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現実離れした不気味さという意味で、
どこか怪談を思わせる作品が多い。
ストーリーとして、意味のあるような、ないような。
嫌いではないけれど、どうしても読みたいという気にはならない。
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たんたんと説明が進み暮らし向きが分かる話が多く、なぜか、怖い思いをした場面(ニューヨークでのマンション侵入、大学の宿舎で突然なる警報機)が印象に残りましたが、あまり深刻な雰囲気で語れるわけでもなく妙なズレを感じます。
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河野多恵子さん、初挑戦。
エッセイのような、小説のような。
泥棒に入られたことが間違いなくあるだろうなと思いました。
たぶんあれはエッセイで、小説にもしたんだろう。
すごく色々なことを思って書いたんだろうなと思いました。
私にはなんとなく難しくて、たぶん河野さんが伝えたいことのいくらも分かりませんでした。
他のも読んでみたいです。
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いずれも著者の経験と小説の中間にあるような日常小説。ごく普通の日常が実は非凡さに満ちていることに、我々読者は衝撃を受ける。そのことを一人密かに感じ取る主人公の感性に驚かされる。高齢の著者の最近の作品であるのだから、半分の年齢の我々は、心して感性と向き合わねば、と思う。
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山田詠美さん選の小説の中に河野多恵子さんの作品
があり、その文章をざっとみたとき、すきな感じと
思ったので、図書館の本棚にたまたまあったこの本
を借りて読んでみた。やっぱりすきな文体だ。静謐で。
この短編集の中では「異国にて」がすき。
次に「いのち贈られ」
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老境に至ってもなお作品を淡々と生み出している作家河野多恵子さんの作品『逆事』を読んでみた。正直な感想はさすがに文章は研ぎすまされていて美しく、枯れているなあといったところです。短編集で、著者の自伝ともとれるような部分もありつつも小説として微妙に成り立っている。こういう人の事を手練といってもよいのかも。
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小説というよりもエッセーみたいな感じ。
読んでいて、作者が何を伝えたいのか自分にはさっぱり分からなかった。
もっと時間が経って、もっと人生経験を積めば見えてくるものがあるのかもしれないが・・・。
現時点では、理解不能だった。
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人は満ち潮どきに生まれ、干き潮どきに亡くなるという
表題「逆事」を含む短編集。
不思議と言うか何とも捉えどころのない話。女性が語り手であり、とても丁寧で型式ばった話し言葉で綴られる。特になんということもなく淡々と綴られる状況と感情に、もしやこれはエッセーであったのでは?と感じてしまうほど。
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リアリスティックでミステリアスな短編集。ごく普通の日常の風景の中に存在する微妙な空気や突然襲ってくる恐怖が、読者の前に繰り出される。いやいや、繰り出されるというより、放り出される、といった方が正しいかもしれない。そして、目の前に放り出されておろおろする読者の様子を、著者はどこかで微笑んで見ているような気がする。