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まじぱねえっす!
金が無くて、同棲中の彼女の親に莫大な借金抱えてるのに、衝動的に高価な古本を買う姿勢はかっこういいものだ。しかし、小市民的な部分も多く描写されていて、あれだ、福満しげゆき先生を「ブックメイカー」で過負荷にしたらこんな感じになるんだ!
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こんなダメダメ男と同棲してる女の気が知れないっ!
ってくらい ダメ男なのよ。 もー、ため息の連続...
私小説家って言うから驚いた! 実話なのか!?
ここまで自虐ネタを さらけ出していいの?
でも、うまい! 悲惨を通り越し、爆笑を誘う まさにその通り。
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内容(「BOOK」データベースより)
女にもてない「私」がようやくめぐりあい、相思相愛になった女。
しかし、「私」の生来の暴言、暴力によって、女との同棲生活は緊張をはらんだものになっていく。
金をめぐる女との掛け合いが絶妙な表題作に、女が溺愛するぬいぐるみが悲惨な結末をむかえる「焼却炉行き赤ん坊」を併録。
新しい私小説の誕生。
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私小説ということですが、卑屈な性格のくせに身勝手な論理で行動する主人公が痛々しい。はなから読者の共感を得ようなどとは思っていないような作品であり、同じ妄想的なら森見登美彦氏の作品に出てくるような愛すべき変人の方が好感をもてます。
他の作品のレビューを読むとどれも同じような作風のようですが、芥川賞の選考基準って何なんでしょう?
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文豪小説のような文体に、現代風なアイテムと会話が絡む新鮮な文章。
掲載されている二つの短編は、私小説なのでそれぞれが絡み合った内容でシームレスに繋がっている。
口が裂けても言えない、しかし心の奥底で持ってしまうアンモラルな感情をそのまま文章化してしまう新手法(カミングアウトぶり?)。
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現代の私小説というとまず車谷長吉が浮かび、次いで厳密には離れるが町田康あたりがパッと浮かぶ。どちらも作風自体はまるで違うものの、ダメーな感じが実に好み。さて、西村賢太の話に戻る。作風のみを聞くと、町田辺りとモロ被りの被りまくりに思えてやや不安。が、そんな不安は読みはじめた途端に雲散霧消。西村は西村で、面白い。表題作よりも併録の「焼却炉行き赤ん坊」が良かった。テンポの良い破綻は実に痛快で爽快だ。
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西村賢太作品を読み終える度にサイテーだな、と思う。
だけどおもしろくてもっと読みたいとも思う。
サイテーで読んでいてイラッとさせられるのに、もっと読みたいと
思わせる小説というのはとてつもない気がする。
これからも期待。
毎回、イラッとはしているが、作家・西村賢太が好きだ。
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2011年の芥川賞を受賞した西村賢太さんの代表作。私小説。自分はろくに働かないわ、女の金を奪い取るわ、暴力は奮いまくるわ、はっきり言ってウジ虫以下の男である。読後、いやな気分になる。でも、気がついたらまた読んでる。みたいな本です。
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2012/01/13
これは酷い…。しかも、私小説というのだから。
でも、文句無しに面白い。
狂人、奇人、蛮人、人非人。
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西村賢太、ちょっとくせになりそう。ここまで書いちゃう?感じが太宰的?もっとヘビーだし、嫌悪感があるのにもっと読みたくなってしまう感じがすごい。読後一週間くらい経って、「あー・・・自分にもそうい所あるなぁ・・・」と思わされる感じも不快感なのに、怖い物みたさ?のような感覚になりました。町田康が解説に書いている内容に納得です。
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元来、本好きだが、文学的な小説は滅多に読まない。練り込んだ話ではなく、私の話と言うのがどうも読んでてしっくり来ないから。でも、この私小説は少し楽しめた。それは作者の私のハチャメチャさ故だろう。実際こんな人物、近くにいたらさぞかし迷惑なんだろうな。
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自分の読書は芥川賞より直木賞!であるが、受賞したときの風貌とコメントが印象に残っていた西村さん。中編2本が収まったものが文庫であったので、このくらいなら読めるかも、と手に取ってみました。私小説というのは読んでいて他人の日記帳(公開前提のブログとかではなくひっそり付けるもの)を覘いているようで何とも言えない気持ちになった。同居する女がパートで働いた金で暮らしながら、敬愛する作家の没後弟子として作家の全集を出すために古本を蒐集し全集原稿の校正をする男。全集を出したいという純粋な気持ちにうそ偽りは無いが、実益のあることは一切しないくせにタバコを吸い酒を飲み、生活費をかせぎ家事をしてくれる女につまらぬことで小言を言い、小言を言っている間に自分の感情に振りまわされて罵詈雑言を投げつけてしまい、言ったそばから後悔するその様を、独特の明治のような日本語で語っています。人間というものは理屈で全く説明できない面倒な生き物だと思いました。しかし、漢字が読めない、、、。読めないから検索もできず、かといって漢字辞典を引く手間を惜しみ、読めない箇所はなんとなくフンイキで流し読み。すみませんという気持ちと、読めなくて悲しい悔しいという気持ちと半分半分。言い回しや使われている漢字は日常的にふれないものも多かったですが、内容は特に難解なわけではなく、特に苦労したりせずに読了。
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苦役列車が映画化される西村賢太の代表作である私小説。
モノを書くことや作ることの創造性と、カネにならなさの乖離は今さら言うまでもないことだが、それに加えて仕事ゆえか元来の性分なのか、どうしようもない社会性のなさが、あくまで主体的な視点から描かれる。時代感は昭和40年か50年代の感じなのだが、このメンタリティーは普遍なのかもしれぬ。
グローバルにつながるネットワークの外におかれる人物に焦点を当てて、さらに時代を切り取っていく感じになるともっと話に深みが出るのだと思うが、なかなか取材も大変なのかもしれぬし、まあこれはこれで、西村賢太だから許される世界、ということになればよいのかも。
町田康のあとがきは、これまた素晴らしく言い得て妙。
映画化される苦役列車が、どのように現時代性を持つか、山下監督にも今から期待している。
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それなりに面白い。ただ、ネタが同居していた元ウェイトレスの女ばかりなので、ちょいと飽きてきたというもの事実。
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『苦役列車』を読んで、西村氏の本を読んでみたくなり、手に取りました。
相変わらず、読みやすい文章は好きで楽しかったのですが、
主人公の横暴さが『苦役列車』以上に増していて、ところどころ辟易する部分も^^;
貫太のその後も気になり、もう一冊読んでみたいとは思いますが、
主人公の屈折し過ぎる性格がうつってしまいそうなので。。。^^;、
ちょっと他の本を読んでから、また読んでみたいなと思いました。
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クソ本。
主人公(私小説だから作者本人?)は俺の一番嫌いなタイプの人間。
苦役列車はまだ読んでないからなんとも言えんけど同じようなかんじだったらよく芥川賞とれたなぁというかんじ。