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妄想力満載
2012/11/23 16:47
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もへじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
話の設定に最初は【何じゃこりゃ】とおもったけど、結果的には妄想力満載女子には面白い話しでした(笑)
一気に読めて、かつ、この先どうなっていくんだろうと、妄想しまくりました(笑)
できれば、日本の昔話的路線でこの一族?の話を読んでみたいです。
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【あらすじ】
まるで、本当に恋をしているようだ―人魚の息子として生まれ、満月の夜に女の体になってしまう秘密を抱える司波。人並み外れて優れた容姿と優等生の仮面で他人を欺き、それを誰にも悟らせずに生きてきた―ただ一人、高校時代の同級生・榊淳行を除いては…。ある夜、榊と再会した司波は、女の姿で彼の気を惹くゲームを思いつく。だが榊が男しか愛せないと知るや、自分でも制御不能な欲望に突き動かされ、彼を無理やり抱いてしまい…。
【感想】
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ファンタジー物は苦手だなと思いながらも神江真凪の本だから手にとった。やっぱり読んで良かった。
司波と淳行の不器用にも程がある恋に行き着くまでやきもきやきもきさせられた。そのやきもきしてるあいだの愉しかったこと! 美奈と司波のアイデンティティの狭間でウロウロする司波は読んでて楽しい。人魚の一族の設定は彼らの生活の裏付けや司波のトンデモな性格を納得させるのには必要だったと思う。ホテルでの変身後のあれこれには充分堪能。変態の方向に行ったらヤダなと思っていたので、丁度良い加減だったと。
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人魚の息子として生まれ、満月の夜だけ女の体になる司波。
普段は優等生の仮面を被り、その優れた容姿から周囲を欺きつつ、満月の夜は男を手玉に取る遊びを楽しんでいた。
そんな時、豹変した男に襲われているところをたまたま通りかかった高校時代の同級生・榊に助けられる。
司波の人生で、唯一、司波の本性を見破ったような声をかけてきた榊に対して、司波は悪趣味なゲームをしかけることにする。
それは、女として榊を落とす――というものだった。
けれど、実は榊が男しか愛せないと知るや、司波は榊の了承も得ず抱いてしまい――
という話でした。
ちょっとファンタジー要素と執着要素が多めの話。
人魚という設定が完璧に生きていたかどうかは疑問が残るところですけど、まああっても悪くはなかったと思います。
どっちかっていうと、ダークな印象ですが、気持ちがないわけではないので、どろどろ感は薄めなので、読みやすくはあると思います。