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あぁ、4巻読み終わってしまった。。
何と言うか、ここまで延々と信玄の凄さを読んでしまうと、「嘘でも良いから西上を達成して!!」と思ってしまうのですが、学校で習った歴史にそんなコト書いてないですもんね。歴史は変えられない。
でも、それだけ感情移入させられた作品でした。だからこそ読後の寂寥感と言ったら。なんかラストだけでも美しい救いがあったら…とも思ったんですが、そこは新田次郎。あくまで信玄のカリスマと、残酷ではありますがその後の「事実」を描いたのでしょう。
不思議だったのが武田勝頼です。
どうにも最後まで、「やる気があるけど…なお坊ちゃま」の域を脱せなかった感があります。オトンもあぁ言ってるんだし、国に帰んないで西行っちゃいなよ!というツッコミを心の中で何回したことか。
しかし、そんな描き方をした張本人たる著者が『武田勝頼』という本を書いている。しかも、「ときに凡将愚将とも評価される勝頼の実相に迫る歴史大作」というフレコミつき。
高度なマーケティングなのだろうか…(笑
派手ではないものの、歴史小説というものの面白さを教えてくれた秀作でした。
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歴史にifはないけど信玄が病気じゃなかったら
信長は積んでたかもね。あと信玄は若い頃より
肺炎持ち。Covid19の症状と繋がる。
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すごく面白かった。ますます信玄が好きになった。
・父、信虎追放の経緯
・山本勘助が間者という事
・川中島や三方ヶ原の戦いの見解
・長男、義信の離反の解明
は創作
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最終巻の中心は西上作戦。
正直、不要ではないかと思う話も少なくなかったが、三方ヶ原の戦いと信玄の最期の描写は読み応えがあった。
物語は新田の自説によって締めくくられている。
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武田信玄の西上作戦が描かれている。
三方ヶ原の戦いは武田軍が一気に徳川軍を蹴散らしたイメージだったけど、徳川軍をおびき寄せる作戦を立てて実行したこと、それが時間との戦いであったこと等、面白かった。
信玄ほどの武将も病には勝てず。進軍していると思わせて信玄の体のために古府中に連れて帰ろうとした重臣たち、側室たちの心中はいかばかりか。
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全4巻を読了。昭和40年から8年にわたって「歴史読本」に連載された大長編ものだそうですが、さすがに読み応えがあり、充実した読了感です。
晩年の信玄。といっても53歳で亡くなるので、今から考えるとさほどの年齢ではないのですが。結核に悩まされながらも、天下統一に向けて、西上の夢を追いかけます。ラストの三方ヶ原の戦いで家康を破るも、そこで命が尽きる場面。さどかし無念だったろうし、もしあと10年命があったなら、その後の歴史は変わっていたかもしれません。
忘れられない歴所小説となりそうです。