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「ドグラマグラ」を読む前にこちらから。夢野久作入門に良いのでは?読み始めたら止まらない、嘘・妬み・嫉みが渦巻く永遠の少女地獄世界。(6/15)
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少女っていう生き物は残酷でグロテスクである。そう断言したくなる本。そこなのかよ、っていうオチが意外すぎてあっぱれ。めっちゃおもしろいです。
ドグラマグラは最後まで読めなかったけど、これは大丈夫だった(短いからか?)
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「ドグラ・マグラ」があまりにも有名な夢野久作の怪奇短編集。
表題作は病的なくらい自分を嘘偽りで飾り、虚構の世界に生きようとした少女の破滅を描く。作者の現実社会への不信感が作品に暗い影を落としている。少女の嘘はたわいもないものから他人の人格を辱める重大なものまで及ぶのだが、いずれも巧妙で、周囲の人々の安穏な生活が徐々に彼女の虚構の世界に引きずり込まれていくのが不気味。
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昭和一桁の時代にこんな人間心理を切り裂くような作品を書いた夢野久作はオソロシイ人です。虚構の膨張を描いた「何でも無い」、女性心理の「火星の女」が素晴らしい。ところで、「少女地獄」が中で分かれているのに気付かずに読んでかなり混乱した。「話が変わっている気がするが、いや、もしかしたらこれもトリックなのか知らん」とか勘違いしてしまった。気をつけろッ!【古0603購入/060830】
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短編集。三作入っており、どれも少女地獄の名にふさわしいお話ですよ。
このなかではやっぱりほかレビューでもよく言われているようですが、「何も無い」でしょうかねえ。
この本には入ってませんが、このひとの短編っていうと「瓶詰地獄」が私は鮮烈なんですが。
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「少女地獄」「童貞」「けむりを吐かぬ煙突」「女坑主」
『少女地獄』
全て書簡体で書かれた三篇から成ります。
三篇に共通するのは、“少女”の“嘘”と、
それを突き通す為の、“少女”の“死”でしょうか…。
「何んでも無い」は自身を嘘で塗り固めた“姫草ユリ子”の追想。
彼女はまごうことなき“少女”であり、天才的な虚言師でもあります。
虚栄心が、人より強く、嘘の天才であったが為に辿った、
彼女の地獄への一本道は、壮絶としか言いようがありません。
「殺人リレー」は“少女”と呼ぶには少し難しい女性ですが、
その思い余りの行動は“少女”の身勝手な恋そのものです。
「火星の女」は姫草ユリ子と対極を成す“火星の女”の話。
醜貌と女性らしからぬ体躯の為に疎外された(と思っている)彼女は、
愛した男の為に自身の生を投げ出します。
評者は彼女にアミ(愛人)がいる必要に疑問をなげていますが、
夢野の書く、救われぬ精神異常を持つ人間の観点からすれば、
やはりアミの存在は必要不可欠でしょう。
『童貞』
以前短編集で読んだので、今回は読んでいません。
最後は最期なのか否か、私は生きていると思いますが…。
『けむりを吐かぬ煙突』『女坑主』
女の”魔”に中てられた男の話。
この話含め、夢野久作の描く女性は、酷く強い気がします。
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可憐なる美少女”姫草ユリ子”は、すべての患者、いな接触するすべての人間に好意を抱かせる、天才的な看護婦だった。
その秘密は、彼女の病的な虚言癖にあった。一つのウソを支えるために、もう一つの新しいウソをつく。無限に増幅されたウソの果ては、もう、虚構世界を完成させるための自殺しかない。そして、その遺言状もまた……。
<夢幻>の世界を華やかに再現する夢野久作。書簡体形式で書いた表題作ほか、男女の宿命的断層を妖麗に描いた「女坑主」「童貞」を収めた傑作集。
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短編集。妖艶さでは随一かと。どれも印象深く完成度が高いのでこれも入門用にお勧めだと思うけれど、やや偏りがある気も。
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高校時代には、ほんと周りで盛り上がってましたね。夢野久作(笑)ドグラマグラ代より、読みやすさで言えばイイ感じで。少女と言う時期に読んだので悔しいような儚げな狂喜のような…こういうのに嵌る年齢じゃなくなって読んだら、どう感じるのかな…と今は思う作品…(笑)
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可憐な少女姫草ユリ子は、すべての人間に好意を抱かせる天才的な看護婦だった。その秘密は、虚言癖にあった。ウソを支えるためにまたウソをつく。【夢幻」の世界に生きた少女の果ては…。
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借本。
タイトルが気になったので。
著者の本はこれが初めてなのですが、「女坑主」が印象的でした。
ただ、少女地獄に3編別の話が入ってて、同じ話と勘違いして困惑してしまいました。
読みづらかったです。
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これも高1の時に読んだ。
ホラー、ではないです。どちらかというと痴情のもつれ的な短編集。
懐かしい文体ですが、氏の作品のなかでは比較的入り易いかも。
『女坑主』の雰囲気が好き。
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夢野久作の短篇集。
「少女地獄」の中の姫草ユリ子の話と
「けむりを吐かぬ煙突」
が 好きでした。
「ドグラ・マグラ」を読んだ後だったので
少しだけお手やわらかな印象。
横溝正史や乱歩の持つそれにも似た
容赦のない痛みやグロテスクさ、絵画的な淫らさ。
それらを背景に広がる、美しい女達の悪意の物語。
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『少女地獄』の他に3篇が収められた傑作集らしいが。
私にとっては、それほど傑作にも思えなかった。
ただ言えることは、前に読んだ『ドグラ・マグラ』よりはかなり読みやすいということか。
個人的には『殺人リレー』、『けむりを吐かぬ煙突』を短いドラマにしてほしい。
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幻想的。
姫草ユリ子の話では、何でも無い のひとことで片付けさせるようにいつの間にか仕向けられてました。
火星の女はらしくないと言えばらしくないかも。
「童貞」の持つ雰囲気が好き。