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ソーシャルマーケティングを短期型のバズ・バイラル型と中・長期型のアドボカシー型に分けて展開している。前者はおもしろさ、インパクトといった消費者の興味・関心に訴えかけ、そこから生じる波及効果を狙ったもので、後者はこの本のタイトルにもなっている「キズナ」、すなわち消費者への信頼構築を第一に考え、そこに焦点を当てることの大切さを説いている。マス媒体によるマーケティングに疑問を感じている人や自社のマーケティングがいまいちだと感じている人には必見の書だと言える。
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結構濃密。ソーシャルマーケティングを行う、行おうとしている企業は読んだ方が良いかも。図書館でずっと借りっぱなしだった。
以下メモ
•琴線スイッチは6つ。おもしろさ、インパクト、セクシー、圧倒的な手間ひま、疑問謎解き、情動。ないねー。
•アドボカシー型のソーシャルマーケティングに取り組まないことによる6つのリスク。潜在顧客とお近づきになる機会損失、競合が先に絆を形成、消費者の本音を知りえない、無駄な広告宣伝コストをかけ続ける、変化についていけない、手遅れ。
•今日のクリックは潜在顧客の効率的な刈り取り。明日のクリックは好きになってもらう、絆を深めたりする潜在顧客の育成。費用対効果というよりも投資対効果。効率より効果を求める。当然KPIだって違う。
•オーダーからオファーの時代。前は広告主も課題が明確だった。今は何をして良いか迷う時代。オーダーの時代に「いや、それは違います」と言ったら鬱陶しいだけ。オファーの時代に「オリエンがハッキリしてないのでもうちょっと明確に」はダメ。メディアの組み合わせではオファーに応えられない。代理店の営業の仕方も変わる。
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■感想
「ソーシャルメディアマーケター三咲」と平衡して読んだが、この三咲の本のより詳細版な印象だった。
ソーシャルメディアマーケティング(以下SMM)を今後する人は必読ではないかと思う。
私はそもそもマーケティングのマの字も知らないようなヒヨッ子なので、マーケティングの考え方がなんとなく掴めてきそうな感じ。
事例も巻末に載っており、企業がどのように考えSMMをしてきたかを見ることができる。
もう一度読みたい。
■メモ
・3つのメディア(他社メディア・自社メディア・ソーシャルメディア)
・マーケティングコミュニケーションは「お見合い結婚」から「恋愛結婚」へ
ソーシャルメディアは企業がマーケティングをするために存在していない。
戦略PRは、売れる空気を作ること。ソーシャルメディアの弱みを補完してくれる。
アドボカシー、エンゲージメント、キズナがキーワード。
バズバイラル型:短期的なプロモーション的位置づけ
アドボカシー型:消費者と中長期的なキズナを作っていく活動
SMMを考える時は、ネットワークの規模を必ず考えること。
バズバイラル型はターゲティングが難しい。クチコミをコントロールできない。
アドボカシー型の注意点は、中長期になること、低価格・低関与商材(スーパーやコンビニ)などには向かない。
ステルスマーケティング:消費者に広告と気付かれないように広告宣伝活動を行う。
効果測定を必ずすること。
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濃密
ソーシャルマーケティングのコンサル会社のノウハウが
ぎっしりつまっている。
実際の経験こそなかなか積めるものではないが、
それでも基本的な業務フローを疑似体験できる。
自分は同様の会社で働くことはできそうもないが、
こうした業務フロー、コンサル手順は参考にしたい。
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自分の商品に興味をもたない消費者とのキズナを深めるには?①あなたが言いたいことではなく消費者が聞きたいことを考える⇒伝え方もテレビの情報番組などを参考に広い世代に伝わるよう「わかりやすいさ」が大切 ②存在を知ってもらうための努力
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アドボカシーマーケティングをソーシャルメディアで実現することに関して纏め上げられた本。
まずは目的を設定することが重要。決してメディア(mixiやTwitter)を使うことを目的にしない。その上で、伝えたい相手を考える。そして、手段を計画する。どのメディアを使うか、どのような戦略PRを組み立てるか。
非常に骨太な内容が最後まで続くが、とりわけ関心をもったのが目標の置き方。通常、KPIの設定ということになるが、いきなりKPIの設定は無理。したがって、KCI=Key Conversation Indicaterを設定し、KCIとKPIの相関を見ることで、精緻化していく。
KCIとは様々なソーシャルメディアで出ている生活者の声の傾向。
大きなヒントを得た本だった。
また、SNSを利用する際の企業ポリシーを具体的に例示しているところも非常に参考になった。
ソーシャルメディアを使って事を成そうという人には必読の書。
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[ 内容 ]
ソーシャルメディアマーケティングは、魔法の杖ではない!
