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二人目の子が生まれる前から上3歳半・下1歳半になるぐらいまでの、(わが経験的にも)怒涛の時期に育児月刊誌に寄稿されていた文章。
レインボウママなりたての(多くはあとになってみればたいしたことのない)不安も迷いもそのまんま、体調不良やストレスの波も、「仕事ができない」「自分の時間がほしい!」という本音などもせきららに。そんなこんなも25年後に読み返せばみなよい思い出、というところまでわかるのが完全版のおもしろさ。
自分の通ってきた既視感たっぷりのキモチやエピソードがあまりに次から次に登場して、ほっとするというか、しみじみを通り越してはげしく共感してしまう。
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「良いおっぱい 悪いおっぱい」完全版に続く、こちらも25年後の比呂美さんの加筆(突っ込みとも言う(#^.^#))を加えた完全版。.
長女のカノコちゃんが二歳直前から始まり、第二子・サラ子ちゃんを妊娠、出産、そして、育児の大渦!の日々を綴る一冊。
子どもがいかに可愛いか(だから、タイトルも“子どもの”おなか ほっぺ おしり なわけで)
同時に、いかに鬱陶しいか、が比呂美さんの見たまんま、書かれているところが、なんていうか、うんうん、そうだったよ!と。
育児はもちろん楽しいこともたくさんあるのだけど、何が大変だったかと思うと、
自分の時間が取れないとか(うん、本を読みたかったです。)
何をどうやっても泣き止まなくて、私まで泣きたかったとか(「ねぇ、何をしてほしいの?教えてちょうだい?」と、真剣に赤ん坊に話しかけたっけなぁ。)
いくら可愛い我が子といえども、二十四時間勤務・汗では息苦しくて大人と話したい~~!となったとか(主人の仕事がちょうど忙しいころで帰宅は毎晩深夜だったもんなぁ)
まぁ、あれこれ思い出すことはあるのだけど、
何よりも、
素直じゃないカノコに、わたしたちは2歳児の未熟さや論理を見るよりもさきに、自分自身を見てしまう。カノコを怒るたびに、カノコがこんないやな性格になったのは、じつはわれわれのせいだ、われわれの性格がもともとゆがんでいて、育て方も悪かったからこうなったんじゃないか、とつい考えてしまうわけです。
これですよ、これ!
あ゛~~~!!!そうだったよぉ~~~!
、
親子なのだから、確かに私と似ているところがあって、しかも、よく言われることだけど、似てほしくないところが似る、というマーフィーの法則。
子どもが依怙地になったり、わからんチンの様相を呈したりすると、
大人げなく腹を立てる→でも、これは私が悪いからこんなことをするのではないか。→でも、やっぱり腹が立つ。→そんな自分にもっと腹が立つ。
を繰り返していたなぁ・・・。
そっか、比呂美さんはあの当時、こんなことを書いてくれていたんですね。
娘たちとの おなか ほっぺ おしり (#^.^#) の日々はもう戻ってこないけど、
うん、あれこれあれこれありましたよ!というのが一番の気持ちかなぁ。(#^.^#)
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こうでなければいけない!等の育児本ではなく、作者ご本人の2児の働く母親の生活をありのまま書かれている作品です。夫との関係や自分の生理的なこと、仕事、子供それぞれの個性を客観的かつ動物的にとらえて面白おかしく書いてありました。自分自身の生育歴からなる価値観も見つめられていました。