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「ホンマでっか?TV」ではいい味を出してる門倉先生だが、本書は硬派に統計学を綴っている。
前半はなんとかついていけたが、後半はささっと読み飛ばしながら読んでしまった。
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統計の作られ方を知らないと、間違った判断をする恐れがあるよって話。GDPとか初婚年齢、平均寿命、世界の貿易収支を合計するとマイナスになる話などは特に面白かった。
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統計について、非常に分かりやすく書かれている本。特に、統計が実感と合わない時があるのはなぜか、の部分は興味深い。
数字やグラフが多い一方、扱う話題は私たちにより近いものが多い。多少の統計の知識があれば、より楽しく読めるし、むしろ無い人にもオススメ。統計の面白さにきづけるのではないでしょうか。と言っている私も多少齧っている程度なので、詳しいわけではありませんが…。
密度が濃い一冊です。
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統計の算出方法は定式化されており,その算出結果の意味あいを正しく理解しないと大きな勘違いをしてしまう。その例がいくつか紹介されています。最後は地下経済の大きさについて論じていた。正直,あまり面白い内容は無かった気がします。
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[ 内容 ]
政府や民間の調査会社など様々な機関が発表する統計は、私たちが経済や社会の動きを数字で把握するのに、とても便利なものである。
しかし、世の中に氾濫するたくさんの統計を正確に読みこなすことは容易ではない。
「積極的な人」、「大人しい人」、「怒りやすい人」、「泣きやすい人」、「せっかちな人」、「のんきな人」など、人間一人一人が独特の性格や行動パターンを持っているのと同じように、ひとつひとつの統計も、「上振れしやすい統計」、「下振れしやすい統計」、「変動の大きい統計」、「変動の小さい統計」など、独特のクセや動きのパターンを持っているのだ。
具体的事例で統計センスを身につける本。
[ 目次 ]
第1章 「平均」に秘められた謎(「平均」という「記述統計」 男性の好みは平均顔の女性? ほか)
第2章 通説を疑う(「みせかけの相関」にだまされない グレンジャーの因果性テスト ほか)
第3章 経済効果を疑う(誰でも簡単にできる経済効果の推計 生産誘発額 ほか)
第4章 もう統計にだまされない-統計のクセ、バイアスを理解する(景気判断の方法 なぜ私たちは景気の回復を実感できないのか ほか)
第5章 公式統計には表れない地下経済(経済の本音とタテマエ 「善女のパン」 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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統計を読むときは、それがどのようにして集計されどのような誤差を含みやすいかを理解しておかなければ、適切に解釈できない、ということを事例を交えて解説する。第1章では算術平均、幾何平均など様々な平均の求め方を紹介し、「平均」をどのように読み取るべきかを解説する。事例として平均貯蓄残高、東証株価指数、豊かさ指標、平均寿命、初婚年齢などがあげられる。第2章では統計の裏付けがあるかのように語られる様々な通説を疑う。みせかけの相関に騙されないために、その統計の持つ意味をとらえることが重要だとする。事例として割れ窓理論、有効求人倍率、検挙率、年末商戦、サービス残業、所得格差、デフレなどがあげられる。第3章では「○○の経済効果」がどのように算出され、どの程度意味があるのかを解説する。一次効果を推計して、「産業関連表」を使って機械的に算出する過程を解説し、それがいかにあてにならないかも述べる。第4章ではGDPなどの経済統計の算出方法や、そのブレの傾向を解説し、ブレの傾向を把握しておかないと誤った経済政策を導きかねないことを述べる。第5章では地下経済について。GDPには表れない経済が、決して無視できない大きさのものであることを推計する。目次 第一章 「平均」に秘められた謎 第二章 通説を疑う 第三章 経済効果を疑う 第四章 もう統計に騙されない −統計のクセ、バイアスを理解する 第五章 公式統計には表れない地下経済一〜二章で統計の集計方法とそのクセを理解しておくことの大切さが繰り返されるが、統計を疑うために別の裏付けある資料・統計を持ってくるのではなく、定性的な意見が述べられるだけなので、少々説得力にかける。三〜四章は筆者の専門分野。各産業間の関連性が指標として算出されており、それを使えば経済効果が半自動的に搬出されるという種明かしは特に興味深かった。最後の「地下経済」とは、犯罪の他にも脱税があげられる。推計される脱税やそれによる隠し資産の規模が、意外と大きなものであることに驚かされた。全般に統計一般というよりも、経済統計・指標を通して社会を読むためにはどのようなことを考慮しなければならないか、という点が主眼であるようだ。
