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何冊も読んだにも関わらず、どうも唯川恵さんにはコバルト作家のイメージがある私。。
さすがに覆りました。
(2009.9.19.)
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◆あらすじ◆
同僚にプロポーズされたのを機に、不倫中の上司と別れる決意をした朋絵だったが、最後のデートを後輩に目撃され……。
男と女の間に流れる、もはや愛とは呼べなくないくろぐろとした感情、女と女の間の、友情とは呼べない嫉妬や裏切り、優越感。
女たちの心に沈む思いを濃密に描きだした、八つの傑作恋愛短篇。
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9/25 せつなくてイタい都会の女性の物語、というと本気で陳腐に聞こえるけど、そうならないのは切り取り方がうまいからだろう。「人の悪意」みたいのがそこかしこに顔を出す。とくに、女友達の悪意。もちろん作者も意地が悪いということで。
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う~ん。
本当は★3.5というところです。
これは徹底的に「オンナ」というものを抉り出した短編集。
主人公となる女性が30~38歳くらいなので
今年30を迎える私にとっては、共感しすぎてダメージをくらった感じ。
これがまだハタチそこそこだったら、全然違う感想を持っただろうな。
「こうはなりたくない」っていう典型的な女がたくさんでてくるから、
怖いけど、あんまり関係ない話みたいに軽~く考えちゃっただろう。
でも、
こればっかりはどうしようもない力で
自然と「なりたくないモノ」になっていってしまうものだと
知ってしまった私にとっては他人事じゃないですよ…。
男性にだって
人生の分岐点となる恋愛や歳をとって変わることもあるだろうけど
女性の比ではないと思う。
恋愛、結婚、出産するかどうかで人生は全然違うし
彼氏、旦那がどういう人かによっても全然違う。
人生において生活の基本部分の変化のふり幅は
男性よりやっぱり女性のほうが大きいし
歳をとることは、
男性にとってはプラス要素が多くても、
女性にとってはマイナス要素が多すぎだよ、と嘆きたくなる。
特に35歳を超えても結婚していない(できない)女性は
恋愛対象となる男性からも、
会社の男性からも、
仕事上の立場すらも
扱いづらいものとして分類されちゃうんだもの。(特にこの国では)
あー本当に、いろんな意味で『怖い』短編だったなぁ。。
ちなみに。
・無邪気な悪魔
・ささやかな誤算
・蒼ざめた夜
・女友達
・残月
・雨に惑う
・一夜まで
・あね、いもうと
この8作品。
その中で、『残月』『一夜まで』は好き。
『女友達』『蒼ざめた夜』は怖すぎ。まじで。
何が怖いって、現実にありそう・起こり得そうだから。
醜い感情を持たずに暮らせたら
本当にそれは幸せなことだよなあ、と感じさせてくれた小説でした
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短編集。レビューを書くのが遅くなりすぎて、いまやほとんど憶えていないのだけれど、つまり私にはその程度しか残らなかったようだ。最後の短編だけ、私と同じ名前の人が出てきたことと、ちょっと奇妙な「イザベル、あるいはめぼうきの鉢」(キーツ)みたいだったので印象的だった。
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短編集。
唯川さんは女の心理描写をうまくとらえている。いつも感心。
女の美しさも醜さも現れていると思います。
自己反省用にいいかもしれない。
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さすが唯川恵だなぁって思う一冊。
必要以下でも以上でもないぴったりの言葉で構成されているように、
とても読みやすくて内容もすらすらと入ってきた。
短編集。
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久しぶりに読んだ唯川作品。
「彼女たちにどんなカクテルやお酒をお出ししようか考えました。
しかし、その前に、息がとまるほど蒼ざめた女性にカウンターで対面したら、
まず『深呼吸』をおすすめしようと思っています」という
「スタア・バー・ギンザ」オーナーの解説が、何より的を得たアドバイスだなと感じた。
読んでいて思ったのは、悪いことや後ろめたいことをしていると、
必ずやいずれは、しっぺ返しに遭うんだなということ。
もちろん、道理にかなっているわけだけど。
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十人十色と言われる我々。
人生の息がとまるタイミングを、
恋愛という絵の具で描写してくれます。
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読み終えた感想は、「お風呂にちょうどいいかも」。
そしたら「風呂本にオススメ」というタグがあってちょっと嬉しくなった。
やっぱり??
(2009年9月)
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唯川作品全開な感じが良かったです。
男性には書けない、女性の心の動きがすごくリアルに(読めるように)描かれていました。
新幹線の1時間で楽しめる気軽な作品ですね。
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色々な女性の短編集。
どの女性も心の底に怖さを持っている。そして、その怖さは自分にもあるのではないかと思ってしまう。唯川恵の小説は気が付くと自分に重ねて読んでしまうところがおもしろい。
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女は怖い…どれもありそうで、妙に納得してしまうトコもいっぱいだった。息がとまるほどの瞬間…生きてたら必ずあるよね。
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唯川恵の短編集は初めて読んだ。
こういう感じだったのか!もはやある種のホラー…でも分かっちゃう所も。
読みやすいし、珍しく感情移入する所も。極端だけどリアルな描写がある。
短編集の後の解説を読み終えて、一つの作品な気がする。ドロドロしているけど解説でフワリとまとめてくれた感じ。
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金や地位や名誉というのは、昔は男が欲しがったものだが、今は女の方が欲しがっている。
確かにその通りだと思う。けれど男がそれを求めないから、女よりもか弱い存在になりつつある。だからこそ、女が男のポジションを脅かしているのではないだろうか?
世の中には向き不向きというものがある。昔は男しか出来なかったような仕事も今は女が出来る。男にとってそれは屈辱的で、邪魔なことだと思わないのだろうか。女だからとて馬鹿にする男は嫌いだ。しかし男のポジションを脅かしている女はどうなのだろう。最近それが難しい。