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"高校","いじめ","占い"などというラノベっぽい題材の作品ではありますが,この,直接肝臓ぶっ叩くような各章末と,なんかよくわからないモヤモヤが残るラストは,ライトノベルって枠組みでは縛れません.普通の学園生活からじわじわと,えげつないハシゴの外し方されるので,瀬戸口廉也作品とか好きな人は是非.
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おもしろかったけど最後がもう少ししこりの残る感じで残念でした。
内容がけっこうハードなだけに最後はきれいにハッピーエンドにしてほしかった
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新興宗教を軸に信仰に振り回される人々の話。文化系トークラジオLife2011年5月22日放送分「信じる論理、信じさせる倫理」の回で紹介されていたので読んだが、Podcastと合わせて読むと非常に悩ましい内容だと思う。あえて感想は言わずに、興味があれば手にとってみて読まれる事を勧めます。
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Podcast『文化系トークラジオ Life』にて、「信じる論理、信じさせる倫理」というテーマの時に紹介されていた小説。父親が新興宗教の教祖である主人公と、その宗教がきっかけて家庭崩壊を起こした幼なじみと、その新興宗教に心酔するクラスメート。「信じる・信じさせる」ということは、えらくオオゴトなんじゃなかろうか…と思わされた作品だった。僕は結婚してから三ヶ月が経つけれど、これも相手に将来を信じてもらってのことなわけで。すごいな、これって。「信じてもらう」ということは本当にうれしいことだけれど、無責任にしていいことじゃないなとも感じた、そんなおはなし。
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これが本当にラノベなのか? と思うほど妙にリアルで重い。セカイ系じゃなくて、社会と繋がってる話を求めている人には良いと思います。
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読みながらあれこれ考えるのが楽しい作品。
ラスト前まではすんなり読めたんだけど、
最終章がなるべくしてなったと言うよりは、
作者が言いたいこと多くてハンドルをあっちこっちに切り過ぎた、
という感じがしたのがちょっとなー。
個人的には、最終章で急に主人公の印象があんまり良くなくなった。
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著者の前作「ストレンジボイス」の重暗い感じが気に入り、期待しながら読み始めました。
前半、表紙イラスト通りの爽やかな雰囲気の青春ラブストーリが展開されていて、作風変わったのかな~と、思ったのですが、問題なかったです。
導入部分に関しては、普通のラノベ風なのですが、今回もまたラノベのニーズと違ったような重苦しいテーマ、「宗教」や「神」を取り扱っています。宗教に陥れる手口、宗教にすがる人の気持ちなど、上手く描かれており、共感できます。
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新興宗教を扱ったラノベ。
主人公をとりまく二人の女の子が、主人公の父が教祖の宗教で苦労している、という話。
ラブコメ主流の男子向けでは珍しい題材で、しかも難しいテーマ。
文章が淡々と描かれてて、一般向けっぽいところもあるけど、終盤の怒涛の展開はラノベだった。両方のよさをあわせもった良作かな。
終始、七瀬の占いや克美の締め上げ方、父親の組織の束ね方、偽善者ぶった先生の指導法、アカの間宮女史のケンカの仕方など、さまざまなかけひきや人間関係のテンションが描かれていて楽しい。
すごい上手い人なんだと思う。
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『パニッシュメント』読んだ。異常者が異常者に弟子入りする『ストレンジボイス』、普通の人が異常者になりたがる『パニッシュメント』、異常者が「普通」と和解する『ペイルライダー』ときて次はなんだ。異常者と異常者の殺し合いとかかな…
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これはガガガ文庫でやる必要があるのか!?
新興宗教の教祖をしている父をもつ主人公・郁と幼なじみで母親がその宗教に填まっている常磐、タロット占いで一躍クラスの人気者の座についた七瀬の三角関係じみた恋愛模様。新興宗教が柱にどっかりあり、普通の青春かかけ離れたものになっている。結局何が言いたいんだかよく分からない。何よりもガガガ文庫というライトノベルのレーベルでやるべきことなのかが分からない。
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表紙の感じと帯惹句とは若干ギャップがありますね。
”怒涛の恋”を恋愛ものとしての言葉で受け止めれば中身はスクールカーストと宗教でした、となりますわ。
スクールカースト部分はAURAよりも陰湿な感じが妙にしっくりくるし、それは蓮也といういじめ実体験者の言葉からも感じ取れる。
そして宗教。こちらについては父親の描写が若干薄く感じたものの、宗教と神様、それに縋る信者の構図をしっかりと捉えている。
いかにもガガガっぽい作品です。ガガガ初心者の方に「ガガガってこんな感じ」というにはいいのかもしれません。
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高校生を主人公にした宗教を題材とした青春小説
青春小説というくくりは便利すぎるが冒険と並んで物語景色にしやすいということなのだろう
対して教養小説(あるいはジュブナイル)が少ないのは大人の立場に立って成長というものを描けるほど大人になれないからだからだろうか
高校生的なあれこれと宗教のそれこれを上手く絡めたところががとても面白い
ライトノベル的な(エンタメ的な)色気がないので広く受け入れられるような話でもないけれどもガガガ文庫らしいとしかいえない