姉妹のサイドストーリーとか、お小夜さんと狂人のラヴストーリーとか。
投稿元:
レビューを見る
横溝正史は、覚えているのは『八つ墓村』だけですし少し教養を深めようかと思っています。もちろんミステリを読んで教養が深まるかどうかは怪しいものですが。この『獄門島』は本当は『本陣殺人事件』の後が良いのかもしれませんが、読み始めてしまったので先に読んでしまいます。
戦後当時の様子が何となく伺える作品です。印象深いのは「復員詐欺」とか「復員船」、「復員便り」とか、戦地に赴いていた人が帰ってくる様は当時はこんな感じだったのか、と知ることができるので、ある意味教養が付く気がします。(当たり前!?なのかもしれませんが)
また今回の舞台は瀬戸内の獄門島で、網本が本家と分家で2つある、という設定なので、瀬戸内の網本に関するくだりは読んでいてなるほど、と思わせるものでした。
本題のストーリーとしては、かなりネタばれ感がありますが、読んでいてしっくりこない点が何点かあります。時代背景を考えれば解る話なのかもしれません。
1. なぜ、鬼頭一が生きているということを真に受けたのか
復員詐欺が横行していることが情報として伝わっていなかった?
2. なぜ、鬼頭月代が1人になることに危機感が無かったのか
犯人は1人と決めてかかっていたから?家は安全と過信した?
3. 金田一は鬼頭早苗のどこが好きなのか
そのあたりのくだりが説明が無くてわからない
4. 見立て殺人にする意味がわからない
動機から考えると見立てにする理由が見当がつかない
どれも些細なことなのですが、気になりました。作品自体がすごいな、と思うのは、ミステリの真髄である「犯人が解りそうで解らない意外性」です。ミスリードを煽る書き方はしないし、犯人を想定していも動機が不明になったり、逆に動機のありそうな人物は犯行不可能、という状態でありながら、最後にはきちんと論理だててつながっている点です。
物語はもちろん、古い作品でありながらすらすらと読めます。横溝正史くらいは読んでおこう、と思う人は必読と私は思って読みました。あとは『犬神家の一族』『本陣殺人事件』を読んだら、とりあえず横溝正史はおしまいにするつもりです。
投稿元:
レビューを見る
何度目かの再読。
この時代だからこその動機、納得させられる結果。
結局誰も救われていないという事実や試されていたという事実。
でも、金田一耕助は、横溝正史はこうでないと!
古い因習、封建的な関係、離れ島、
お腹いっぱいに堪能しました。
投稿元:
レビューを見る
ミステリーとして、作りがしっかりしていて本格、という感じ。
事件の背景も切ない。
戦後の日本だからこそ起こった事件。
投稿元:
レビューを見る
自分が持っているのは装丁の新しい方です。
京極夏彦「魍魎~」が、この「獄門島」をそっくり受け継いでいるのが読んでみてよく分かった。
とおりもの、に当たったんです…。
金田一シリーズ読むほど瀬戸内を訪れたくなるけど、金田一と同じ東北人の私は、きっと異邦人だね。
投稿元:
レビューを見る
再読。やはり何度読んでも面白い。トリック、伏線の貼り方だけでなくストーリーテリングも絶妙。あらためて言うまでもない大傑作。