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1.インターネットを通して、日本はどう変わるべきか?
大前が本書で主張していることは、インターネットの普及によって増々国際競争力が求められるということである。つまり、日本が先進国であるという自負なんてものは捨ててしまったほうがいいだろう。いち早くそのことを察知したシンガポールなどは公用語を英語にし、国をあげてグローバル競争に挑んでいる。
もう一つ大前が述べていることで気になることは、明治に作った古い法律によって、さまざまが事業が進みにくいということである。それに比べて、後進国のほうが厳しい法律もないせいで、インターネットを利用した様々なサービスに参加しやすいようだ。僕も確かにこれには同感である。このままでは、いいとこアメリカに二番手に過ぎないとこの当時に大前が言い放っているのは実に凄い。
2.インターネットを通して、企業はどう変わるべきか?
まず大前が主張していることは、いわゆる日本型経営を変えることである。キーワードとしては、”グループウェア”であろう。簡単に言ってしまえば、様々な情報をデーターベース化してしまい、そのデーターベースにアクセスすることによって、瞬時に自分の持っていないノウハウなどを手に入れることができるようなシステムを構築することが世界で競い合うには重要だ。
3.インターネットを通して、個人はどう変わるべきか?
インターネットを通すことによって、世界中の人と瞬時にコミュニケーションガ取れることで、国籍などというものに縛られることがなくなる。それによって、やはり世界の標準語としての英語力が増々必要になってくるだろう。日本語での発信や受信というのは世界で見ればごくわずかなのである。また様々な分野で今までにない問題に直面することになるだろう。だから、日本の教育のように答えが常に用意されている社会で育ってきた人にとっては、今後は答えを己で発見していかなくてはいけない世の中になるので、その点での意識改革が必要だろう、と大前は述べている。