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全作品女性視点からの短編集。
他の方のレビューにもある通り、女性の心象描写が抜きん出てうまいと思いました。
女以上に女を知ってるんじゃないかなとも思いました。
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『葉桜と魔笛』が、太宰治の作品のなかで一番好きな話だったのですが、こうして短編集を読むと、太宰治の書く女性の視点の話がたまらく好きなのだということがわかりました。太宰と一緒に身をなげたくなります。
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女生徒、やばい。
最初から最後まで共感しまくりだった。
太宰は私の事知ってるの?太宰はなんでそんなに私の事がわかるの?
でもこれはきっと、この年代の人が読めばみんな共感するお話なんだろう。
てことは、みんなみんな同じようなことで悩んでるんだってこと。
私が悩んで悩んで落ち込んで、何で私ばかり、何で誰もわかってくれないんだ、とか言っても、
それはみんなおなじ。皆悩んでるんだろう。
これに気づいて、なんだか笑えた。
太宰は偉大だなぁ。
文章も綺麗で率直で、すてき。
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「葉桜と魔笛」、「皮膚と心」、「きりぎりす」、「恥」…挙げたら限がないけど、とにかく全て描写が綺麗だし、やっぱり太宰は女性視点の話が上手だと再確認した。太宰が苦手だと思っている人に是非読んでほしい。
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「おやすみなさい。私は、王子さまのいないシンデレラ姫。あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか?もう、ふたたぶお目にかかりません。」
ラスト二行にどきっ
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難しかった。
正直、よくわかんなかった部分も多々あり。。。
でも、突き抜けた変人っぷりに共感できる部分があった。
現実に、そこまで極端な考えはないかもしれないけれど
そんな事が誰でも一部はあると思ったり。
皮膚と心はタイムリーに
私の状況を示していたので
人事とは思えなかった。
ものごとのつらさは
当事者になってみないと
わからないものである。
引用した、「きりぎりす」は割とわかる。
曲がった考えだけど世の中で夫が成功することが
本当に幸せなことなのか・・・
「雪の夜の物語」の落ちもよかったかな。
じっと景色を見て、目の底に映った景色を見せてあげようとする主人公。
教科書に出てきそうな話だけどね。
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一番スキって直感で感じた作品。
ある女学生が朝起きたときから寝るまでの一日のはなし。
キラキラしてて、思いがあちこちに散乱して
かわいいぞ、乙女〜〜!ってかんじです。
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もっと面白いものも
もっと感動するものも
あるけれど
わたしのなかで
太宰治がいちばん近くなったお話。
だいすきです。
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これって女の人が書いたの?って思うほど。心理描写が自然ですごく好き。こういう書き方は太宰治にしかできないと思う。
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女性の気持ちはようわかりませんが、女性が書いたみたいに女の人の気持ちを書いてます。
心理描写が非常に繊細で、複雑です。ようこんなん思いつきますね。
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女の子から女に移っていく女学生の心境がたいへんよく書かれていて、面白い。
性別の違いはあるが、私も大人へなろうとしているので、とても共感できる。短編なので読みやすい。
「斜陽」や「人間失格」だけが太宰の書くものではない。それらを読んだ後に是非これを読んで欲しい。
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気になっていた「女生徒」「葉桜と魔笛」「雪の夜の話」を一度に見つけ、嬉しくなって購入したよ。三作とも好き。
人をいとおしむひたむきな感情と、いっぺんに拒絶をしたくなる衝動や残酷な気持ちが、一つの身体に宿っているなあと思った。
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太宰治を好きなったきっかけの短編集。
女性徒で私は太宰治が好きになった。
このひと本当は女だったの?って思っちゃうほど女の心情の描写がすごい。移り気で、ずるくて、そんな朝起きたときの気分で一日変わっちゃうような女になりきった、太宰治の中でも女性が主役の短編集。
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おそらく男女で感想が大分変わるであろう、太宰の女性語りの小説集。太宰は女なんじゃと思わせられる作品ばかり
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太宰は、揺れる心の独白体がどうしてこんなに上手だったんだろう、と思います。朝起きてから、眠りにつくまでの女の子の一日。一つ一つ、自分の行動に意味をつけずにはいられない女生徒の自意識過剰なあれこれが、時に痛く、時にうん、わかるけどさ、といった具合に気持ちに入ってきます。これは、太宰の下に送られてきた実際の女学生の日記から出来た作品だそうですが、元々の日記をどんな風に太宰風にしたのか、読んでみたい気がします。「斜陽」もそうだけど、太宰には、彼なら自分のことをわかってくれると思う、信者とでも言うべき読者がたくさんいたんでしょうね。10代のころに読んで、あぁ、この子は私だ、と思いました。で、そんなに長くない話なのに途中から息苦しくなって、何度も休みながら読んだ覚えが。そうそう、私はこの子を好きだろうか、いや、かなり鼻持ちならない子だよね、なんて思ったことも覚えています。今、読み返してみて、自分や他人に対する評価が激しくアップダウンする彼女のことを、もうちょっと生きると楽になるよ、と少しは余裕を持って読めたのは、年を重ねてきてよかったなぁ、といったところなんでしょうね。