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大江戸ハードボイルド!元岡引の版木職人伊之助が江戸の夜に謎を追う。藤沢作品は後年はサービス精神が旺盛になりすぎた感があるけれど(主観デス)この辺は渋味と甘さが程よくて私のような素人時代小説好きにはピッタリです。
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山田洋二さんによって、続々映画化されている藤沢周平氏の時代小説です。
元岡っ引きの浮世絵版木彫り、伊之助が、元親分に頼まれてアフターファイブに行方不明の娘を探すストーリー。
ミステリーとか捕り物帖的なおもしろさもさることながら、江戸の当時の空気や風物、華やぎ、翳りなどを存分に味わえる上物。
悲しい最後かと思いきや…。ふふふ。
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かなり大好きな捕物シリーズです…。3作しかないのが勿体ない(私見)。
伊之さんのオトコらしさにシビれます!!おまさとの関係も、この頃のが一番好きだなぁ…。
密かに時代劇化希望の作品だったり。
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最近は捕物にはまっています
ひとつの事件が
じっくりと明らかになっていく感じがすごい いいよね
伏線とかがすごいいい
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時代劇ミステリー
消えた女を捜しながら、深く深く事件に関っていく主人公伊之助。
バラバラにちりばめられたパーツが組みあがっていく見事さ。
決して現代のミステリーに引けをとらない。
苦いラストは藤沢作品らしい。
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しまった〜。
いっぺん読んでるのに気づかなくてまた買ってもーた。
中身は、電車で読んでると、降りる駅をすっ飛ばすくらい
熱中させます。
面白いのは間違いなし。
当然次のシリーズも読みたくなる一冊。
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本書の解説に「アメリカのハードボイルド派の探偵小説である」とありますが、まさにそんな感じ。主人公の一匹狼っぷり、悪党の悪党っぷり、様々な伏線がひとつにまとまっていく様子など時代背景を現代に置き換えても違和感なさそう。藤沢作品は武家モノしか読んでいなかったので新たな魅力発見となりました。
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至るところで”ハードボイルド”と評されていたけれど、
あまりそっち系を読まない自分は単語自体を知らなくて
「”ハー【ト】ボイルド”って何だろう?」
と、ハートがゆでられるってどんなだよ、と本気で思っていた(笑)
(注:ハードボイルドは「固ゆで卵」から転じて冷徹・非情の意。推理小説の一ジャンル。)
この文章の端正さと構成の緻密さが好き。
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このシリーズはもっと評価されるべき!全3巻の伊之助シリーズ。めちゃくちゃ面白い。そして伊之助が最高にかっこいい。真実にグイグイ迫っていく過程に引きこまれました。もう一回読みたい。
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これは長編で、物語がするすると続いてゆくのでテンポよく読めて読了が早かった。
主人公は伊之助といい、とある人物から人探しを頼まれる。
伊之助は以前岡っ引をしていたことから、張り込みやら探索の手管まで非常に上手い。
その上、若い頃会得した体術っていうか、拳法みたいなのも使って悪い奴らと闘うのでそういうときの伊之助はすこぶるかっこいいのだ☆
ただ、派手さはない。
一身上の理由で刑事を辞めた男が、職人仕事をしながら単独で個人的依頼をこなす、という感じ。
微妙に関わってくる巷の悪党の所業、昔の上司からの復職への誘い。
それを退けて、伊之助は一人単独で調査し、頑張る。
しかしこの話の中ではさんざん苦労したにも関わらず、最後の最後まで探し人の行方はわからない。
だというのに、ラスト数ページのところでふと 版木刷りの仕事をしていたところに偶然、探し人の似顔絵が舞い込む。
「今まで伊之助がやってきたことは一体なんだったのさ??!」
と思う結末だったが、そこが物語りの面白さなのだろう。
探し人を見つけたときの伊之助の行動は早かった。
そこに、頼まれた仕事に対する伊之助の真剣さが強く出ていた。
面白かった!(^。^*
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元岡っ引の伊之助は女房が死んで以来、十手を返し彫師として働いていた。だが恩のある元岡っ引の弥八の娘が行方知れずと知り、探索に乗り出す。
おもしろかった!藤沢周平の捕り物がこんなに面白いなんて!もっと早くに読んでいればよかった!ぐいぐいと引き込まれて一気に読み終わってしまった。頁の残りが少なくなる事を惜しく思える本は久し振りでした。満足!
唯一、解説が不快でした。やすっぽい文章に読後の余韻をぶち壊されてうんざりしました。
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主人公が体術に優れていてそれにより窮地を脱するシーンが多いと私には思えました。しかし考えてみると時代劇は大体最後はチャンバラなのでそういうものなのでしょうかね。
江戸が舞台で私の暮らした街が頻出するので親近感が倍増でした。自動車も電話もなく現代と法制度も異なる江戸時代の捕物は、現代の刑事物と趣が異なりとても面白かったです。
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伊之助・・どことなく冷めた感じの独り者って思ったけど、読み進むにつれて、お人好しなところも見えてくる。
テンポも良くて、シリーズ第二弾もさっそく読まなきゃ。
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彫師伊之助捕物覚えシリーズ一巻。版木彫り職人の伊之助は、元凄腕の岡っ引。逃げた女房が男と心中して以来、浮かない日を送っていたが、弥八親分から娘のおようが失踪したと告げられて、重い腰を上げた。おようの行方を追う先々で起こる怪事件。その裏に、材木商高麗屋と作事奉行の黒いつながりが浮かびあがってきた……。本業の合い間をぬっての探索、幼馴染のおまさの一途な愛と昔なじみの仲間との絡み。丸腰で悪党と対決する伊之助の活躍を描く。秘密を知り巻き込まれたおようの儚い運命が涙を誘う。高麗屋の嫁おうのも哀れだった。
3作シリーズのハードボイルド時代劇、①消えた女・②
漆黒の霧の中で・③ささやく河。
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L 彫師伊之助捕物覚え1
しまった。こんなシリーズを読みのがしていたとは。藤沢周平、やっぱり隙がない。哀愁漂うところも情緒溢れるところも抜かりないし、無駄な文字はない。途中悪態つくことなく一気読み。隙がないから読むの大変だけど充実感で満たされる感じ。
しまいこんでいる藤沢周平本を久々にだしてまた読もう。