本書は、ソーシャルメディアマーケティングを煽るのではなく、その実態を理解した上での取り組み、つまり消費者との中長期的な「キズナ」をつくり、「明日の売上」につなげる施策を解説する。
そろそろ、ソーシャルメディアマーケティングの本質を語ろう。
[ 目次 ]
はじめに ツイッターで商品がバンバン売れる?まぁまぁ、みなさん、ちょっと落ち着いて
第1章 ソーシャルメディアって何?―広告が効かなくなった本当のワケ
第2章 そして本当のキズナづくりが始まった―あなたに興味のない消費者に好きになってもらう方法
第3章 すべてを「自分だったら?」で考える―ソーシャルメディアマーケティング戦略の策定ステップ 実践篇
第4章 これだけは守りたいキズナづくりの一三か条―ソーシャルメディアマーケティングのガイドラインをつくろう
第5章 一番大きな壁は、実は社内にある―始められない・続けられない社内リスクの回避・解決方法の10ステップ
特別インタビュー 6社のキーパーソンから学ぶ
おわりに これから、真の人間マーケティングが始まる
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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■学んだこと
第一章 ソーシャルメディアって何?
▼ソーシャルメディアとは?
⇒「社会の媒体」、人間が生活している「現実社会そのもの」である。
・メディアの3つの分類
①他社メディア
②自社メディア
③ソーシャルメディア
※ソーシャルメディアは企業がマーケティングをすることを目的
に存在している場所でもなければ、口コミをコントロールできる場所でもない。
▼なぜ今ソーシャルメディアなのか?
①量的な増加
②発信された情報が蓄積される事、フローではなくストック
③発信される信頼性が向上した事
④消費者の買い物が変化した事
▼ソーシャルメディアマーケティングは「魔法」の杖ではない。
⇒もしかしたら企業の抱えている現状の課題を
解決する新しいイノベーションを引き起こすことができるかもしれない。
▼情報爆発だけが広告の効果を低下させたわけではない
①消費の成熟⇒欲しいモノは、全て揃っている。
②消費の学習効果⇒消費を通して賢くなった。
③情報リテラシーの向上⇒毎日が、情報の取捨選択になった。
④メディアの多様化⇒消費者の接触ポイントは分散化
⑤UGCの量的増加と質的向上⇒量が質を押し上げるサイクルに入った。
⑥認識できる選択肢の増加⇒人間は選択肢が増えすぎると選べなくなる。
⑦認知的不協和音⇒失敗したくないから、調べまくる。
⑧企業の相対的信頼性の低下⇒同時に、広告のアテンション獲得力の低下を招いた。
▼マーケティング目標は「売上・マーケットシェア」から、「利益・顧客シェア」へか
・顧客との絆を深め、いかに自社商品を買い続けてもらうか
無関心層や潜在顧客といかに「ゆるく」つながり、徐々に興味を持ってもらい、
ニーズを顕在化していくか。
第二章 そして本当ののキズナづくりが始まった
▼問題は「相手はあなたにさほど興味を持っていないということ」
・広告の役割は興味を持っていない人に興味を持ってもらうこと(レイ・イナモト氏)
・自己中心的・自己陶酔的な求愛は嫌われる前にスルーされる。
▼協業型ソーシャルメディア(Cooperative Social Media)
消費者と企業が互いに助け合い”協業”してつくっていく場所
▼商品力は「C/Pバランス」でできている
C=商品コンセプト⇒買う前に欲しいと思わせる力
P=商品パフォーマンス⇒買ってよかった、次も買いたいと思わせる力
▼消費者は二度評価する
・1回目の評価が「その商品を欲しいか否か」
・2回目の評価が「買ったあと、買って良かったと思うか否か」
▼ソーシャルメディアマーケティングの2類型
①短期的な話題を図るバズ・バイラル型
※バズ・バイラル型の誤解
・ソーシャルメディアマーケティングで、認知を向上させることは非常に難しい。
・情報のコントロールは「不可能」
