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これは…ミステリになるんでしょうか?そこのところは疑問ですが。戯曲の形式を採っていて、言葉遊びが中心となった作品です。
大文先生とミユキの遣り取りが面白かったです。大文先生、どれだけ合体したいんだ(笑)
文章中にはこれでもか、というほどの回文、同音異義文が出て来ます。日本語ってすごい、面白いと感じました。文豪と言われる人物だけでなく、現代の作家さんたちの名前もたくさん出て来たところも面白かったです。この作家さんってこんな人だったんだ、という発見もありましたし。でもこれ、(特に現代の作家さんたちですけど)ご本人さんに了解を取ってるのかしら…とか思ったり。
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鯨氏お得意の「言葉遊び」満載の本。
「小説を一度も書いたことのない大文豪」と、
そのアシスタントで「小説を読んだことがない」
女の子が、古今の文豪たちを倒しつつ、
「文章魔王」に戦いを挑む、という
何とも荒唐無稽な話(^ ^;
回文、駄洒落、謎掛け、同音異義語など
ありとあらゆる言葉遊びを、
「これでもか」というボリュームで
畳み掛けて来る(^ ^;
正直、第一印象は「よくやるよ」かな(^ ^;
「真相深いが難解いかん、永井荷風、孫子」
みたいな「文豪がらみ」の回文だとか、
「泰西の体制に対生する大政の体勢が、
胎生ゆえに耐性をなくし、
大成せずに退勢してゆく大勢にあるあることを、
大聖は大声にする態勢だったのだ」
みたいな、同音異義語づくしだとか、
時間をかけて考えられたことは分かる。
が、「努力賞」止まりって感じかな(^ ^;
つまらなくはないけど、下らん(^ ^;
途中から、読むのが面倒くさくなりました、私は(^ ^;
でも、戯曲の形を取っていたり、
お約束のギャグが散りばめられていたりと、
一応「最後まで読ませる工夫」がされているのは、
さすが巧者鯨氏の面目躍如と言ったところか。
変な話、「下らんもんだ」と思って読めば
それなりに楽しめるかと思います(^ ^;
本当に、つかみ所がないなぁ、この人は...(^ ^;
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ktkr。
小説とは何か。
メタ小説。
アンチ小説。
なぜか戯曲。
ミユキが文章魔界に、
失われた原稿を、
取りに行く物語。
夢と現実と虚構の、
入り混じる文章。
日本語の形態の、
不思議と奇妙を、
含むカリカチュアー。
クリシェ、フレーズの、
アウフヘーベンといってもいい。
意味の咀嚼と、
オマージュの叛逆。
言葉のテンペスト。
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「文章魔界道」にすむ文章魔王が、まさかあの文豪だとは・・・。
回文やら、漢字変換など、、言葉遊びがいっぱい。
脱力系の笑いだけど。
本格的なミステリを期待する人には、向かないでしょうねえ。
同じ作者の、『タイムスリップ森鴎外』が読んでみたいのだけれど・・・どんなものなんでしょう?