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上巻の時点で、犯人が容易に想像できる展開でしたが、下巻を読了したので感想を書いてみようかと。
妹の貴族的(支配者階級)な考えと、兄の奴隷的(被支配階級)考えが起こしたCA事件ですが、現代日本のように階級社会が存在しない状態では、妹の考えを「気持ち悪い」としか感じません。ですが、巻末でエレナとレイオットが「クッキーに感謝して食べなさい」という会話は現代の我らにも解り易く著者が述べたものかと思います。
著者の後書きのよれば、最大5冊程度でシリーズ終了ということですが、ルート・ソーサリアンや完全体魔族それにCSAのカペル等、書くべきことが随分残っているように思うのですが、終わるのでしょうか?まあ、長引いたらそれはそれで嬉しいのですが。
あと龍が残していった異形の剣のイラストがカラーで描かれていますが、こういうのは著者からイラスト指定されるのかなーとも思いました。著者とイラストレーターどちらの独創にしてもよく考えられるなーと感心します。自分はこういう独創的な考えを構築するのが苦手なので特にそう思います。