・バズ・バイラル型でクチコミされる内容は「商品やサービスそのもの」ではない。
②消費者との中長期的なキズナを作るアドボカシー型
⇒顧客や見込み顧客が最高の商品やサービスを見つけることができるように、
企業はアドバイスを行う必要がある。しかし、推奨商品は、必ずしも自社商品とはらない。
※アドボカシー型のソーシャルメディアマーケティングに取り組まないことによるス
・潜在顧客とお近づきになるチャンスを失ってしまうリスク
・競合他社が先にキズナを形成してしまうリスク
・消費者の本音を知らないリスク
・無駄な広告宣伝コストをかけ続けるリスク
・変化したマーケティング環境に適応できないリスク
・手遅れになってしまうリスク
第三章 すべてを「自分だったら?」で考える
▼アドボカシー型のソーシャルメディアマーケティングは、現実社会の人間関係づりと同
▼アドボカシー型の注意点
・小さく生んで大きく育てるの精神で
・担当するスタッフが共有できるルールやガイドラインをつくっておく。
・相談できる社内の人やエージェンシーを決めておく。
・リカバリー施策を事前に考えておく。
・焦らず続ける。
▼オーダーからオファーの時代へ
もはやメディアの組み合わせではオファーに応えることはできない。
▼スコアカードによる効果測定
普通に純広を打った場合の1回あたりのインプレッション単価や、
クリック単価を想定した場合、ブログ、ツイッターなどでの情報掲載、
レビュー(評価)、レコメンド(推奨)には、それぞれ広告換算にしていくらくらの価値があるのかを定めて
それらを全部足して、効果を測定するやり方
第四章 これだけは守りたいキズナづくりの一三カ条
▼ソーシャルメディアガイドラインの具体的な内容例
・自分が「どこの誰か」公表する。
・常に誠意あふれる正直者でいる。
・双方向の会話を心がける。
・カッコつけず、等身大で親しみを持って接する。
・実際に会って話しているように愛を持って接する。
・会社の機密情報を公開しない。
・知らないことやいい加減なことは言わない。
・会社の看板を背負っている意識を持つ。
・常にオープンな会話を心がける。
・質問には素早く対応する。
・誤りはすぐに認め、謝罪する。
・誹謗中傷をする。
・守るべき法律を確認し、遵守する。
第五章 一番大きな壁は、実は社内にある
▼会社の中で進めていくステップ
・すべては「熱意を持った一人」の社内啓蒙活動から始まる。
・社内、業界、異業種のソーシャルメディアマーケティングを徹底的に調べる。
・部署内外に根回しして仲間を増やし、インフォーマルなチームを組成する。
���社が取り組むべき施策の骨子をつくってみる。
・上長を巻き込み、さらなる上位役職者のコミットメントを得る。
・社内を啓蒙するソーシャルメディアマーケティングのバイブルを作成する。
・社内の主要メンバーにインターナルトレーニングを実施する。
・ソーシャルメディアアーキテクトを設置し、企画や展開の全領域を支援・統制する。
・効果測定の指標と数値を明確にし、上位役職者の合意を得ておく。
できる限り多くの部署と定期的に情報を共有する。
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『ソーシャルメディア』!とりあえず飛びついてみて、なんだか効果が上がらないっていう企業も多いと思います。本書は、ソーシャルメディアに取り組む際の顧客との関わり方について、劇的な改革が必要という観点で、作業に取り組む前の『心構え』に、かなりの時間を割いてくれます。たくさんの失敗例を上げながら、なぜそれが失敗なのか、取り組みはよかったのに、顧客との関わり方が間違っていたなど、あ~そうだったのかとマーケット担当者であれば気付かされる点が多いです。後半の実践編では、どうやって社内の人間を巻き込んでいくか、どのようなKPIを提示すれば経営層も納得するのかと、ナイーブな部分とドライな部分を見事に融合させています。こんな内容の本が840円で出てもいいのかと疑うぐらい内容が濃くて大満足でした!!