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ご存じホンマでっかの門倉先生、おかりなさい。
いやはやテレビからは想像できないけど、いい本書いてます。
地下経済の規模を推計し、地下経済を無視すれば政策を誤るというのはなるほどな~と。
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面白かったが何だか残念な本。
もう一歩深堀りしてほしいところで、サラッと次の話題へ移ってしまう。その繰り返し。
そのため、面白かったのだが、読後の満足感はあまりなかった。
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マスコミの統計を鵜呑みにしてはいけない。
特に経済効果に関しては、以前から疑問視していたが
簡単に算出することができることを知り、やはりかと思った。
数字になると信じてしまう傾向があるので注意していきたい。
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統計リテラシーの本。・平均値は正規分布するときのみ意味があり、モードやメジアンと使い分けるべき・データの作られ方失業率はハローワーク経由のものを数えており、最近ではハローワーク以外の求人が多く、上振れしやすい。「経済効果」の算出もインパクトを出そうとしてマイナス面を無視したものになりがちだし、算出根拠がいい加減(皇室男児誕生の経済効果の時は「1500兆円の個人資産の1%ぐらいが支出に回るだろう」というだけで算出されたり)だったりするので重視する必要はない)・共産主義社会では覚えをめでたくするために過剰な報告をしていたのが資本主義になると節税のため過少報告になり、GDPは下振れする。グレンジャーの因果性テストというものがあり、相関関係から因果関係を判定するために各変数について説明性がどの程度かを判定する。
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統計自身が持つバイアスや意味を読み解く本。
経済効果の算出方法や統計に現れて来ない地下経済の規模についても述べられており、実態を正しく把握することの難しさが知れる。
為替やる時にはここも気をつけて指標みなくてはいけないんじゃないの?
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途中で、うーーんヨク分かりました!で?って感じの感想でした。
様々な思惑が統計数字を出しているという説明が長すぎるのと、統計数字の間違い公式がまどろっこしかったかな。
そんなこんなで、読んで間もないにも関わらず、あまり記憶に残らない本といった感想。
タイトル、なんか惹かれるかんじですけどね。
それほどでもなかったかな。
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統計学を始めたばかりという人,研究・ビジネスなどで統計数字を見る際の問題点・留意点を明確にしたいという人にオススメ。
統計数字は経済の状況を概観する上で必須のものですが,それらの数字の見かけの動きに騙されないようにするための解説が上手くまとめられて書いています。
ただ,紙幅上仕方のない事ですが,各種統計を網羅しようとする余り,全体的に浅くなってしまっている印象があり,「統計学」としての知識をより深めたい方はやはり本格的な統計学の専門書を読まれることをお薦めします。
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経済統計の実感とズレる理由として ①平均の出し方の問題 ②通説がみせかけの相関が使われていること ③経済効果の出し方の問題点 ④外国の統計デ-タが当てにならないこと ⑤無視できない地下経済の5点をあげている。
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東証株価、合計特殊出生率、豊かさ指標、・・・・。卑近な統計に隠されたバイアス、クセ、謎をわかりやすく解説。短い文章でコンパクトにまとめられている。地下経済の存在、意外と出鱈目な各国のGDP数値、統計のバイアスを見誤った日銀。などなど、意外な事実に驚かされた。