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ソーシャルメディアの特徴を分かりやすく、体系的に説明されている。
ソーシャルメディアもただのツールなのであり、目的に沿った戦略を叶える手段である。そういう意味で言えば、ソーシャルメディアを始めるにあたっては特に特別な理論なりを学ぶ必要はなく、ソーシャルの特徴なりをきちんと理解するだけで充分なんだろうなと思う。
あくまで全体戦略が大事なのであって、ソーシャルを学ぶ前にまず、全体戦略の構築の仕方を学ぶのが先。
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ソーシャルメディア活用の前提と課題を整理した教科書的書籍。
ソーシャルメディアは「魔法の杖」ではない。まずはソーシャルメディアをマーケティング活動のどこに活用したいのかを整理し、じっくりと取り組むことの重要性というのが大前提と主張。
その上で、ソーシャルメディアの活用方法を「バズ・バイラル型」と「アドボカシー型」の2つに分類。「バズ・バイラル型」では一定量のシーディングが必要であることなど、「アドボカシー型」では組織とルールづくり、目標設定が重要であると指摘している。
今後のソーシャルメディア活用の可能性としては、「アドボカシー型」によるキズナづくりの必要性を提示している。
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消費者との関係性を築いていく過程の話である第二章は「明日の広告」で語られている内容と、わりとそっくりそのままな感じ。
「広告はラブレター」というのはマーケティング業界の合言葉なのでしょうか。
意外とボリュームのある内容で、ソーシャルマーケティングのいろはを余すことなく伝えてくれていると思います。
著者の熱さがもう、すごく伝わってくる。笑
そして、それはもう色んなことが書かれていますが、著者が一番伝えたかったのは
「今日からブログを書き始めてください」
というメッセージに尽きるかなと思いました。
とにかく、やってみろと。
なんでもいいから、ソーシャルメデイアを毎日能動的に使いなさいと。
私個人はオンライン上のコミュニケーションが苦手ですが、ブクログにてレビューを平日毎日更新しています。
2ヶ月が経ちましたが、人とのつながりにおいては、まだ目に見えた変化はそれほどないです(そもそもそれが目的で書いてもないですし)
けれど、そういった記録を読み返したり、どのレビューに感心をもってもらえたのかなど、わずかながら収穫もあるように感じます。
(朝活読書会なんてオフ会も地味に実現しているし)
ソーシャルメディアを体感することが、ソーシャルメディアマーケティングのヒントになるのであれば、続けてみたいと思いました。
どんどん多様化していくメデイアや情報に振り回されないよう、自分の軸はしっかり持って発信する。オンもオフもそれは同じ。
やはり、コミュニケーションデザインしていかないとですね。
そのツールの一つがソーシャルメディア。
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ソーシャルメディアマーケティングの本。
2年前に出版された本なので、ソーシャルメディアの
様相も扱いも変わってきていると思いますが、
ソーシャルメディアに限らず、マーケティングを考える人にとって
参考になると思います。
ソーシャルメディアマーケティングを検討している人自身が
ソーシャルメディアを使ってみなければならない、
という意見は至極当然ですね。
僕自身はマーケティングが専門ではないのですが、
読みやすい文章で理解もしやすかったです。
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『ソーシャルマーケティング』について、実際に携わってる著者の視点から実例やアドバイスを記した一冊。
最後には実際の運用者のインタビューまであるので、その手の事業に携わってる人にとっては非常に参考となりそう。
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ソーシャルメディアはマーケティングにどう活かすか?
→マーケティングの投資対効果を向上させるために戦略PRとソーシャルメディアマーケティングによって事前の期待や空気づくりを実施し、それから広告を打つ
プランニングはPOSTプロセスで考える
ターゲット→目的→戦略→技術
短期的な効率性と中長期的な効果性をわけて考える